取り消し線のプロセス
このトピックでは、取り消し線を管理、修正、マージ、および同期化する方法について説明します。取り消し線でサポートされていない操作についても説明します。
取り消し線の管理
以下の場所から「作成」「開く」「削除」、または「表示」操作を使用して、取り消し線を管理できます。
変更タスクの「変更適用オブジェクト」テーブル
変更通知の「変更サマリー」テーブル
「関連変更」テーブル
監査変更通知の「監査変更サマリー」 (「表示」のみ)
これらのテーブルに取り消し線を表示するには、次の手順に従います。
1. 変更タスクの「変更適用オブジェクト」テーブル、変更通知の「変更サマリー」テーブル、および「関連変更」テーブルに「取り消し線」コラムを追加します。「取り消し線」コラムを追加する方法については、「新規テーブルビューの作成と編集」を参照してください。
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変更適用部品は、最新リリースのバージョンか、以前のリビジョンがない、リリースされたことがないバージョンのいずれかです。ルートビューがある部品にだけ取り消し線を作成できます。
2. 「変更適用オブジェクト」テーブルから、「取り消し線」コラムの「作成」をクリックして新しい取り消し線を作成します。この操作では、変更適用オブジェクトのバージョンに新しい取り消し線が作成され、取り消し線構造ブラウザページが開きます。取り消し線の部品情報とタイトルが表示されます。 「チェックアウト済み」 「要確認」などのアイコンによって、取り消し線のステータスも示されます。取り消し線構造ブラウザページの詳細については、取り消し線構造ブラウザを参照してください。
取り消し線操作
「変更適用オブジェクト」「変更サマリー」「関連変更」テーブルの右クリックメニューでは、次の操作を使用できます。
操作
説明
作成
変更適用オブジェクトのバージョンに新しい取り消し線を作成します。この操作によって取り消し線構造ブラウザが開きます。
BOM 取り消し線を開く
取り消し線構造ブラウザページで既存の取り消し線を開きます。
BOM 取り消し線を削除
変更適用オブジェクトのバージョンの取り消し線を削除します。
BOM 取り消し線を表示
変更適用オブジェクトのバージョンの取り消し線を読み取り専用として表示します。この操作は、取り消し線がオープン状態であっても使用できます。この操作を使用して、以下を表示できます。
「フィルタ」操作セットを使用している場合、2 つ目のデフォルトオプション (1 つ目は「変更」) としての、未解決の部品に対する最新のコンフィギュレーション仕様。
「フィルタを編集」操作を使用した、定義済みのコンフィギュレーション仕様に基づく部品バージョンの適切な解決。詳細については、取り消し線操作ツールバーの「「フィルタ」操作セット」のセクションを参照してください。
「取り消し線」コラムの空白のセルは、その変更適用オブジェクトが取り消し線をサポートしていないことを示しています。
変更通知、変更タスク、または変更適用オブジェクトを削除すると、関連付けられている取り消し線も削除されます。
取り消し線の修正
取り消し線構造ブラウザページから取り消し線を修正できます。取り消し線を開くと、取り消し線構造ブラウザページで開きます。
取り消し線を修正するには、以下の手順に従います。
1. 取り消し線構造ブラウザページでは、以下のタイプの変更を行えます。
部品の数量変更の変更
部品の参照指定子の変更
1 つ以上の子部品の追加または削除
1 つ以上の子部品の除去または置換
1 つ以上の子部品の代用部品の追加、除去、または修正
取り消し線構造ブラウザページで使用可能な操作の詳細については、取り消し線操作ツールバーおよび取り消し線構造枠を参照してください。
2. 変更をチェックインします。これにより、取り消し線の次の作業版数が作成されます。
3. 取り消し線の変更を変更適用オブジェクトのバージョンと比較します。
取り消し線部品の更新後の変更を以下の場所から確認できます。
構造ツリーと「子部品」タブ: ビジュアルインジケータ。
「子部品」タブ: 「変更インジケータ」コラム内の変更インジケータ。
「置換部品」タブ: 「変更インジケータ」コラム内の変更インジケータとビジュアルインジケータ。詳細については、「置換部品」タブを参照してください。
変更適用オブジェクトのバージョンへの取り消し線のマージ
実装作業が開始した後、変更適用オブジェクトのバージョンに取り消し線をマージできます。改訂操作の一環として、変更適用オブジェクトの最新リビジョンと最新作業版数に取り消し線の最新作業版数がマージされて、変更コンテキスト内に結果オブジェクトが作成されます。オープン状態の BOM 取り消し線が最新でない作業版数に関連付けられている場合、次のリビジョンにはマージされません。
BOM 取り消し線で計画されているすべての修正が、変更タスクのコンテキストで次のリビジョンが作成されたときにそのリビジョンにマージされます。これには以下が含まれます。
部品属性のすべての修正
部品の親子関係と部品オカレンスのすべての修正
代用部品のすべての修正
取り消し線を変更適用オブジェクトのバージョンにマージするには、以下の手順に従います。
1. 取り消し線に計画されている作業が完了した後、変更をチェックインします。
2. 実装作業を開始するため、「変更適用オブジェクト」テーブルから変更適用オブジェクトを改訂して結果オブジェクトを作成します。
取り消し線が変更適用オブジェクトのバージョンとマージされ、結果オブジェクトが作成されます。
