多相 - 概要
自然環境とエンジニアリングのシステムにおいては、対象の流れで物質、大きさ、物理状態 (気体、液体、固体) が異なる複数の流体が関係することが一般的です。この 2 つの例として、大気中の水循環と、気泡塔内の水-空気気泡の流れが挙げられます。このような状況では、水-蒸気系と水-空気系を一般的に 2 相流れまたは 2 流体流れと呼びます。各相が単一の流体流れとして振る舞い、相間の相互作用によって運動量、質量、熱の相間交換が発生します。そのような流れは Creo Flow Analysis の「多相」(Multiphase) モジュールを使用してモデリングします。
このモジュールにアクセスするには、次の手順に従います。
1. 「物理モジュール」(Physics Module) をクリックします。
「物理モデル選択」(Physical Model Selection) ダイアログボックスが開きます。
2. 「使用可能なモジュール」(Available Modules) からモジュールを選択します。Flow Analysis ツリーで、「物理」(Physics) の下に「多相」(Multiphase) が追加されます。
多相モジュール内のアイテムの詳細については、以下を参照してください。
• 定義 - 多相モデリングで使用される用語です。
• 物理 - 多相モデリングで使用される定義、用語、定数、モデル、方法です。
• 条件 - そのモデルからの境界、界面、ボリュームなどのエンティティの条件を指定します。
• 出力変数 - 多相に関連する条件とポストプロセスを指定するために作成される定義式。