プロセステーブルについて
プロセステーブルには、ワークセル、オペレーション、取付具設定、ツーリング、NC シーケンス (ステップ) などの製造プロセスオブジェクトがすべてリストされます。プロセステーブルでは、新規オブジェクトを作成したり、既存のオブジェクトのプロパティを修正したりできます。既存のステップに基づいて製造テンプレートを定義してから、それらのテンプレートを使用して各種モデルに製造ステップを作成することもできます。
「製造プロセステーブル」(Manufacturing Process Table) ダイアログボックスには、次のメニュー、ツールバーアイコン、ショートカットメニューがあります。
「ファイル」メニュー
• 「テーブルをエクスポート (CSV)」(Export table (CSV)) - プロセステーブルのカレントビューを、Microsoft Excel の標準フォーマットである CSV フォーマットで (コンマ区切りテキストファイルとして) エクスポートします。
• 「印刷可能なバージョンを作成」(Create Printable Version) - Creo Parametric ブラウザにプロセステーブルのカレントビューを印刷可能なフォーマットで表示します。
• 「プロセステンプレートを作成」(Create Process Template) - カレントプロセスからプロセステンプレートを作成できます。新しい設計モデルにプロセスを作成するときに、このプロセステンプレートを使用できます。
• 「閉じる」(Close) - 「製造プロセステーブル」(Manufacturing Process Table) ダイアログボックスを閉じます。最後の保存操作の後でプロセステーブルに対して行った変更がプロセステーブルに保存されます。これらの変更は実際のプロセスにはまだ適用されません。これらの変更が製造プロセスに適用されるのは、 > の順にクリックしたときだけです。
「編集」メニュー
• 「ステップの抽出」(Extract Steps) - 参照部品または参照アセンブリから製造アノテーションを抽出し、適切な製造プロセスオブジェクトをプロセステーブルに作成します。「製造テンプレート AE 抽出」(Mfg Template AE extraction) ダイアログボックスが開きます。「製造テンプレート AE 抽出」(Mfg Template AE Extraction) ダイアログボックスは Creo Parametric Complete Machining のライセンスがある場合にのみ使用できます。
• 「切り取り」(Cut) - 選択したステップをプロセステーブルから切り取ります。
• 「切り取りを元に戻す」(Undo Cut) - プロセステーブルからステップをカットした後、製造プロセスの元の位置にステップを戻すことができます。前提条件の矛盾などによって目的の位置にステップを貼り付けることができなかった場合、このコマンドを使用します。
• 「コピー」(Copy) - 選択した製造オブジェクトをコピーします。
• 「貼り付け」(Paste) - 先にカットまたはコピーしたオブジェクトを、選択した行の下に挿入します。
• 「削除」(Delete) - 選択した製造オブジェクトを削除します。削除した製造オブジェクトを元に戻すことはできません。
• 「ロック」(Lock) - 選択したステップをロックします。ロックされているステップを編集または削除することはできません。
• 「ロック解除」(Unlock) - 選択したステップをロック解除します。
• 「関連する AE のリストを編集」(Edit List of Related AEs) - 製造プロセスでのみ、アノテーション要素と選択したステップ間の関係を変更できます。
• 「定義を編集」(Edit Definition) - プロセステーブルで選択したオブジェクトの定義を、選択したオブジェクトまたはワークセルのタブを開いて編集できます。
• 「ステップパラメータ」(Step Parameters) - ステップパラメータを編集できます。
• 「パラメータ」(Parameters) - ローカルパラメータとローカルリレーションを作成、修正、削除できます。
• 「マージ」(Merge) - 選択した穴あけ加工ステップをマージすることで、ツールパスを最適化できます。このコマンドは、マージ要件を満たすステップを選択した場合にのみ使用できます。
• 「多軸ツール」(Gang Tool) - 穴あけ加工ステップをグループ化して複数工具ヘッドを使用することで、ツールパスを最適化できます。
