オブジェクトに対するリストベースまたは状態ベースのバージョン管理の設定
デフォルトのハーバード連続バージョンスキームはサイトレベルで設定され、上書きされないかぎり、組織、製品、ライブラリの各レベルで使用されます。ロードされる 1 つのコンテキストテンプレート (デモ用の製品設計テンプレート) によって部品、ドキュメント、および CAD ドキュメントのバージョンが、状態ベースのバージョンに設定されます。また、コンテキストテンプレートを新規作成してリストベースまたは状態ベースのバージョンを設定できます。ただし、サイトレベルでスキームを設定し、すべての組織、製品およびライブラリに同一のバージョンスキームを設定するようにしてください。
コンテキストテンプレートの XML ファイルでは、各オブジェクトタイプに使用するバージョン化を、そのオブジェクトタイプの対応する <TypeBasedRule> タグに、エレメントとして指定できます。たとえば Product Design テンプレートの XML ファイルでは、以下のサンプルの <AttrValue> タグによって、部品のバージョン化が StateBased に設定されます (これは、ロードされる定義済みのバージョン化 XML ファイルで設定される連続です)。
この例では、部品のバージョン管理は wt.series.HarvardSeries.myVersionSeries に設定されています。バージョン管理コードは wt.series.HarvardSeries.myVersionSeries プロパティを検索し、見つからない場合は、ロードされているリストベースまたは状態ベースのバージョンスキームで myVersionSeries という名前の連続を検索します。この例では、myVersionSeries という連続名を含むリストベースまたは状態ベースのスキームがロードされていることを前提としています。
また、変更対象のコンテキスト内から「オブジェクト初期化規則管理」ユーティリティを使用して、バージョン管理をリストベースまたは状態ベースに変更できます。ただし、すべての変更は、製品またはライブラリを使用する前に実行する必要があります。すでに使用されている値を変更すると、バージョンの更新時に予期しない結果が発生する場合があります。
オブジェクトの初期化規則でリストベースまたは状態ベースのバージョン管理の設定に使用する <attrValue> タグのフォーマットは、
オブジェクト初期化規則に使用される XML ドキュメントの内容の定義で前に示したフォーマットと同じです。「オブジェクト初期化規則管理」ユーティリティの使用方法については、
オブジェクト初期化規則管理ユーティリティへのアクセスを参照してください。
状態ベースのスキームでは、ライフサイクルテンプレートでライフサイクルフェーズの定義に使用するシードも設定する必要があります。詳細については、
「ライフサイクルフェーズ」の
「バージョン連続」プロパティを参照してください。