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現在の生産ブロックの損失イベントの入力
生産中に、生産時間が失われる状況に直面する可能性があります。停電などの計画外の状況、スケジュールされた昼休みやトレーニングセッションなどの計画された状況、または別の材料を生産するために必要になる段取り替え時間などの他に予想される時間損失の状況などがあります。また、生産された一部の材料が品質基準を満たしておらず、スクラップする必要があることを決める場合もあります。これらすべての状況は、損失イベントとして生産ダッシュボードにログ記録されます。
損失イベントは、生産ダッシュボードで、「損失イベントエントリ」枠から現在の生産ブロックに対してログ記録できます。
「生産ダッシュボード」メインページの「損失イベントエントリ」枠。
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完了した生産ブロックの損失イベントは、時間損失の説明時に入力されます。
損失イベントは、選択した作業拠点の先導作業ユニットに対して常にログ記録されますが、作業拠点内の先導作業ユニットの上流または下流にある別の作業ユニットによって発生する可能性があります。各損失イベントには以下が含まれます。
先導作業ユニットにおけるイベントの損失カテゴリである、イベントカテゴリ。
先導作業ユニット自体であるか、作業拠点内の別の作業ユニットであるかにかかわらず、イベントの原因となった作業ユニット。
イベントの原因となった作業ユニットの損失カテゴリおよび損失理由。
イベントカテゴリによって決定される、イベントの影響。スクラップイベントに対する影響は数量です。その他のすべての損失イベントに対する影響は分単位の期間です。
オプションのコメント。
以下に例を示します。
「イベントカテゴリ」 = 計画外のダウンタイム
「イベントを発生させている作業ユニット」 = 上流作業ユニットの名前
「影響」 = 10 分間
「損失カテゴリ」 = スクラップ
「損失理由」 = 不正確なカットエッジ
この損失イベントは、不正確なカットエッジのために、上流作業ユニットの材料がスクラップされた結果、先導作業ユニットで 10 分間計画外のダウンタイムが発生したことを表しています。
損失イベントの入力
損失イベントを入力するには、次の手順を実行します。
1. 生産ダッシュボード上の「損失イベントエントリ」枠で、適切な損失カテゴリを、「計画ダウンタイム」「計画外のダウンタイム」「段取り替え」「スクラップ」「効率低下」「短時間の中止」、または「不明」から選択します。
「損失イベントを追加」ウィンドウが開き、先導作業ユニット、本日の日付および現在の生産ブロックの開始時間が識別されます。右上の「生産 (材料)」枠には、生産された良品材料の現在の数と、生産ブロックのスクラップされた材料の数が表示されます。生産ブロックの予測生産数も表示されます。この値は、現在の生産ブロック長さを材料の理想サイクルタイムで除算することで計算されます。
「損失イベントを追加」ウィンドウ。
2. 「イベントカテゴリ」で、先導作業ユニットにおけるイベントの損失カテゴリを選択します。デフォルトでは、このフィールドには、「損失イベントエントリ」枠でクリックした損失カテゴリが表示されます。必要に応じて、この値を別の損失カテゴリに変更できます。
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自動イベントが開いている間は、「スクラップ」イベントのみを手動で追加できます。
3. 「イベントを発生させている作業ユニット」で、先導作業ユニットで損失が発生する原因となった作業ユニットを選択します。デフォルトでは、作業拠点の先導作業ユニットが選択されます。損失イベントの理由が、先導作業ユニットの上流または下流の作業ユニットで発生した場合は、代わりにその作業ユニットを選択できます。
4. 「損失理由を選択」で、イベントの原因となった作業ユニットの損失理由に移動して選択します。先導作業ユニットが「イベントを発生させている作業ユニット」として選択されている場合、選択した「イベントカテゴリ」に一致する損失カテゴリからの理由のみを選択できます。先導作業ユニット以外の作業ユニットが「イベントを発生させている作業ユニット」として選択されている場合、選択した作業ユニットに有効な損失理由を任意の損失カテゴリから選択できます。
5. 「影響」で、「イベントカテゴリ」に基づいて、期間または数量を入力します。
「スクラップ」以外のイベントカテゴリの場合、「期間 (分)」フィールドに損失した分数を入力します。「期間 (分)」値は、最大 13 桁であり、生産ブロックの合計期間内でなければならず、整数である必要があります。
「スクラップ」イベントカテゴリの場合、「数量」フィールドにスクラップされた単位数を入力します。「数量」値には小数を含めることができますが、13 桁以内にする必要があります。
「良品から再割当」チェックボックスは、スクラップされている数量を、「良品」数から除去するかどうかを決定します。チェックボックスをオンにするタイミングを決定するには、スクラップされている数量が、「良品」としてすでにログ記録されているかどうかを考慮します。
スクラップされている数量が、「良品」としてすでにログ記録されている場合は、「良品から再割当」チェックボックスをオンにします。このチェックボックスがオンの場合、「スクラップ」数は増加し、「良品」数は減少します。「良品」数から再割当された任意の数の生産時間は、有効な生産時間からスクラップの損失時間に再割当されます。このチェックボックスがオンの場合、「数量」値は生産ブロックの「良品」数を超えることはできません。
スクラップされている数量が、「良品」としてまだログ記録されていない場合は、「良品から再割当」チェックボックスはオンにしないでください。このチェックボックスがオフの場合、「スクラップ」数は増加し、「良品」数は同じままです。
6. 「理由」で、手順 2 から 4 で行った選択に基づいて、「イベントカテゴリ」「損失カテゴリ」、および「損失理由」のフィールドが事前設定されます。選択した損失理由が理由ツリーの最下位レベルにない場合、「損失理由」フィールドの下にアラートが表示されます。このアラートが存在する損失イベントは保存できますが、パフォーマンス分析にあるパレート図やトレンド図のデータは完全ではありません。
7. 「コメント」フィールドに、オプションのコメントを、2000 文字以内で入力します。
8. 「保存」をクリックして損失イベントを追加し、生産ダッシュボードに戻ります。これで、イベントがイベントログに表示されるようになります。
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