幾何公差について
幾何公差 (GTOL) は、重要なサーフェスが部品のどこに配置されているか、サーフェスが互いにどのような関係にあるか、部品が適しているかを決定するためにどのように検査するべきか、といったことを指定する包括的な方法を提供します。
幾何公差により、フィーチャーの位置、形状、輪郭、方向、振れを制御します。ソリッドモデルに Creo Parametric 幾何公差を保存すると、制御するジオメトリまたはフィーチャーに対するパラメトリック参照 (その参照エンティティ) と、参照データムと軸に対するパラメトリック参照が加わります。その結果、参照データムの名前を変更すると、Creo Parametric で幾何公差表示が更新されます。
アセンブリモードでは、サブアセンブリまたは部品に、幾何公差を作成できます。部品モードまたはアセンブリモードで作成した幾何公差は、自動的に、ウィンドウを占める部品またはアセンブリに属しますが、モデル自体に属するデータムフィーチャーシンボル、またはその中の構成部品のみを参照します。アセンブリ作成フィーチャーとは異なり、取り囲んでいるアセンブリで、そのモデルの外側のデータムフィーチャーシンボルを参照できません。
部品モードまたは図面モードでモデル所有の幾何公差を追加でき、ほかのすべてのモードにそれらが反映されます。Creo Parametric で幾何公差はアノテーションとして扱われ、常にモデルと関連しています。寸法公差とは異なり、幾何公差は部品ジオメトリに影響しません。
モデルに幾何公差を追加するときに、エッジ、既存寸法、既存注記のエルボウ、または既存幾何公差に接続したり、引出線のない注記として表示できます。幾何公差を指定領域に接続することもできます。
幾何公差を新たに配置すると、その幾何公差を作成するときに指定した各公差値の 2 つのパラメータが Creo Parametric によって自動的に作成されます。1 つのパラメータは実数として保存され、もう 1 つのパラメータは文字列として保存されます。実数の値は、「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックすると開く「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスを使用して編集できます。ただし、文字列タイプのパラメータの値を編集することはできません。Creo Parametric によってデフォルトのパラメータもいくつか作成されますが、これらのパラメータは編集できません。
幾何公差をアノテーションに配置すると、幾何公差のオーナーが、配置先のアノテーションのオーナーに変わります。たとえば、アセンブリ内で、部品所有の寸法にアセンブリ所有の幾何公差を配置すると、その幾何公差は部品所有の幾何公差になります。これは、その寸法の補助線に幾何公差を配置する場合も同じです。
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アセンブリ内でアセンブリ所有の寸法の補助線に部品所有の幾何公差を配置することはできません。