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Oracle 用の Windchill ESI ユーザーアカウントの設定
Oracle 用の必要な Windchill ESI ユーザーアカウントを設定するには、以下の手順に従います。
1. <Tibco_ホーム>/esi/scripts/<<Oracle Apps バージョン>> フォルダに移動し、Windchill ESI をサポートするのに必要なすべての Oracle データベースアカウント、テーブル、インデックス、トリガ、シーケンス、シノニム、権限、およびストアドプロシージャを作成するための一連の PL/SQL スクリプトを見つけます。
2. SQL スクリプトを実行する前に、USER-DATA テーブルスペースが存在するかどうかを確認します。テーブルスペースを作成するには、以下の UNIX および Windows の例を参照してください。
UNIX
CREATE TABLESPACE "USER_DATA" LOGGING DATAFILE �/d905/oracle/tstddata/dat01.dbf� SIZE 500M AUTOEXTENT ON NEXT 128K MAXSIZE UNLIMITED EXTENT MANAGEMENT LOCAL UNIFORM SIZE 128K SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
Windows
CREATE TABLESPACE "USER_DATA" LOGGING DATAFILE �d:/oracle/tstddata/dat01.dbf� SIZE 500M AUTOEXTENT ON NEXT 128K MAXSIZE UNLIMITED EXTENT MANAGEMENT LOCAL UNIFORM SIZE 128K SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
create_user_Mods.sql スクリプトを実行するには、System ユーザーとしてログインします。
3. SQL データベースクライアントを使用して、以下の表に示す順にこのスクリプトを実行します。スクリプトの実行時には、apps アカウント (APPS) と ESI データベーススキーマのユーザーアカウント (ESISYS) のユーザー名とパスワードの入力が求められます。サポートされないシステム設定が原因で実行エラーまたはコンパイルエラーが発生した場合には、これらのエラーを解決する必要があります。create_user_Mods.sql スクリプトは、ESI データベースユーザースキーマを作成するために用意されています。
以下の表に各スクリプトとその目的を示します。これらのスクリプトによって作成されるデータベースオブジェクトの詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Implementation Guide - Oracle Applications を参照してください。
スクリプト番号
スクリプト名
目的
追加情報
1
common_all_Mods.sql
TIBCO 用の共通のインタフェースコンポーネントを作成します (Applications スキーマからアクセス可能なオブジェクトの読み書きアクセス許可を ESISYS ユーザーに付与する機能など)。Applications スキーマ内に PK_TIB_LOG パッケージを作成します。ESI ユーザースキーマ内に TIBCO ログテーブルを作成します。
TABLE_TBLSPACE の入力を求められたら、「user_data」と入力します。
2
ptc_esi_parameters_do.sql
PTC_ESI_Parameters テーブルを作成します。このテーブルには装備ファイルの生成に関する情報が格納されます。また、パッケージのステータス (有効または無効) と作成日も格納されます。パッケージの ESI バージョンも格納されます。
1. para_name の値が instrumented の場合、デフォルトの para_values は N です。
2. ファイルの場所の入力を求められたら、UTL_FILE_DIR パラメータの値を使用します。
3. INVALID LOCATION というメッセージが表示されたら、デバッグファイルの場所が正しいか確認します。
3
MasterConfiguration_TIBCOLogTablePublisher_all_Mods.sql
TIBCO 用の TIBCO Log Publisher 中間テーブル (P_tib_int_log_sub) および、TIB_int_log_sub テーブルから P_TIB_int_log_sub テーブルに新たに挿入されたデータを呼び出すトリガを作成します。
アダプタは Oracle から送信される結果について、P_-tib_int_log_sub テーブルを 5 秒ごとにポーリングします。
4
MasterConfiguration_OpenItem_all_Mods.sql
Open Item (Windchill の部品) 用の TIBCO インタフェーステーブルを ESI ユーザースキーマに作成します。Applications スキーマに pk_tib_openitem_import パッケージを作成し、ESI ユーザースキーマに実行権限を付与します。
パッケージが、Oracle Applications での Open Item インポートのための同時マネージャをトリガします。
* 
このスクリプトを実行するには、CREATE SYNONYM 権限が必要です。
5
MasterConfiguration_BillsOfMtlAPI_all_Mods.sql
部品表 (Windchill の BOM) 用の TIBCO インタフェーステーブルを ESI ユーザースキーマに作成します。Applications スキーマに pk_tib_openitem_import パッケージを作成し、ESI ユーザースキーマに実行権限を付与します。
このパッケージは、Oracle Applications が提供する BOM API を起動します。
6
MasterConfiguration_EnggChangeOrder_all_Mods.sql
ECO データ (Windchill の変更通知) の TIBCO インタフェーステーブルを ESI ユーザースキーマに作成します。pk_tib_engchord_import パッケージを Applications スキーマに作成し、実行権限を ESI ユーザースキーマに付与します。
このパッケージは、Oracle Applications が提供する ECO API を起動します。
7
MasterConfiguration_Routing_BOM_do.sql
