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変更適用オブジェクト、影響を受ける最終品目、結果オブジェクト
変更管理プロセスでは、製品またはプロセスに対して実行する必要がある一連の作業が識別されます。このプロセスを通して、変更されるオブジェクトはその変更の影響を受けるもとして識別されます。変更はビジネスおよび技術的な観点からその妥当性が検証され、新規オブジェクトおよび更新されたオブジェクトは変更の結果オブジェクトとして示され、企業内で使用可能になります。これらのステップの識別、管理、追跡を容易に行うため、変更管理プロセスでは「変更適用オブジェクト」、「影響を受ける最終品目」、「結果オブジェクト」などの一連のテーブルが使用されます。
変更適用オブジェクト
「変更適用オブジェクト」テーブルは問題レポート、一時許可 (偏差または免除)、変更リクエスト、変更タスクで使用できます。「変更適用オブジェクト」テーブルは、変更管理プロセスを通して進化したオブジェクトを取り込むため、さまざまな変更管理オブジェクトについて使用されます。
問題レポート - 「変更適用オブジェクト」テーブルには、調査を必要とする特定の問題や改善が示されます。さらなる処置が必要であると判断した場合、その問題レポートから変更リクエストを作成することで、変更リクエストに変更適用オブジェクトを反映できます。たとえば、熱交換器が試運転中の一連の性能試験で不合格になった場合、原因について調査し、製品要件を満たすために変更が必要であるかどうかを判断する必要があります。
一時許可:
偏差 - 「変更適用オブジェクト」テーブルには、仕様からは外れているが承認するようサプライヤまたは製造メーカーが求めている特定のオブジェクトが示されます。一般的には、この承認には期間や数量が関連します。たとえば、サプライヤは製造した鋳物が公差から外れていたときに、その部品を廃棄せずに承認することが可能かどうかを設計部門に尋ねることがあります。
免除 - 「変更適用オブジェクト」テーブルには、特定の期間または数量について代替製造プロセスまたは代替部品を使用するよう製造サプライチェーンが求めている特定のオブジェクトが示されます。たとえば、サプライヤ 1 が製造するポンプは在庫切れになっているが、サプライヤ 2 が製造する同等のポンプは在庫があるため、生産ニーズを満たすためにサプライヤ 2 のポンプを使用するよう製造部門や設計部門にサプライチェーンが通知する場合があります。
変更リクエスト - 「変更適用オブジェクト」テーブルには、変更が検討されている特定のオブジェクトが示されます。変更リクエストに挙がっているオブジェクトについては、その変更によって生じる影響が示されます。変更リクエストプロセス中、技術的およびビジネスの観点からその変更の妥当性が検証されます。変更リクエストが承認された場合、その変更リクエストから変更通知を作成することで、変更通知に記載されている変更タスクに変更適用オブジェクトのデータを反映できます。たとえば、新しいコスト削減計画では、性能と安全性の要件を満たしながら、フレームとワイヤハーネスをコストダウンの対象にする必要があります。フレームとワイヤハーネスは変更適用オブジェクトとして追加され、同様に影響を受けるそれらの親の検索にも使用できます。
変更タスク - 「変更適用オブジェクト」テーブルには、変更時に変更または修正される特定のオブジェクトが示されます。これにより、変更タスクの際にユーザーが注目する必要がある作業も明らかになります。この結果、改訂、後継、新規オブジェクト、複製などの操作が行われます。変更タスクでは、その変更の実行範囲を企業内で容易に把握できるように処理を指定することもできます。たとえば、前述のコスト削減プロジェクトを実施することが決定しました。適切な設計タスクをエンジニアに提供できるように、フレーム用とワイヤハーネス用に 2 つの変更タスクが作成されます。実行すべき作業についての詳細をエンジニアが把握できるようにするため、コメントとビジュアルアノテーションが変更適用オブジェクトに関連付けられます。
「変更適用オブジェクト」テーブルで、詳しい情報を提供するコメントを各オブジェクトに追加できます。ビジュアルマークアップや構造アノテーションなどの追加の情報をテーブル内のオブジェクトに関連付けることで、変更の範囲についてさらに詳しい情報を提供できます。
影響を受ける最終品目
