アノテーションの管理
未検証のアノテーション
「アノテーションを管理」(Manage Annotations) ウィンドウの「未検証」(Unvalidated) タブには、ネイティブの Creo ツールを使用して作成され、GD&T Advisor によって検証されていない、モデル内のすべてのアノテーションのリストが表示されます。リスト内の各アイテムには、アノテーション ID と、そのアイテムを検証できなかった理由を示すステータス状態が表示されます。リスト内のアイテムをクリックすると、そのアノテーションが非表示レイヤー上にある (アクティブな組み合わせステートで表示されていない) 場合を除き、CAD モデルでアノテーションがハイライトされます。
このタブには次の操作ボタンがあります。
「選択を削除」(Delete Selected) - リストで 1 つ以上のアイテムを選択してからこのボタンをクリックして、選択したアノテーションをモデルから削除します。
「リストを再表示」(Refresh List) - モデル内のアノテーションに修正を加えた後 (このウィンドウで識別した問題を修正するなど)、このボタンをクリックして未検証アノテーションのリストを更新します。
ステータス状態
すべてのアノテーション
「アノテーションは検証できません。ライセンスオプションが使用できません」(Annotation cannot be validated; license option not available) - アノテーションの検証には GDT_ENTERPRISE ライセンスオプションが必要です。
データム形体のシンボル
「参照サーフェスは既存のフィーチャーに属します」(Reference surface belongs to an existing feature) - データム形体シンボルのすべてではないが 1 つまたは複数の参照サーフェスが既存の機能形体によっても参照されています。1 つのサーフェスは 1 つの機能形体のみが参照できます。データム形体シンボルの参照からサーフェスを除去し、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
「別の DFS が形体に接続されています」(Another DFS is attached to the feature) - すでに別のデータム形体が機能形体に接続されています。おそらくこのアノテーションを削除する必要があります。
「重複した DFS ラベル」(Duplicate DFS label) - ラベルが同じである別のデータム形体があります。すべてのデータム形体シンボルのラベルが一意でなければなりません。
寸法
「関連フィーチャーが識別されませんでした」(No associated feature identified) - 角度寸法に関連付けられている機能形体が識別されませんでした。おそらくこのアノテーションを削除する必要があります。
「寸法タイプはサポートされていません」(Dimension type not supported) - この寸法タイプはサポートされていません。この寸法をモデル内に残しても構いませんが、モデル内の機能形体の拘束状態に対するその影響は無視されます。
「サーフェス参照はありません」(There are no surface references) - この寸法にはサーフェス参照が定義されていません。この寸法に適用可能なサーフェス参照を特定してから、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
「参照サーフェスは既存のフィーチャーに属します」(Reference surface belongs to an existing feature) - 1 つ以上の寸法参照サーフェスが既存の機能形体によって参照されています。この寸法を削除するか、寸法参照からサーフェスを除去し、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
「寸法参照はサポートされていません」(Dimension references not supported) - この寸法はサポートされていません。直線オフセット寸法は平面サーフェスのみを参照できます。この寸法をモデル内に残しても構いませんが、モデル内の機能形体の拘束状態に対するその影響は無視されます。
「寸法は自動的に検証できません」(Dimension cannot be validated automatically) - 1 つまたは両方のサーフェス参照が既存の形体によっても参照されています。該当する機能形体を編集してこの寸法を含める必要があります。
「寸法は形体タイプに対して適用できない可能性があります」(Dimension may not be applicable to feature type) - 寸法のサーフェス参照に基づいて作成される機能形体にはこの寸法を適用できない可能性があります。
「関連する寸法がありません」(Related dimensions are missing) - 寸法参照によって定義されている機能形体に、CAD モデルから欠落しているほかの寸法が必要です。
「穴配置参照はサポートされていません」(Hole placement reference is not supported) - CAD 形体は平面サーフェス形体またはシャフト形体を参照しなければなりません。
幾何公差
「部品ジオメトリに対して接続なし」(No attachment to part geometry) - 幾何公差が部品ジオメトリに接続していません。部品サーフェス、または部品に適切に接続している別のアノテーションに幾何公差を接続してから、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
「部品ジオメトリに対して無効な接続」(Invalid attachment to part geometry) - 幾何公差に部品ジオメトリへの無効な接続があります (エッジに接続しているなど)。部品サーフェス、または部品に適切に接続している別のアノテーションに幾何公差を接続してから、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
「参照サーフェスは既存のフィーチャーに属します」(Reference surface belongs to an existing feature) - 幾何公差のすべてではないが 1 つまたは複数の参照サーフェスが既存の機能形体によって参照されています。この幾何公差を削除するか、アノテーション参照からサーフェスを除去し、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
リストで 1 つ以上のアイテムを選択し、「選択を削除」(Delete Selected) ボタンをクリックすることで、そのアノテーションを CAD モデルから削除できます。
Creo モデルに変更を加えた後は、「リストを再表示」(Refresh List) ボタンをクリックすることで、モデルを更新してリストを再表示する必要があります。
不一致のアノテーション
「アノテーションを管理」(Manage Annotations) ウィンドウの「不一致」(Mismatched) タブには、対応する GD&T Advisor データと一致しないすべてのアノテーションのリストが表示されます。リスト内の各アイテムには、アノテーション ID と、そのアイテムを検証できなかった理由を示すステータス状態が表示されます。リスト内のアイテムをクリックすると、そのアノテーションが非表示レイヤー上にある (アクティブな組み合わせステートで表示されていない) 場合を除き、CAD モデルでアノテーションがハイライトされます。
