レプリケーションパッケージによる参加者のインポート
レプリケーションパッケージは、ターゲット Windchill システムへの参加者 (ユーザー、グループ、または組織) データのインポートをサポートします。通常、参加者データはオブジェクトの属性としてインポートされます。たとえば、レプリケーションパッケージの受信送信物を使用して部品をインポートする場合、部品には「作成者」「修正者」の属性が設定されています。これらの属性には、ソースシステム上のユーザーへの参照が含まれます。ターゲットシステムの設定に応じて、ソースシステム上の参加者とターゲットシステム上の参加者が対応付けられます。識別名で対応付けできない場合は、名前で参加者を対応付けます。ほかの属性 (電子メールなど) によってユーザーを対応付けるようにシステムを設定することもできます。
例として、ユーザー Mary Simmon (ユーザー名は msimmon) が部品 ABC を作成した場合を考えます。作成された部品 ABC は、レプリケーションパッケージを使用して別の (Mary Simmon も所属している) Windchill システムにインポートされました。ソースシステムとターゲットシステムでユーザー名 (msimmon) が一致していれば、インポートされた部品の「作成者」属性にも「Mary Simmon」が表示されます。
ターゲットシステムに対応する参加者がいない場合は、いくつかの方法で対応できます。インポートを試みたときに、一致する参加者がいないためオブジェクトをインポートできなかったことを示すコンフリクトが発生します。インポートしているオブジェクトと属性に応じて、次の解決内容が表示されます。
「オブジェクトのインポートをスキップ」: オブジェクトをインポートしないようにします。
「現在のユーザーを設定」: インポートしているユーザーを、オブジェクト属性に関連付けられた参加者として設定します。たとえば、Mary Simmon を部品の作成者として設定する代わりに、インポートを完了しているユーザーのユーザーデータが表示されるようになります。ほかの方法や別のパッケージタイプでオブジェクトをインポートする場合は、この方法が標準的です。
「レプリケーション済みユーザーを作成」: ソースシステム上のユーザーを表す一時的なユーザーを作成します。たとえば、msimmon というユーザー名と、エクスポートファイルに含まれるその他のユーザーデータを使用して、新しいレプリケーション済みユーザーが作成されます。その他のユーザーデータには、フルネーム、姓、電子メールなどのユーザー属性が含まれます。レプリケーション済みユーザーは、Windchill「レプリケーション済み」のステータスと、「レプリケーション済み」ステータスアイコン で表示されます。レプリケーション済みユーザーの詳細については、レプリケーション済みユーザーを参照してください。
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参加者がソースシステムとターゲットシステムの両方に存在する場合は、参加者を識別するための属性を除いて、2 つのシステム間で参加者の属性が一致する必要はありません。たとえば、「ドキュメントレビュー担当者」というグループが両方のシステムに存在している場合、グループのメンバーシップが両方のシステムで同じである必要はありません。メンバーを追加してソースグループが更新されても、ターゲットグループは更新されません。
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ソースシステムでユーザーデータを更新すると、ターゲットシステムで不一致が発生する場合があります。たとえば、電子メールでユーザーを対応付けるようにターゲットシステムが設定されている場合を考えます。最初の送信を Mary Simmon の電子メールアドレス msimmons@example.com を使用して送信した後、Mary の電子メールを mary.simmons@example.com に更新した場合、ターゲットシステムでは元のユーザーエントリに対応付けることができなくなります。
ソースシステムとターゲットシステムのユーザーを対応付ける方法の設定については、データレプリケーションでのユーザーの識別とレプリケーション済みユーザーの有効化を参照してください。
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