多成分混合 - 概要
多成分流れは、分子レベルで混ざり合い、通常は速度と温度が同じである、さまざまな化学種 (成分) から成ります。これらは、異なる相が本質的に混ざり合うことがなく (乱流混合は生じることがある)、各相がボリューム全体の一部のみを占有する、多相モジュールの多相流れとは異なります。
たとえば、私達を取り囲む空気は、酸素と窒素という 2 つの主要な化学成分と、湿度に応じたある程度の水蒸気から成ります。これらは完全に混ざり合って同じ空間を占めています。したがって、空気の移動 (風) は多成分流れです。これに対し、1 つの容器で油と水を混ぜ合わせた場合、水と油は明確な界面によって分離し、水が下に沈みます。この油と水の移動は液体間 2 相流れです。さらに、さまざまな自然現象やエンジニアリングの応用では、化学成分同士が化学反応して多成分反応流れが生じます。したがって、CFA ソルバーでは多成分流れを考慮することが非常に重要です。
「多成分混合」(Multicomponent Mixing)Creo Flow Analysis のモジュールであり、各成分の種の熱伝達と拡散を表す保存式を解くことによって、複数の成分の混合と輸送を予測します。このモジュールにアクセスするには、次の手順に従います。
1. 「物理」(Physics) を右クリックし、「物理モデルを選択」(Select Physical Models) をクリックします。「物理モデル選択」(Physical Model Selection) ダイアログボックスが開きます。
2. 「使用可能なモジュール」(Available Modules) からモジュールを選択します。Flow Analysis ツリーで、「物理」(Physics) の下に「多成分混合」(Multicomponent Mixing) が追加されます。
多成分混合については、後続のセクションで説明します。
定義 - 輻射モデリングで使用される用語です。
物理 - 多成分混合で使用される定義、用語、定数、モデル、方法です。
条件 - エンティティ (境界、インタフェース、ボリューム、およびモジュールからの出力など) に対して指定される条件。
出力変数 - 多成分混合に関連付けられている条件とポストプロセスを指定するために作成される定義式。
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