このタブには次の操作ボタンがあります。
「選択を更新」(Update Selected) - リストで 1 つ以上のアイテムを選択してからこのボタンをクリックして、選択したアノテーションを、GD&T Advisor モデルで指定されている期待値に更新します。場合によってはアノテーションを自動的に更新できないことに注意してください。その場合、選択チェックボックスは無効になります。
「リストを再表示」(Refresh List) - モデル内のアノテーションに修正を加えた後 (このウィンドウで識別した問題を修正するなど)、このボタンをクリックして不一致のアノテーションのリストを更新します。
ステータス状態
データム形体のシンボル
「サーフェス参照はフィーチャー参照と一致しません」(Surface references do not match feature references) - CAD アノテーションサーフェス参照が GD&T Advisor フィーチャーサーフェス参照と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、フィーチャー参照と一致するように CAD アノテーション参照を更新します。
「追加テキストは期待値と異なります」(Additional text differs from expected value) - CAD アノテーションの追加テキストが、GD&T Advisor によって期待されるものと異なります。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、期待値と一致するように追加テキストを更新します。
寸法
「サーフェス参照はフィーチャー参照と一致しません」(Surface references do not match feature references) - CAD アノテーションサーフェス参照が GD&T Advisor フィーチャーサーフェス参照と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、フィーチャー参照と一致するように CAD アノテーション参照を更新します。
「Origin symbol not applicable to size dimensions」 - 寸法基準シンボルがサイズ寸法に適していません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、基準シンボルを寸法から除去します。
「Origin symbol applied to wrong endpoint」 - 寸法基準シンボルは、寸法の基準フィーチャー (2 つのフィーチャーのうちのフィーチャーツリーで前にあるフィーチャー) に適用する必要があります。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、基準シンボルを寸法のもう一方の端点に適用します。
「Dimension is expected to be basic」 - GD&T Advisor ではこの寸法は論理的に正確な寸法である必要があります。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法を論理的に正確な寸法にします。
「Dimension is expected to be toleranced」 - GD&T Advisor ではこの寸法には公差が必要です。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法に公差を適用します。必要に応じて、公差のタイプと値を修正する必要があります。
「Unexpected text in prefix or suffix」 - 寸法の接頭辞または接尾辞のテキストが期待値と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、接頭辞と接尾辞を必要なテキストに更新します。
「Shape modifier required in prefix」 - 寸法の接頭辞に必要な形状修正子がありません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、接頭辞を更新して必要な形状修正子を追加します。
「Specified shape modifier not allowed」 - 接頭辞の形状修正子は使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、接頭辞のテキストを期待値に更新します。
「Missing or incorrect pattern member count」 - 寸法はパターンに適用されますが、寸法テキストが欠落しているか、間違ったパターンメンバーの数が含まれています。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストに正確なパターンメンバーの数を含めます。
「Independency not applicable to dimension」 - 独立性修正子は寸法に適用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストから独立性修正子を除去します。
「Stock size not applicable to dimension」 - 素材サイズ指示は寸法に適用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストから素材サイズ指示を除去します。
「Statistical tolerancing modifier not applicable to dimension」 - 統計公差修正子は寸法に適用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストから統計公差修正子を除去します。
「Dimension text differs from expected value」 - 寸法テキストが期待値と異なります。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストを期待値に更新します。
「Continuous Feature indication expected」 - 寸法テキストには連続形体指示が含まれている必要があります。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、連続形体指示を寸法テキストに含めます。
「Envelope requirement not applicable to dimension」 - エンベロープ要件は寸法には適用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法テキストからエンベロープ要件シンボルを除去します。
「Dimension is expected to be in decimal format」 - GD&T Advisor は小数形式の寸法のみをサポートしています。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、寸法を小数形式に変更します。
幾何公差
「サーフェス参照はフィーチャー参照と一致しません」(Surface references do not match feature references) - CAD アノテーションサーフェス参照が GD&T Advisor フィーチャーサーフェス参照と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、フィーチャー参照と一致するように CAD アノテーション参照を更新します。
