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Creo Flow Analysis の概要
CFA の概要
Creo Flow Analysis (CFA) は流体の流れを簡単にシミュレーションするために使用する数値流体力学ツールです。これによって、内部または外部に流体の流れと熱伝達を伴うシステムまたは製品のパフォーマンスを予測できます。製品解析が向上し、数値流体力学における豊富な経験を必要としない、検証と設計最適化プロセスがあります。
Creo Flow Analysis を使用すると、CFD における豊富な経験を必要とせず、最小限の努力でシミュレーションと設計を組み合わせることができます。シミュレーションからの出力は、システムのパフォーマンスの詳細検討に使用され、設計を修正する際に役立ちます。Creo Flow Analysis の利点を以下に示します。
より簡単な流体ボリュームの抽出と自動メッシュ
CAD-CFD アソシエティビティによりパラメトリックシミュレーションを簡単に実行できる
複雑なジオメトリ、乱流や共役熱伝達などの幅広い複雑な物理の包括的な処理
シミュレーションのパフォーマンスが向上
Creo Flow Analysis のワークフローとチュートリアル
Creo Flow Analysis のプロセスを順を追って説明するために、ワークフローのトピックおよびチュートリアルが提供されています。
CFA のワークフロー - プリプロセスシミュレーションの実行ポストプロセスの CFA ワークフローについて説明します。
チュートリアル - インバータ (熱伝達あり/なし)、サイクロンセパレータ、および燃料タンクのステップごとの手順を説明します。
CFA プロジェクトの開始
Creo Flow Analysis のインタフェースの概要については、「Creo Flow Analysis のインタフェース」を参照してください。プロジェクトを開始するには、次の手順に従います。
1. Creo Parametric でアセンブリファイルを開きます。
2. 「アプリケーション」(Application) > 「Flow Analysis」の順にクリックします。「Flow Analysis」タブが開きます。
3. 「新規プロジェクト」(New Project) をクリックします。「新規プロジェクト」(New Project) ダイアログボックスが開きます。
4. プロジェクト名を入力します。
5. 「アセンブリ簡略表示」(Assembly Simplified Representation) で任意の CAD コンフィギュレーションを選択します。
6. 「OK」をクリックします。Flow Analysis ツリータブが「モデルツリー」(Model Tree) タブと一致して表示されます。
既存のプロジェクトのコピーを作成するには、「既存のプロジェクトから複製」(Duplicate from an existing project) チェックボックスをオンにし、ドロップダウンリストからプロジェクトを選択します。
CFA のファイルタイプ
プロジェクト作業フォルダで Creo Flow Analysis によって処理されるファイルタイプは以下のとおりです。
プロジェクトファイル (filename.spro) - 動作条件とグリッドファイルの参照を保存します。 「プロジェクトを保存」(Save Project) をクリックすると、プロジェクトファイルが自動的に保存されます。Creo Flow Analysis インタフェース、テキストエディタまたはスクリプトを使用して、プロジェクトファイルを編集できます。
グリッドファイル (filename.sgrd) - プロジェクトのグリッドのデータが保存されます。グリッドが修正されている場合、プロジェクトファイルが保存されるとグリッドファイルが自動的に保存されます。
テキストエディタで、Creo Flow Analysis インタフェースを使用してグリッドファイルを検索できます。テキストエディタでは、プロジェクトファイル内の特定のプロジェクトに関連付けられているグリッドファイルを検索することができます。ボリュームの名前などのジオメトリエンティティを修正し、 「保存」(Save) または 「名前を付けて保存」(Save As) を使用してそれを保存することにより、プロジェクトファイルと同じ名前のグリッドファイルが生成されます。
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複数のプロジェクトファイルで、グリッドファイルを共有できます。
互換性のあるグリッドとプロジェクトのファイルのみが、シミュレーションの開始または再作成に必要なファイルです。
結果ファイル (定常状態の結果 filename.sres および非定常結果 filename_xxxx.sres) - 特定のプロジェクトに対して非定常または定常状態の結果を含む Creo Flow Analysis データファイル。これらのファイルには、すべての 1 次変数の値が含まれます。非定常ソリューションでは、"xxxx" はシミュレーション時間に関連する時間ステップに対応し、時間ステップに関連付けられているデータを含んでいます。「追加の出力ファイル」(Additional Output Files) を使用して、結果データをその他のフォーマットで出力できます。
出力ファイル (filename.out) - イテレーションまたは収束履歴が記録されます。
積算量 (filename_integrals.txt) - 各モジュールの出力用にアクティブ化した積算量の値を保存します。
ポイントデータ (filename_points.txt) - 監視点での出力用にアクティブ化された値を格納します。
EnSight フォーマット - EnSight® ポストプロセスソフトウェアと互換性のあるデータファイルの出力をアクティブ化します。「非定常」(Transient) シミュレーションでは、「Result Saving Frequency」によって EnSight 出力を制御します。
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「Steady State Simulation」の場合、EnSight 出力は filename_ensight.casefilename_geo_ensight.data です。
「非定常」(Transient) シミュレーションの場合、EnSight 出力は filename_geo_1_xxxx_ensight.datafilename_sca_1_xxxx_ensight.datafilename_sca_2_xxxx_ensight.datafilename_vec_1_xxxx_ensight.data で、この xxxx は時間ステップです。
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