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関連付けられている取り消し線がチェックアウトされている場合、変更適用オブジェクトを改訂することはできません。「改訂」ウィンドウで、そのような変更適用オブジェクトの取り消し線を確認できます。
その他のオープン状態の変更通知に対する変更の同期化
同期化は次の場合に実行されます。
オープン状態の BOM 取り消し線がある最新のリリース済みリビジョンに対してそれ以降に何らかの変更が加えられた場合。
変更通知または変更タスクがリリースされた場合。
変更適用オブジェクトのバージョンを修正して変更をチェックインすると、ただちに同期化が実行され、オープン状態のすべての取り消し線が、最新の作業版数の変更適用オブジェクトのバージョンによって更新されます。
結果オブジェクトがリリースされると、変更通知は「解決済み」状態になり、同期化がトリガーされます。オープン状態の BOM 取り消し線がある最新のリリース済みリビジョンに対してそれ以降に何らかの変更が加えられた場合にも同期化が実行されます。
その他のオープン状態の変更通知の取り消し線が、最新リリースの結果オブジェクトと同期化されます。同期化は、オープン状態の変更通知の取り消し線の部品レベル、親子関係レベル、オカレンスレベル、属性レベル、および代用部品レベルで行われます。代用部品は、同期化プロセス中に特定された親子リンクに基づいて継承されます。取り消し線または結果オブジェクトで生じる変更は、コンフリクトがあるタイプとコンフリクトがないタイプのいずれかです。コンフリクトがある変更とコンフリクトがない変更の詳細については、同期化および取り消し線要確認のステータスの「コンフリクトがない変更とコンフリクトがある変更」のセクションを参照してください。
「子部品」タブの「変更インジケータ」コラムには、取り消し線で実行された変更のタイプが示されます。各種操作の変更インジケータの詳細については、「子部品」タブの「親子リンクの変更インジケータ」のセクションを参照してください。
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変更通知の実行を開始する前に、変更を保存して取り消し線をチェックインします。
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変更通知または変更タスクを手動またはワークフローによってキャンセルすると、そこに存在するオープン状態の取り消し線もキャンセルされます。キャンセルされた取り消し線は同期化の対象になりません。
監査が完了すると、変更通知の状態が「解決済み」状態に変わります。これによって同期化がトリガーされます。同期化が完了すると、次にリリースされるリビジョンに取り消し線と変更適用オブジェクトが反映されます。
同期化の後、最新リリースの結果オブジェクトのバージョンと取り消し線の間でコンフリクトする変更がない場合、最新リリースの結果オブジェクトからの変更が維持されます。
最新リリースの結果オブジェクトのバージョンと取り消し線の間でコンフリクトする変更がある場合、同期化が行われるポイントに応じて、取り消し線または最新リリースの結果オブジェクトからの変更が維持され、取り消し線に 「要確認」のマークが付きます。要確認を解決するため、最新リリースの結果オブジェクトと取り消し線の間でコンフリクトする変更を比較できます。要確認および同期ステータスの詳細については、同期化および取り消し線要確認のステータスを参照してください。
取り消し線がチェックアウトされている場合、同期化は保留中のままとなります。オープン状態の変更通知に複数の取り消し線が存在し、いずれかの取り消し線がチェックアウトされている場合、最新リリースの結果オブジェクトと同期化されません。取り消し線は、変更がチェックインされた後、またはチェックアウトが解除された後で同期化されます。同期化の後、取り消し線の新しい作業版数が作成されます。
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変更通知または変更タスクを手動またはワークフローによってキャンセルすると、そこに存在するオープン状態の取り消し線もキャンセルされます。キャンセルされた取り消し線は同期化の対象になりません。
取り消し線でサポートされない操作
取り消し線では以下の操作はサポートされていません。
操作名
取り消し線の操作のステータス
変更管理オブジェクトおよび品質変更管理オブジェクトの「追加」「クリップボードからオブジェクトを貼り付け」、および「クリップボードからオブジェクトを選択して貼り付け」操作。
「追加」操作で取り消し線は追加されません
「クリップボードからオブジェクトを貼り付け」および「クリップボードからオブジェクトを選択して貼り付け」操作で取り消し線は貼り付けられません
取り消し線ビュー情報ページ
このページは取り消し線には使用できません
新規分岐バージョン
分岐バージョンオブジェクトには取り消し線操作は使用できません
「最近のアクセス」リンク
このリンクは使用できません
「ホーム」「チェックアウト済み作業」および「更新」テーブル
取り消し線は使用できません
「ベースライン」オブジェクトおよび「プロモーションリクエスト」での取り消し線の「サーチ」「貼り付け」、および「収集」
「サーチ」操作で取り消し線はサーチされません
「貼り付け」操作で取り消し線は貼り付けられません
「収集」操作で取り消し線は収集されません
送信コンテンツ
送信パッケージから取り消し線は除外されます。
インポート可能スプレッドシートをエクスポート
この操作で取り消し線はエクスポートされません
「アドバンスサーチ」ページ
「アドバンスサーチ」ページで取り消し線は検索されません
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