ルーティングデータ (Windchill のプロセス計画) の TIBCO インタフェーステーブルを ESI ユーザースキーマに作成します。Applications スキーマに PTC_RTG_BOM and PTC_RTG_API パッケージを作成し、ESI ユーザースキーマに実行権限を付与します。
PTC_RTG_API は、Oracle Applications が提供するルーティング API を起動します。
8
ESI_PartDetails_Mods.sql
選択したオブジェクトの権限を ESI ユーザースキーマに与えます。
9
ESI_nls_parm_trg.sql
NLS パラメータを設定するトリガを作成します。詳細については、ESI と併用するための Oracle NLS 言語パラメータの設定を参照してください。
10
create_user_Mods.sql
必要なセキュリティ権限を設定して、Windchill ESI 用の Oracle Applications ユーザーアカウント (ESISYS) を作成します。
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MasterConfiguration_Routing_BOM_do.sql スクリプトは、以下のテーブル、インデックス、シーケンスをローカルスキーマに作成し、シノニムを APPS スキーマに作成します。
PTC_INT_RTG_API_HDR
PTC_INT_RTG_API_REV
PTC_INT_RTG_API_OPR
PTC_INT_RTG_API_OPR_RES
上記テーブルに使用されるコラムは、RTG API (BOM_RTG_PUB) と同じ行にあります。つまり、使用されるコラム名とデータタイプは、RTG API と同じです。
このスクリプトは以下の 2 つのパッケージを作成します。
1. PTC_RTG_BOM:単一のプロシージャ、BILLS_ALL が含まれます。BOM トランザクション、BOM の作成と更新に使用されます。
2. PTC_RTG_API:RTG+BOM API トランザクションに使用されます。これには、アトミックトランザクションが含まれます。プロシージャ BILLS_ALL を呼び出して、ルーティングが正常に作成された後、BOM をコミットするものです。正常に作成されなかった場合は、RTG + BOM の組み合わせでロールバックされます。
RoutingAPI_Validation はルーティングデータをルーティング中間テーブルから選択し (Tibco_int_process_flag = 2)、ルーティングデータを検証します。つまり、BOM を作成するプロシージャ BILLS_ALL を内部で呼び出し、その後、Tibco_int_process_flag = 2 の BOM の中間テーブルから BOM データを取得し、BOM データを検証します。RTG と BOM が両方とも成功すると、RTG & BOM API を使用して RTG + BOM が Oracle GUI に処理されます。
ルーティングが正常に作成され、BOM も正常に作成されると、RTG+BOM は一緒にコミットされます。RTG が正常に作成され、BOM が失敗した場合は、RTG + BOM 全体がロールバックされます。RTG が失敗した場合は、単独でロールバックされます。
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ptc_esi_parameters_do.sql スクリプトは、テーブル PTC_ESI_PARAMETERS をローカルスキーマに作成し、シノニムを APPS スキーマに作成します。PARA_NAME と PARA_VALUE の 2 つのコラムができます。これには 2 つの目的があります。
1. OPEN_ITEM、BILLS_OF_MTL、ECO、RTG+BOM アトミックスクリプトに組み込まれた UTL_FILE パッケージ (Oracle 提供パッケージ) を使用する装備機能を呼び出した後、LOG ファイルを作成します。これは、PARA_VALUE のフラグ Y または N に依存します。
2. ユーザーに、LOG ファイルが作成される保存場所の指定を求めます。これは PARA_VALUE コラム (DEBUG_FILE_LOCATION 値) に保存されます。このファイルの保存場所は OPEN_ITEM、ECO、BOM、BOM+RTG (アトミック) スクリプトに渡されます。
TIBCO Adapter for Oracle Applications とともにインストールされるか、固有の TIBCO Adapter for Oracle Applications によって生成された同様のスクリプトではなく、この表に示した PL\SQL スクリプトを使用する必要があります。これらのスクリプトの多くは、TIBCO に付属の標準スクリプトを変更して、Windchill ESI の機能を有効にしたり、TIBCO ソフトウェアの既知の問題を修正したものです。修正されたスクリプトには、名前の末尾に「_Mods」という文字が追加されています。
また、名前に「_undo」が付いた一連のスクリプトも用意されています。
* 
これらのスクリプトはまだ実行しないでください。
後で Oracle Applications コンポーネントをアンインストールする必要が生じたときには、「_undo」が付いたスクリプトを以下の順序で実行します。
1. MasterConfiguration_EnggChangeOrder_undo_all_Mods.sql
2. MasterConfiguration_BillsOfMtlAPI_undo_all_Mods.sql
3. MasterConfiguration_OpenItem_undo_all_Mods.sql
4. MasterConfiguration_TIBCOLogTablePublisher_undo_all.sql
5. common_all_undo.sql
ESISYS アカウントのセキュリティ権限が社内のセキュリティポリシーと矛盾することがないように、Oracle Applications で必要とされる Windchill ESI のアクセス権限について Oracle Applications 管理者に確認してください。たとえば、Windchill ESI で使用される API に対応するプライマリウィンドウは次のとおりです。
Oracle Applications のナビゲーションパス
説明
「Inventory」 > 「Items」 > 「Master Items」
部品の作成または変更
「Bill of Materials」 > 「Bills」 > 「Bills」
BOM の作成または変更
「Engineering」 > 「ECOs」 > 「ECOs」
変更通知の作成
「Bill of Materials」 > 「Routing」 > 「Routing」
ルーティングの作成または変更