Creo Ansys Simulation > Creo Ansys Simulation について > Creo Ansys Simulation の設定
Creo Ansys Simulation の設定
シミュレーション検討の実行を開始する前に、いくつかのデフォルトのグローバル設定を使用するために Creo Ansys Simulation を設定できます。次の手順を実行します。
1. 「ファイル」(File) > 「オプション」(Options) の順にクリックして「Creo Parametric オプション」(Creo Parametric Options) ダイアログボックスを開きます。
2. 左側の表示枠で、「アプリケーション」(Applications) 領域の近くにある矢印をクリックし、「シミュレーション」(Simulation) をクリックして「シミュレーションのオプションを設定」(Set Simulation options) ページを開きます。
3. 以下の設定を変更したり、デフォルト値を確認して維持したりできます。これらの各設定に対応するコンフィギュレーションオプションを修正することで、デフォルト設定を変更することもできます。
a. 「共通設定」(Common Settings) - その時点でアクティブでないプローブを非表示にするには、「非アクティブなプローブを自動的に非表示」(Automatically hide inactive probes) チェックボックスをオンにします。このチェックボックスのデフォルト設定は、コンフィギュレーションオプションsimulation_probes_auto_hideによって制御されます。
b. 「Creo Ansys Simulation」 -
「検討チェックを表示」(Show Study Check) - デフォルトの設定は「警告のみ」(Warnings only) です。このチェックボックスのデフォルト設定は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_study_check_showによって制御されます。次のオプションのいずれかを選択します。
「警告のみ」(Warnings only) - モデルに関する警告がある場合でも、「検討チェック」(Study Check) 結果ダイアログボックスを表示します。
「常時」(Always) - シミュレーション検討を実行する前に必ず「検討チェック」(Study Check) 結果ダイアログボックスを表示します。
「なし」(Never) - モデルにエラーがある場合にのみ「検討チェック」(Study Check) 結果ダイアログボックスを表示します。
「ソルバーの設定」(Solver Settings) をクリックして「ソルバーの設定のオプション」(Solver Settings options) ダイアログボックスを開きます。
「ソルバータイプ」(Solver Type) - 使用する Ansys ソルバーのデフォルトタイプを選択します。
「自動」(Automatic) - これがデフォルト値です。モデルに最も適したソルバーが選択されます。
* 
収束またはパフォーマンスに関連する具体的な問題に対処するために変更するよう指示があった場合を除き、このオプションが推奨されます。
「直接」(Direct) - 直接剛性マトリックス反転によってソリューションを取得します。
「反復」(Iterative) - 近似と反復によってソリューションを取得します。
「スーパーノード」(Supernode) - このオプションは固有値解析にのみ使用されます。これは、算術減算アルゴリズムを使用して、すべてのモードを同時に取得します。これは既知の周波数範囲内の各節点を計算するのに便利です。
「サブスペース」(Subspace) - このオプションは固有値解析にのみ使用されます。ソリューションの取得に対称マトリックスを利用するサブスペースの Eigensolver 法が使用されます。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_solver_typeによって制御されます。
「接触ギャップ/重複」(Contact Gap/Overlap) - 接触インタフェースでギャップまたは重複を検出したときのソルバーのデフォルトの動作を選択します。次のオプションのいずれかを選択します。
「警告」(Warn) - これがデフォルト値です。計算の前に、接触インタフェースにおけるギャップや重複に関する警告が表示されます。
「修正」(Fix) - 検討を計算する前に、接触インタフェースにおけるギャップと重複の修正が試みられます。
「許容」(Allow) - ギャップまたは重複が意図された設計と見なされ、計算時にモデル内のギャップと重複が許容されます。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_contact_gap_behaviorによって制御されます。
「ニュートンラプソン法」(Newton Raphson method) - ニュートンラプソン法による収束のオプションを指定します。次のオプションのいずれかを選択します。
「自動」(Automatic) - デフォルト値。ソルバーが最良解を選択できます。
* 
収束またはパフォーマンスに関連する具体的な問題に対処するために変更するよう指示があった場合を除き、このオプションが推奨されます。
「完全」(Full) - 完全ニュートンラプソン法が使用され、平衡イテレーションごとに剛性マトリックスが更新されます。
「修正」(Modified) - 修正ニュートンラプソン法が使用され、各サブステップで接線剛性マトリックスが更新されます。サブステップでの平衡イテレーション中にマトリックスが変更されることはありません。このオプションは大変形解析には適用できません。アダプティブ降下は使用できません。
