Piping への設計のエクスポートについて
設計を XML ファイルとして Piping にエクスポートするには、Piping の論理参照を使用するために、コネクタとパイプのパラメータを設定する必要があります。
回路駆動型のパイプラインモデリングは Creo Schematics との関係に基づくもので、Piping の仕様データベース (SpecDB) とともに使用されます。継手、パイプライン、パイピングの仕様が Piping の SpecDB に存在しない、または正しくない場合、回路駆動型のパイプラインモデリングは機能しません。設計で使用されているパラメータが Piping の SpecDB のパラメータと一致していることを確認してください。
デフォルトでは、Name パラメータが Piping での構成部品の参照指定子として使用されます。このデフォルトに代わる値を指定するには、構成部品に ref_des というパラメータを追加し、必要な値を指定します。
* 
Creo Parametric のユーザーパラメータ名には、英数字のみを含むことができます。英数字以外の文字を含むパラメータは、Piping にエクスポートできません。
パイプライン (グループ)
パイプラインのタイプは CONNECTION!PIPELINE である必要があります。
Spec - このパラメータの値は SpecDB の piping_spec_dir.ptd ファイルの中で定義されている SPEC パラメータの名前に一致している必要があります。piping_spec_dir.ptd ファイルで定義されているパラメータは Creo Schematics で定義されているパラメータに優先します。XML ファイルから読み込まれたパラメータはユーザー定義のパラメータとしてパイプラインに追加されます。
装置
Category - 設計の構成部品を装置として分類するには、CATEGORY = EQUIPMENT を設定します。
Model_Name - Piping では構成部品を指定する際に、このパラメータを使用して 3D アセンブリ内の構成部品を回路図内の構成部品と照合します。
ノズル
Category - 設計の構成部品をノズルとして分類するには、CATEGORY = NOZZLE を設定します。
Model_Name - Piping では構成部品を指定する際に、このパラメータを使用して 3D アセンブリ内の構成部品を回路図内の構成部品と照合します。
* 
ノズルは装置の一部分になっている場合がよくあります。
分岐
Category - 設計の構成部品を分岐として分類するには、CATEGORY = BRANCH を設定します。
Sname - このパラメータはオプションで、特殊分岐、ブランなど、分岐のタイプがわかっている場合にのみ使用されます。このパラメータが使用される場合、使用される分岐の SpecDB 内にある piping_mcat_dir.ptd ファイルのパラメータ sname と一致している必要があります。
Model_Name - このパラメータはオプションで、Piping において、3D アセンブリ内の分岐構成部品を自動的に指定するのに使用されます。このパラメータを使用しない場合は、構成部品を手動で指定する必要があります。
* 
分岐を作成する方法は数多くあります。よく作成される分岐には T 字、スタブ、特殊分岐などがあります。どの構成部品をアセンブリ内で使用するかが回路図の作成時にはわかっていないということはよくあります。そのため、アセンブリ内の分岐には Model_Name パラメータを使用せず、手動で指定してください。T 字の場合、パイピング部品を構成部品として指定します。スタブと特殊分岐の場合は、パイピングの点を構成部品として指定します。
継手
Category - このパラメータの値は、使用する継手の SpecDB 内にある piping_mcat_dir.ptd ファイル内の値と一致している必要があります。たとえば、レジューサの category パラメータは reducer に設定されています。バルブの category パラメータは valve に設定されています。
Sname - このパラメータの値は、使用する継手の piping_mcat_dir.ptd ファイル内の値と一致している必要があります。たとえば、同心円レジューサの sname パラメータは cred に設定されています。ゲートバルブの sname パラメータは gate に設定され、チェックバルブの sname パラメータは、piping_mcat_dir.ptd ファイルで定義されているとおり check に設定されています。
Model_Name - このパラメータは、継手の挿入時に使用します。Model_Name パラメータがアセンブリ継手の部品名と一致している場合、構成部品は挿入時に選択されたとおりに自動的に指定されます。Model_Name パラメータがアセンブルされた継手の部品名と一致していない場合、その継手は挿入時に選択されたとおりに自動的に指定され、不一致はそのままになります。
Size - このパラメータはオプションですが、Piping の SpecDB 内にある個々の継手の .ptd ファイル内にあるとおりに Size パラメータを使用してください。このパラメータは、挿入用に正しい継手を自動的に選択するのに使用されます。
Nsize/Bsize - これらのパラメータ (レジューサおよび分岐のパラメータ) はオプションで、挿入用に正しい継手を自動的に選択するのに使用されます。Piping の SpecDB 内にある個々の継手の .ptd ファイル内にあるとおりに、これらのパラメータを設計の構成部品に追加できます。これらのパラメータを指定しなかった場合、継手によっては手動で選択しなければならない場合があります。
ポート
Entry_Port - このパラメータはオプションです。このプロパティは継手やノズルのポートに追加できます。このプロパティの値は、パイプラインを接続する 3D 構成部品の座標系の名前と一致していなければなりません。