• 「同じ動作グループ」(Same Behavior Group) - 同じ工具とパラメータを使用するステップのグループを定義することで、ツールパスを最適化できます。
• 「OK ステータスを設定」(Set OK status) - 選択したオブジェクトのステータスを OK に変更できますオペレーションのステータスを OK に設定すると、そのオペレーションに含まれているすべてのステップのステータスも設定されます。
• 「サーチ」(Find) - プロセステーブルをサーチします。
「ビュー」メニュー
• 「ビュービルダ」(View Builder) - プロセステーブルのカスタムビューを定義できます。表示するプロセスの要素とパラメータを選択し、列のレイアウトを指定できます。
• 「グリッドを表示」(Display Grid) - テーブルのグリッド表示のオン/オフを切り替えます。
• 「カスタムラベルを表示」(Show Custom Labels) - テーブル列に作成されたカスタムラベルを表示します。
「挿入」メニュー
• 「ワークセル」(Workcell) - ワークセルを挿入できます。
• 「オペレーション」(Operation) - オペレーションを挿入できます。
• 「ステップ」(Step) - ミリングステップ、ドリリングステップ、テンプレートのステップ、アセンブリステップ、または取付具を挿入できます。
• 「ジオメトリ参照」(Geometry Reference) - ミルボリューム、ミルサーフェス、ミルウィンドウ、ドリルグループなどのジオメトリ参照を挿入できます。
「ツール」メニュー
• 「カスタムサイクル」(Custom cycle) - 独自のドリルサイクル構文を開発し、この構文をサイクルの実際のモーションに関連付けることができます。
• 「CL プレーヤー」(CL Player) - 選択したオペレーションまたはステップのツールパスを表示できます。
• 「NC チェック」(NC Check) - 選択したオペレーションまたはステップについて材料除去の動的シミュレーションを実行します。同じオペレーションに属する複数のステップを選択することもできます。
• 「ラインバランシング」(Line Balancing) - ラインバランシング工具を使用します。
• 「テンプレート作成」(Create Template) - 選択した 1 つまたは複数のステップを基に製造テンプレートを作成できます。
• 「プロセスグラフ」(Process Graph) - プロセスグラフを作成します。
• 「グローバルパラメータ」(Global Parameters) - グローバルパラメータを作成、修正、削除できます。
• 「グローバルリレーション」(Global Relations) - グローバルリレーションを作成、修正、削除できます。
• 「プロセスを同期化」(Synchronize Process) - 以前にエクスポートした .csv ファイルのデータをプロセステーブルのデータと同期化できます。
• 「加工部位 - UDF ファイル設定」(Mfg Criteria - UDF Files Setup) - UDF と加工部位名の関連を作成、修正、削除できます。
• 「自動マージ」(Automatic Merge) - 穴あけ加工ステップを自動的にマージしてツールパスを最適化します。
• 「選択したステップに自動の同じ動作グループを作成」(Create Auto Same behavior group for selected step) - 同じ動作のステップのグループを自動的に作成して、ステップの修正工数を削減します。
• 「ペックテーブル」(Peck Table) - ペックテーブルを作成、修正、表示、削除できます。
「フィーチャー」メニュー
• 「全ステップに製造フィーチャーを作成」(Create Mfg Features for All Steps) - 製造モデルアセンブリでシーケンスおよびワークセルフィーチャーを作成し、プロセステーブルでの作業を続行できます。
• 「製造フィーチャーを削除」(Delete Mfg Features) - 実際の製造プロセスのモデルツリーから、ワークセル、オペレーション、NC シーケンスをすべて削除します。これにより、プロセステーブルで定義されているプロセスをクリーンモデルに適用できます。このオプションを使用するときには注意が必要です。削除したフィーチャーを元に戻すことはできません。
• 「ワークピースインスタンスを更新」(Update Workpiece Instances) - 各オペレーションに対して、適切な材料除去フィーチャーを含むワークピースインスタンスを作成します。
