材料パラメータについて
Creo Parametric 7.0 以降で作成された部品には、複数のソリッドボディが含まれ、各ボディに独自の材料が指定されている場合があります。以前のリリースの Creo Parametric で作成された部品に含まれるボディは 1 つで、部品に指定されている材料も 1 つです。
Creo Parametric 7.0 以降で作成または開かれたすべての部品には、システムパラメータ PTC_MASTER_MATERIAL が含まれます。このパラメータのデフォルト値は PTC_SYSTEM_MTRL_PROPS です。レガシー部品の場合、PTC_MASTER_MATERIAL の値は部品に指定された材料になります。
任意の材料の密度パラメータは PTC_MASS_DENSITY です。
すべてのボディにシステムパラメータ PTC_ASSIGNED_MATERIAL が含まれます。このパラメータのデフォルト値は PTC_MASTER_MATERIAL です。ボディに明示的に材料を指定することもできます。
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ボディに材料を明示的に指定するには、コンフィギュレーションオプション enable_multi_material_model をデフォルト値 yes に設定します。
材料データの作成
「材料」(Materials) および「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスを使用して、材料データを作成および修正できます。材料データをモデルに保存したり、拡張子 .mtl の付いた材料データファイルに保存したりすることができます。.mtl ファイルは材料ライブラリディレクトリに保存されます。各ファイルに材料名と、ID で識別され、パラメータ値の単位に関する情報を含む材料パラメータのセットが含まれます。
ユーザー定義の材料定義とは、「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスの「ユーザー定義」(User Defined) タブを使用してユーザーが定義したパラメータです。「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスで定義したその他のパラメータ値はすべて、予約済みパラメータの値として保存されます。予約済みパラメータと同じ名前のユーザー定義パラメータを定義すると、Creo Parametric で警告メッセージが表示されます。
材料パラメータでは次の点に注意してください。
材料パラメータの値をリレーションで使用できます。
ファミリーテーブルに PTC_MASTER_MATERIAL パラメータを追加することで、ファミリーテーブルインスタンスに材料を指定できます。
材料を保存すると、デフォルト値を変更したパラメータのみが保存されます。さらに、指定した材料タイプに有効なパラメータのみが保存され、たとえば等方性材料定義では異方性ヤング率は保存されません。
材料データのレポート
システムパラメータ PTC_REPORTED_MATERIAL は、BOM テーブルの材料をレポートし、部品に指定されたすべての材料を表示するために使用します。このパラメータは編集できません。これをリレーションで使用することもできません。部品レベルでは、パラメータ PTC_REPORTED_MATERIAL は部品に含まれるすべてのボディに指定されたすべての材料をレポートします。ボディレベルでは、このパラメータはボディに指定された実際の材料をレポートします。
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ボディに対してボディレベルで明示的に材料が指定されていない場合、パラメータ PTC_REPORTED_MATERIAL は部品のマスター材料をレポートします。マスター材料が部品に設定されていない場合は空のセルをレポートします。
レガシーパラメータ
Creo Parametric 7.0 以降では、PTC_MASTER_MATERIALPTC_MASS_DENSITY のパラメータの使用をお勧めします。
PTC_MATERIAL_NAMEMP_DENSITY のレガシーパラメータを使用することもできます。ただし、複数の材料を使用する部品を使用している場合、計算でレガシーパラメータが正しく表示されません。
レガシーパラメータの値は次のように修正できます。
「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックし、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスの下部にあるリストから「レガシー」(Legacy) を選択します。適切なボックスにパラメータ値を入力します。