ignore XML 属性
ignore 属性は、以下のいずれを無視するかどうかを指定します。
• オブジェクトの作成時に指定したオブジェクト属性値の設定 (その属性を AttrValue タグで使用する場合)
• 指定した制約の使用 (その属性を AttrConstraint タグで使用する場合)
• 変数定義の使用 (その属性を VarDef タグで使用する場合)
ignore="true" または ignore="false" を指定できます。デフォルト値は false です。
ignore="false" を指定した場合、規則で指定されているタイプのオブジェクトが作成されるときに、割り当てられている属性値には影響がなく、制約にも影響がありません。
AttrValue タグで ignore="true" を指定した場合、規則で指定されているタイプのオブジェクトを作成する際、ignore 属性に値が割り当てられません。この属性で AttrValue 要素が定義されていないかのように動作します。
親コンテキストの規則で、特定のオブジェクトタイプの属性値 (ドキュメントフォルダパスなど) が指定されており、子コンテキストでのドキュメント作成時にはフォルダ属性値を設定したくない場合は、AttrValue タグで ignore="true" を指定します。たとえば、サイトコンテキストで次の規則が設定されているとします。
<AttributeValues objType="wt.doc.WTDocument">
<AttrValue id="number"
algorithm="com.ptc.windchill.enterprise.revisionControlled.server.impl.NumberGenerator">
<Arg>{GEN:wt.enterprise.SequenceGenerator:WTDOCUMENTID_seq:10:0}</Arg>
</AttrValue>
</AttributeValues>
この規則の番号の AttrValue 要素には、オプションの final 属性や ignore 属性が含まれていません。
さらに、製品コンテキスト (サイトコンテキストの子) で次の規則が設定されているとします。
<AttributeValues objType="wt.doc.WTDocument">
<AttrValue id="number" ignore="true"/>
</AttributeValues>
この規則の例では、番号の AttrValue 要素にオプションの ignore 属性が含まれています。したがって、製品コンテキストで生成された複合規則は子規則を使用するため、製品コンテキストでのドキュメント作成時に使用される複合規則では番号値が設定されません。
AttrConstraint タグで ignore="true" を指定した場合、規則で指定されているタイプのオブジェクトを作成する際、有効な複合規則によって属性が制約されません。この属性で AttrConstraint 要素が定義されていないかのように動作します。つまり、有効な制約はなくなります。制約がない場合、属性のフィールドはテキストフィールドになります。
VarDef タグで ignore="true" を指定した場合、規則で指定されているタイプのオブジェクトを作成する際、有効な複合規則のこの VarDef タグで指定されている変数定義が無視されます。この変数に対して VarDef 要素が定義されていないかのように動作します。つまり、複合規則を構成する規則セットの別の VarDef タグで、変数を定義する必要があります。