製造プロセステーブルのツールバーアイコン
• - プロセステーブルのカレントビューの印刷可能なバージョンを作成します。
• - プロセステーブルをサーチします。
• - 選択した製造オブジェクトについての情報を情報ウィンドウに表示します。
• - 選択したステップの参照をハイライトします。
• - 製造モデルで加工範囲がハイライトされます。
• - 選択したステップをプロセステーブルから切り取って、クリップボードに配置します。
• - 選択したステップをコピーしてクリップボードに配置します。
• - 選択した行の下に、クリップボードからステップを貼り付けます。
• - 選択した製造オブジェクトをプロセステーブルから削除します。オペレーションを削除する場合、オペレーションとその取付具とステップをすべて削除するかどうかを確認するよう求められます。プロセスで使用されているワークセルは削除できません。
• - 選択したステップをロックします。ロックされているステップを編集または削除することはできません。
• - 選択したステップをロック解除します。
• - 参照部品または参照アセンブリから製造アノテーションを抽出します。
「製造テンプレート AE 抽出」(Mfg Template AE extraction) ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスは
Creo Parametric Complete Machining のライセンスがある場合にのみ使用できます。
• - 選択した 1 つまたは複数のステップを基に製造テンプレートを作成します。
• - 新しいワークセルを挿入します。
• - 新しいオペレーションを挿入します。
• - 新しいミリングステップを挿入します。
• - 新しいターニングステップを挿入します。
• - 新しい穴あけ加工ステップを挿入します。
• - 製造テンプレートから新しいステップを挿入します。
• - 新しい取付具設定を挿入します。
• - 新しいアセンブリステップを挿入します。
これらのアイコンの詳細については、該当するオブジェクトの挿入に関するトピックを参照してください。
• - プロセス時間のグラフを表示します。
• - プロセステーブルでラインバランシングを実行します。
• - 選択したステップのローカルパラメータを作成、修正、削除します。
• - 選択したステップのローカルリレーションを作成、修正、削除します。
• - テーブルグリッドのオン/オフを切り替えます。
• - プロセスビューに切り替えます。
• - ステップビューに切り替えます。
• - リソースビューに切り替えます。
• - ビュービルダを起動してカスタムビューを作成します。
| ステップを保存されたテンプレートから抽出すると、パラメータ間のリレーションが解決されます。リレーションが解決できない場合、リレーションの保存値が適用されて警告メッセージが表示されます。 |
ワークセルのショートカットメニューオプション
「製造プロセステーブル」(Manufacturing Process Table) 内のワークセルには次のショートカットメニューオプションがあります。これらのオプションは、テーブルのメニューバーまたはツールバーからも使用でき、これについてはこのトピックの関連するセクションで説明します。
• 「定義を編集」(Edit Definition)
• 「コピー」(Copy)
• 「切り取り」(Cut)
• 「貼り付け」(Paste)
• 「削除」(Delete)
• 「ロック」(Lock)
• 「ロック解除」(Unlock)
• 「CL プレーヤー」(CL Player)
• 「NC チェック」(NC Check)
• 「加工シミュレーション」(Machine Simulation)
• 「ハイライト」(Highlight)
製造プロセステーブル - テーブルの下部にあるアイコン
「製造プロセステーブル」(Manufacturing Process Table) ダイアログボックスの下部には次のアイコンがあります。
• - 選択したオブジェクトの定義を編集します。オブジェクトの定義を編集すると、オブジェクトのタイプに応じて、下側のツールバーに追加のアイコンが表示されます。
• - 選択したオペレーションまたはステップのツールパスを表示します。
• - 選択したオペレーションまたはステップの実行に必要な時間を計算します。
• - 完全に定義されたステップまたはオペレーションのツールパスと加工シミュレーションを表示します。
• - 開いたダイアログボックスで、ステップまたはオペレーションについてのコメントを入力します。