「影響を受ける最終品目」テーブルは、変更対象の部品のトップレベルにある最終品目を取り込むときに使用します。これにより、最終品目部品と変更の関係が作成され、最終品目部品が影響を受けるすべての変更を追跡可能になります。
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これはこの部品の部品マスターに関連付けられるので、部品の改訂に関係なくすべての変更をロールアップできます。
問題レポート、一時許可、変更リクエストに「影響を受ける最終品目」テーブルを表示しない場合、「プリファレンス管理」 > 「変更管理」 > 「影響を受ける最終品目の表示」に移動し、このプリファレンスを「いいえ」に設定します。
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影響を受ける最終品目がすでに存在する問題レポート、一時許可、変更リクエストや、プロジェクトコンテキストに存在する変更では、このプリファレンスは無視されます。
「影響を受ける最終品目」テーブルの使用例として、照会ビルダーレポートがあります。
結果オブジェクト
結果オブジェクトとは、変更の結果として企業にリリースされる、変更された、あるいは新規の、製品オブジェクトまたはプロセスオブジェクトです。「結果オブジェクト」テーブルは変更通知内の変更タスクから使用できます。このテーブルには、次のようなさまざまな方法によって追加可能な変更オブジェクトが示されます。
変更適用オブジェクトから改訂
変更適用オブジェクトから後継
サーチまたはクイックエントリによって追加
コレクターを使用して追加
「結果オブジェクト」テーブルには、次の 2 つの重要な変更機能があります。
一括変更 - 「結果オブジェクト」テーブルから一括変更操作を実行できます。一括変更によって、大量の部品構造を簡単かつ効率的に更新できます。これらの更新には以下を含めることができます。
部品の挿入、除去、置換
「数量」「行番号」「検索番号」などの親子関係の値の変更
ドキュメントや CAD ドキュメントの挿入と除去
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「一括変更」操作は変更タスクの情報ページにあります。詳細については、CAD への一括変更のパブリッシングを参照してください。
エフェクティビティ - 「結果オブジェクト」テーブルでエフェクティビティを使用して管理されるオブジェクトにエフェクティビティを適用できます。一括変更と同様に、エフェクティビティの適用は変更プロセスでのみサポートされています。これは大量の変更を簡単に行うためのものであり、実行前に変更プロセスで管理が行われます。
「結果オブジェクト」テーブルで、詳しい情報を提供するコメントを各オブジェクトに追加できます。詳細については、「結果オブジェクト」テーブルを参照してください。
「変更サマリー」テーブルを使用して、変更通知から結果オブジェクトを表示することもできます。このテーブルには、変更通知のすべての変更タスク内の変更適用オブジェクトと結果オブジェクトがすべて表示されます。「変更サマリー」テーブルからは、移動することなく 1 カ所ですべてのデータに簡単にアクセスして、これらの情報を即座に理解できます。
オブジェクトの情報ページには、適用された変更とその結果も表示されるので、影響を与えた変更へのトレーサビリティを確保できます。
結果オブジェクトは「変更通知のサマリーレポート」にも表示できます。この Cognos レポートには、その変更通知の結果オブジェクトが示され、その他の Cognos レポートとともに実行できます。このレポートには次の情報が含まれています。
結果オブジェクト
部品の第 1 レベルの BOM 変更
処理に関する情報とコメント
属性の変更と関連情報の変更
必要な場合、レポートを PDF として自動的に生成し、変更通知に添付資料として保存できます。たとえば、CIB レビューの前に変更サマリーレポートを生成して変更通知に添付してから、リリース時に PDF を作成してこれも保存できます。
true の場合、ワークフロー定義式ロボットに以下のコードを追加できます。
contextObject は処理する変更通知。
reportName は実行する Cognos レポート。
filename は生成される PDF ファイルの名前。
ReportHandlerFactory.getInstance().handleReport( contextObject, reportName, ContentRoleType.SECONDARY, filename);