「Shape modifier required」 - 公差の仕様で必要な形状修正子が欠落しています。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、幾何公差を更新して必要な形状修正子を追加します。
形状修正子は使用できません - 公差の仕様で形状修正子は使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、幾何公差形状を期待値に更新します。
「Varying tolerance zone not allowed」 - この幾何公差では可変公差域を使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、幾何公差の値を更新します。
「Material condition modifier not allowed」 - 指定された実体状態修正子はこの幾何公差には使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、実体状態修正子を幾何公差から除去します。
「Statistical tolerancing symbol not allowed」 - この幾何公差には統計公差シンボルを使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、統計公差シンボルを幾何公差から除去します。
「Tangent plane symbol not allowed」 - この幾何公差には正接平面シンボルを使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、正接平面シンボル修正子を幾何公差から除去します。
「Projected zone not allowed」 - Projected zone is not allowed for this geometric tolerance - 「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、突出公差域仕様を幾何公差から除去します。
「Unequally disposed zone not allowed」 - この幾何公差では不等分配域を使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、不等分配域仕様を幾何公差から除去します。
「Specified offset not allowed」 - 指定したオフセットはこの幾何公差には使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、指定したオフセット仕様を幾何公差から除去します。
「Combination specification element required」 - この幾何公差には組み合わせ仕様要素が必要です。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、デフォルトの組み合わせ仕様要素を幾何公差に追加します。必要な組み合わせ仕様が指定されているか幾何公差をレビューする必要があります。
「Dynamic profile modifier not allowed」 - この幾何公差には動的輪郭度修正子を使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、動的輪郭度修正子を幾何公差から除去します。
「DF boundary modifier not allowed」 - 指定したデータム形体には境界修正子を使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、データム形体境界修正子を幾何公差から除去します。
「DF boundary value not allowed」 - 指定したデータム形体の値は使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、指定した境界値を幾何公差から除去します。
「DF boundary shape modifier not allowed」 - 指定したデータム形体形状修正子は使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、指定した境界形状修正子を幾何公差から除去します。
「Required DF boundary shape modifier not specified」 - 境界値には形状修正子が必要です。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、必要な形状修正子を幾何公差のデータム形体境界値に追加します。
「DF translation modifier not allowed」 - この幾何公差にはデータム形体直線移動修正子を使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、データム形体直線移動修正子を幾何公差から除去します。
「DF material requirement not allowed」 - 指定した実体公差方式はデータム形体には使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、データム形体実体公差方式を幾何公差から除去します。
「Composite tolerance segment not allowed」 - この幾何公差には複合公差セグメントを使用できません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、複合公差セグメントを幾何公差から除去します。
「Indicators not supported in ASME tolerancing standards」 - インジケータは ISO GPS を参照するモデルにのみ適用できます。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、インジケータを幾何公差から除去します。
「Unilateral tolerance zone not allowed」 - 片側公差域指示はサポートされていません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、片側公差域指示を幾何公差から除去します。
「Additional text above differs from expected value」 - 幾何公差の上にある追加テキストが期待値と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、幾何公差の上にあるテキストを期待値に更新します。
「Additional text to the right differs from expected value」 - 幾何公差の右にある追加テキストが期待値と一致しません。「選択を更新」(Update Selected) をクリックして、幾何公差の右にあるテキストを期待値に更新します。
「Tolerance string syntax error」 - 公差文字列に構文エラーがあります。この問題を自動的に修正することはできません。CAD システムで幾何公差の公差文字列を編集してから、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
データム参照文字列には構文エラーがあります - データム参照文字列に構文エラーがあります。この問題を自動的に修正することはできません。CAD システムで幾何公差のデータム参照文字列を編集してから、「リストを再表示」(Refresh List) をクリックする必要があります。
これは役に立ちましたか?