「初期剛性」(Initial stiffness) - 各平衡イテレーションで初期剛性マトリックスが使用されます。このオプションは「完全」オプションよりも発散する可能性は低いですが、収束を得るために通常はより多くのイテレーションが必要になります。これは大変形解析には適用できません。アダプティブ降下は使用できません。
「非対称」(Unsymmetrical) - 完全ニュートンラプソン法が使用され、平衡イテレーションごとに剛性マトリックスが更新されます。さらに、非対称マトリックスが生成されて使用されます。このオプションは以下の場合に使用できます。
非対称材料モデルを定義する場合、定義した特性を完全に使用するにはこの手法を使用する必要があります。
接触検討を実行する場合、非対称接触剛性マトリックスによってすべり剛性と垂直剛性が完全に結合されます。最初に「完全」手法を試してから、収束が困難な場合にのみこの手法を試してください(非対称ソルバーを使用した場合、対称ソルバーよりもソリューションの計算に時間がかかることがあります)。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_n-r_methodによって制御されます。
「大たわみ」(Large Deflection) - ソルバーの計算で大たわみと大回転を考慮する必要があるか、モデルに小たわみしかないと見なすかを指定します。このオプションは構造シミュレーション検討でのみ使用できます。次のオプションがあります。
「オフ」(Off) - デフォルトでは、このオプションが選択されています。ソルバーの計算で、モデルに大たわみがないものと見なされます。
「オン」(On) - ソルバーの計算でモデルに大たわみと大回転があるものと常に見なす場合、このオプションを選択します。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_large_deflectionによって制御されます。
「慣性リリーフ」(Inertia Relief) - 慣性リリーフを使用するか、検討に定義されている拘束を使用するかを指定します。このオプションは構造シミュレーション検討でのみ使用できます。次のオプションがあります。
「オフ」(Off) - デフォルトでは、このオプションが選択されています。ソルバーは、モデルで定義されている拘束を使用します。
「オン」(On) - ソルバーで慣性リリーフを使用し、モデルに定義されている拘束を無視するには、このオプションを選択します。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_use_inertia_reliefによって制御されます。
「通常モード」(Normal Modes) - 固有値シミュレーション検討で解を求める共振周波数の数を指定します。デフォルトでは、最初の 6 つの共振周波数が抽出されます。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_normal_modesによって制御されます。
c. 「すべての結果タイプに対して分析」(Solve for all result types) - すべてのアドバンス結果タイプをデフォルトで使用できるようにするには、すべてのアドバンス結果タイプのこのチェックボックスをオンにします。デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっており、歪みとノーダル荷重の結果は取得されません。
このオプションのデフォルト値は、コンフィギュレーションオプションcreo_ansys_all_results_visibleによって制御されます。
d. 「Creo Ansys simulation 実行フォルダ」(Creo Ansys simulation run folder) - テンポラリソルバーデータを保存する場所を指定します。デフォルトの実行フォルダは $TMP\ であり、ここで $TMP はユーザーの環境変数 TMP です。
config.pro ファイルのコンフィギュレーションオプションcreo_ansys_run_folderを使用して、デフォルトの場所を指定することもできます。
* 
この場所へのフルパスにはユニコード文字を含めることができず、最大文字数は 248 文字です。
e. 「Creo Ansys simulation キャッシュフォルダ」(Creo Ansys simulation cache folder) - モデルを保存したときにソルバーデータが保存される場所を指定します。デフォルトの場所は $APPDATA\Creo\CreoAnsys であり、ここで $APPDATA はユーザーの環境変数 $APPDATA です。
config.pro ファイルのコンフィギュレーションオプションcreo_ansys_cache_folderを使用して、デフォルトの場所を指定することもできます。
* 
キャッシュフォルダに保存されたソルバーデータとシミュレーションデータは、時間の経過とともに非常に大きなサイズになることがあります。この場所 $APPDATA はオペレーティングシステムとソフトウェアのいずれによっても自動的にクリアされないので、保存したソルバーデータとモデルデータを格納するデフォルトの場所として $APPDATA\Creo\CreoAnsys 以外の場所を指定し、これを定期的にクリアすることをお勧めします。
4. 「OK」をクリックします。変更内容を config.pro ファイルに保存するかどうかが尋ねられます。変更内容を config.pro ファイルに保存しなかった場合、それらの変更はそのセッションでのみ有効となり、セッションを閉じると以前の値またはデフォルト値に戻ります。
これは役に立ちましたか?