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オンライン監査データとオフライン監査データ (データテーブル)
オンライン監査データ
データテーブル実装がアクティブな実装である場合、オンライン監査エントリは、監査サブシステムの maxEntriesOnlineAuditData および DaysOnline パラメータに指定されている値に基づいてオンラインで管理されます。管理者は、以下のサービスを使用してオンライン監査データテーブル内のデータ量を管理できます。
アーカイブ操作とパージ操作は、ThingWorx Platform 内の関連するスケジューラ Thing によってトリガーされます。これらのスケジューラ Thing はこれらのサービスを定期的に呼び出します。組織のニーズに合わせてスケジューラを設定できます。デフォルトでは、これらのサービスは毎日実行されます。オンライン監査メッセージは監査サブシステムの AuditArchiveFileRepositoryAuditArchive ディレクトリに保存されているファイルに永続化されます。このリポジトリを設定することはできません。
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監査サブシステムのコンテキストでのオフラインとは、監査メッセージをフィルタまたはサーチできなくなり、監査メッセージがデータテーブルに保存されていない状態になったことを意味します。
v.8.5.0 以降の ThingWorx Platform では、いずれかの保持基準を満たすデータの削除は ArchiveAuditHistory サービスによって実行されなくなりました。代わりに、いずれかの基準を満たす場合、別個の PurgeAuditData サービスによってこのデータが削除されます。
QueryAuditHistory サービスのオプションのパラメータについては、監査メッセージのサーチを参照してください。
オフライン監査データ
オフライン監査データは、頻繁にアクセスする必要はないが管理目的で保管する必要がある監査データの保管場所を提供します。ArchiveAuditHistory サービスは、オンライン監査データをオフラインストレージにコピーします。管理者は、以下のサービスを使用してオフラインデータを管理できます。
エクスポート操作は ArchiveAuditHistory サービスを呼び出して、リクエストされたオンライン監査データを AuditArchiveFileRepository から指定されたエクスポートファイルにコピーします。エクスポート操作ではアーカイブされたデータが処理および翻訳され、指定されたエクスポートファイルに保存されます。
CleanUpOfflineAudit サービスは、通常、スケジューラに基づいて実行されます。手動で実行することもできます。このサービスに olderThanDate を渡して、AuditArchiveFileRepository から削除するアーカイブファイルを指定します。
オフラインファイルはローカライズなしでアーカイブされます。オフラインリーダーサービス ExportAuditData を使用して、指定したロケールに基づいてオフラインファイルを読み込むことができます。詳細については、監査データのエクスポートを参照してください。
次の図は、オフラインアーカイブファイルの階層を示しています。この図の下の段落では、FileRepository のすぐ下にあるノード "OfflineAudit folder for active implementation" について説明しています。
オフラインアーカイブの階層
上の図では、ノード "アクティブな実装の OfflineAudit フォルダ" は、直接永続かデータテーブルかにかかわらず、アクティブな実装のリポジトリ内のメインディレクトリを表しています。データテーブル実装から開始し、後で直接永続実装に切り替えた場合、ここにはデータテーブル実装での AuditArchive と直接永続実装での AuditArchiveDirectPersistence の 2 つのディレクトリが表示されます。どちらのディレクトリにも上の図に示したものと同じサブディレクトリ構造があります。ある実装から別の実装に切り替えた場合、アーカイブされた監査データは保持されます。
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ある実装から別の実装に切り替える場合は、保持する必要がある監査データをすべてアーカイブしていることを確認してから、切り替えを行ってください。
フォルダの日付は、アーカイブが実行された日付ではなく、そのフォルダに格納されている監査メッセージの日付を示しています。上の図に示すように、日付付きフォルダ名のフォーマットは YYYY-MM-DD (ISO 8601) フォーマットであり、毎日の監査メッセージ用に新規フォルダが作成されます。"オフライン監査チャンク" は、その日付の監査メッセージが格納されている圧縮 JSON ファイルです。デフォルトのチャンクサイズは 50,000 行 (最小サイズ) です。システム管理者は監査サブシステムのコンフィギュレーションでチャンクのデフォルトサイズを変更できます。たとえば、システム管理者はチャンクサイズとして 70,000 行を指定できます。圧縮チャンクファイルにはメッセージがその行数まで格納され、日付付きフォルダに配置されます。各監査エントリが最大 1 KB の場合、チャンクファイルのサイズは圧縮されていない状態またはメモリ内で最大約 70 MB になります。
データ保持とパフォーマンス
パフォーマンスを最大化するには、オンライン監査データとオフラインデータストレージのバランスが必要です。監査サブシステムは、お使いのシステムで最適なバランスを確保できるようにアーカイブ操作とパージ操作を備えています。
サブシステムの以下のプロパティを使用して、オンラインでの監査データの保持を制御できます。
DaysOnline - パージ操作は監査サブシステムの DaysOnline パラメータをチェックして、どの監査メッセージをアーカイブし、どれを引き続きオンラインで提供すべきかを決定します。DaysOnline パラメータは、監査データをオンラインで維持する日数を示します。オンライン監査データを維持するデフォルトの日数は 60 です。
maxEntriesOnlineAuditData - データテーブル実装専用。監査サブシステムのこのしきい値設定では、オンライン監査データテーブルに存在可能な行数を指定します。この行数を超えるとパージ操作が呼び出されます。
そのスケジューラが ArchiveAuditHistory サービスを呼び出す際に、現在の日付が olderThanDate として渡されます。この日付よりも古いすべてのオンライン監査メッセージがアーカイブされます。このサービスは監査サブシステムの DaysOnline パラメータをチェックしません。
PurgeAuditData サービスは監査サブシステムの DaysOnline パラメータの値をチェックして、どのオンライン監査メッセージをパージし、どれを引き続きオンラインで提供すべきかを決定します。このサービスは、監査メッセージを削除する前に、削除対象のオンライン監査メッセージの中にアーカイブされていないものがあるかどうかをチェックします。ある場合、このサービスは ArchiveAuditHistory サービスを呼び出してメッセージをオフラインで保存します。これらの操作によって、削除されるすべてのデータが削除前にアーカイブされます。
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DaysOnline の値が 0 の場合、パージサービスが呼び出されると、すべてのデータはオフラインリポジトリに移動された後で、オンラインリポジトリから削除されます。
データテーブル実装で ExportAuditData サービスを使用してオンライン監査データとオフライン監査データをエクスポートする方法については、監査データのエクスポートを参照してください。
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