承認申請プロセスと外部規制レポート
今日販売されているほぼすべての製品は、特定の国または地域で合法的に販売するには監督官庁による何らかの形式の販売承認を必要とします。企業は自社製品の安全性を監視し、安全性に関する潜在的な問題について報告する必要もあります。販売承認を受けるためには、通常、その製品を販売する国または地域ごとに、国または地域固有のフォーマットで製品情報を提出する必要があります。通常、販売承認は、毎年、または製品が変更されたときに更新される必要があります。製品安全性レポートも製品データに依存しており、そのフォーマットは地域によって異なります。
以下のイメージは承認申請アーキテクチャを示しています。
常に変化している規制の最新情報を柔軟な方法で常に把握できるようにするため、PTC は承認申請プロセス機能を提供しています。これにより、規制レポートを使用したり、カスタム商品を開発したりできます。PTC は申請ソリューションを作成するときの参照として使用可能なサンプルカスタム申請プロセスを提供しています。承認申請プロセスの例は、Windchill の Customer Experience モジュールおよび ThingWorx Platform を介したレポート永続化と PDF 生成を使用して作成されています。
WindchillThingWorx の間の通信に ThingWorx 内部サーバーまたはリモートサーバーを使用するようにコンフィギュレーションをカスタマイズできます。内部のカスタマイズと外部のカスタマイズはプロジェクト内に同時に存在できますが、コンフィギュレーショントリガーに応じて、対応するカスタマイズが開始されます。抽出後の既成のサンプルコード (SRHeMDRDist.zip) には以下のフォルダが表示されます。
doc-files - 参照用の資料
src - 承認申請プロセス設定用の Windchill ソースファイル
src_externsion - ThingWorx サーバーを使用するように承認申請プロセスを設定するためのソースファイル
src_remote - リモートサーバーを使用するように承認申請プロセスを設定するためのソースファイル
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サンプルコードは参照用にのみ提供されています。チームがその責任において、開発プロセスの一環として、サンプルの適用性、堅牢性、セキュリティなどを評価するためのソリューションを構築します。
PTC はサンプルコードに対してスケーラビリティテストやパフォーマンステストを実施していません。このサンプルでは H2 データベースを使用していますが、テストまたは本番用のコンフィギュレーションとして推奨されるわけではありません。
以下のワークフローダイアグラムは、サンプル承認申請プロセスでの eMDR サブミットを示しています。
サンプルコードの主なコンポーネント
Windchill コンポーネントを以下に示します。
SRH EMDR Decision - Windchill SRH EMDR Decision オブジェクトは、カスタマーエクスペリエンス規制レポートの決定のサブタイプです。これは、規制レポートが必要かどうかを判断し、そのライフサイクルを通じて業務プロセスを管理するために使用されます。このコンポーネントを使用することで、Windchill Customer Experience モジュール内の Customer Experience を管理できます。
SRH eMDR Life Cycle Version 1 - sRH submission Life Cycle Version 1 は、eMDR Reg Hub オブジェクトによって ThingWorx との対話に使用され、ThingWorx による進捗状況が Windchill に常に通知されます。ThingWorx は進捗状況を示す以下の状態を設定します。
「進行中」 - データを収集中であるか、承認申請のために監督官庁に送信中であることを示します。
「クローズ」 - 成功の受信確認が受信されたことを示します。規制の決定の状態が「クローズ」に設定されます。
「却下」 - 不成功の受信確認が受信されたことを示します。この結果、規制の決定の状態が「作業中」に設定されます。この状態は一時的なものであり、規制の決定の状態が割り当てられた後、申請の状態が「作業中」に設定されます。
「やり直し」 - 申請が繰り返されると、状態が「やり直し」に設定されます。規制の決定の状態が「作業中」に設定されます。この状態は一時的なものであり、規制の決定の状態が割り当てられた後、申請の状態が「作業中」に設定されます。Windchill では、ユーザーは申請の操作と決定の操作についてフォローアップを作成できるので、この状態が必要です。この状態では、どちらの操作でも同じ結果が得られます。
SRHReportDelegate.java - サンプルコードによるワークフローと操作で使用される関数を定義する Java インタフェース。
SRHeMDRServicesThing - Windchill との通信用のサービスおよびサンプルデータが格納されているデータテーブルを操作するためのマッシュアップを提供します。Windchill に接続するには、以下のコンフィギュレーションを設定することが重要です。
restURL - Windchill Rest Services への URL (https://<server>:<port>/Windchill/servlet/odata)。
username - データとプライマリコンテンツを更新して eMDR Reg Hub タイプに状態を設定するためのアクセス許可を持つユーザーの名前。
password - 上記のユーザーのパスワード。
SRHeMDRServicesThingSRHeMDRServicesThingShape を実装することによってその機能を得ます。したがって、SRHeMDRServicesThingShape を実装する場合にはこのオブジェクトに別の名前を付けることができます。
ThingWorx コンポーネントを以下に示します。
SHRRemoteHelperThing - ThingWorx の外部で実行します。これにより、ファイルの読み書きが行われるサーバー上またはほかの都合の良い場所で SRHMain.java ファイルを実行可能になります。これは標準 HTTP(s) ポート上で ws(s) プロトコルを使用して ThingWorx と通信します。このためには、ThingWorx サーバーがライセンス供与され、ws(s) 接続をサポートするように設定されている必要があります。このコンポーネントは ThingWorx の外部で PDF レポート、送信データおよび確認処理 JAR ファイルを維持します。
SRHEMDRProcessingThing - ThingWorx の内部で実行します。ThingWorx および監督官庁と通信しているシステムがアクセス可能なディレクトリ内でデータファイルと確認ファイルの読み書きが行われる必要があります。JAR ファイルは PDF レポートの作成に必要であり、データ送信と読み取り確認が追加されます。
SRHeMDRAutomationUser - サンプルのセキュリティコンフィギュレーションでプロセスを実行するには、SRHeMDRAutomationUser を使用してアプリケーションを作成します。この後、WindchillSHRRemoteHelperThing でそのキーを使用します。eMDR マッシュアップを介してデータを編集するには、SRHeMDRUser グループに追加されている必要があります。
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