積層の操作
積層は、プライやコアなどの積層オブジェクトの積重ねです。
積層ツリーは、複合材フィーチャー内のすべての積層オブジェクトのリストです。積層ツリーで、積層オブジェクトの順序は、モールド上の積層オブジェクトの物理的な順序を最も近いものから順に表しています。
積層ツリーを表示するには、次の手順を実行します。
複合材ツリーで、 をクリックして積層ツリーを表示します。
積層オブジェクトのカラーマッピング
積層ツリーでは、異なる積層オブジェクトは異なる色で表示されます。同じ材料名と方向を共有する積層オブジェクトは同じ色で表示されます。
積層オブジェクトのカラーマッピングを変更する方法については、プライのカラーマッピングの管理を参照してください。
積層ツリーフィルタ
積層ツリーでは、接続されているアイコンによって積層オブジェクトのタイプを識別できます。デフォルトでは、消費された積層オブジェクトは表示されません。
積層ツリーに表示するアイテムを選択するには、次の手順を実行します。
1. 「ツリーフィルタ」(Tree Filters) をクリックします。「積層ツリーフィルタ」(Laminate Tree Filters) ダイアログボックスが開きます。
2. 積層ツリーに表示する積層オブジェクトを選択します。
積層ツリーのモード
積層ツリーには 3 つのモードがあります。次の表で、積層ツリーの各モードについて説明します。
積層ツリーのモード
説明
「積層リスト」
積層オブジェクトのリストが表示されます。これがデフォルトのモードです。
「積層マネージャ」
積層オブジェクトとそのプロパティがテーブルに表示されます。 「ツリー列」(Tree Columns) をクリックし、表示するプロパティを選択します。
このモードを使用して、シーケンス、材料、方向など、積層オブジェクトのプロパティを簡単に更新できます。
「ドレーピングマネージャ」
積層オブジェクトとそのドレープのステータスがテーブルに表示されます。 「ツリー列」(Tree Columns) をクリックし、表示する列を選択します。
ドレープのステータスは、積層オブジェクトに対してドレーピングシミュレーションを実行した後でのみ表示されます。
積層ツリーの保存
アクティブなモードの積層ツリーの情報を *.csv ファイルに保存できます。たとえば、*.csv ファイルを使用して、図面内の積層オブジェクトの情報を含む積層テーブルを作成できます。
積層ツリーで、 > 「CSV として保存」(Save As CSV) の順にクリックして、指定したディレクトリ内の *.csv ファイルに積層ツリー情報を保存します。
積層ツリーへの材料パラメータ列の追加
積層ツリーには PTC_MTRL_CURED_THICKNESS などの材料パラメータ列を追加できます。これを行うには、積層ツリーを積層マネージャまたはドレーピングマネージャモードで表示する必要があります。
1. 「ツリー列」(Tree Columns) をクリックします。「積層ツリー列」(Laminate Tree Columns) ダイアログボックスが開きます。
2. 「タイプ」(Type) ボックスの「材料パラメータ」(Material Parameters) を選択します。
3. 材料パラメータを入力し、 をクリックして、表示された列のリストに指定した列を追加します。
4. または を使用して列の場所を指定します。
5. 「OK」をクリックします。
新しい材料パラメータ列が適切な情報とともに積層ツリーに表示されます。
積層オブジェクトに対する操作
積層ツリーでは、積層オブジェクトに対してさまざまな操作を実行できます。次の表で、積層オブジェクトに対していくつかの一般的な操作を実行するステップについて説明します。
操作
操作を実行するステップ
フィーチャの選択
積層オブジェクトを右クリックし、 を選択してそのフィーチャーを特定します。
プライへの遷移の適用
1 つ以上の積層オブジェクトを選択し、ミニツールバーの 「遷移プライ」(Transition Plies) をクリックして、プライを短くしたり延長したりします。
積層オブジェクトに遷移を適用する方法については、プライ間の遷移の定義を参照してください。
プライのスプライシング
1 つ以上の積層オブジェクトを選択し、ミニツールバーの 「プライをスプライシング」(Splice Plies) をクリックして、プライにスプライシングまたはダーツを適用します。
積層オブジェクトにスプライシングおよびダーツを適用する方法については、プライへのスプライシングまたはダーツの適用を参照してください。
プライの除去
1 つ以上の積層オブジェクトを選択し、ミニツールバーの 「プライを除去」(Remove Ply) をクリックして、そのジオメトリを除去し、プライを消費するフィーチャーを作成します。
積層オブジェクトを除去する方法については、積層オブジェクトの除去を参照してください。
ドレーピングシミュレーションの実行
1 つ以上の積層オブジェクトを選択し、 「ドレーピングシミュレーション」(Draping Simulation) をクリックしてドレーピングシミュレーションを実行することで、プライの生産可能性を解析し、プライのフラットパターンを計算します。
積層オブジェクトに対してドレーピングシミュレーションを実行する方法については、ドレーピングシミュレーションの実行を参照してください。
フラットパターンのエクスポート
プライのフラットパターンをエクスポートする前に、プライのドレーピングシミュレーションが正常に完了し、ドレーピングシミュレーションフィーチャーが存在することを確認してください。
ドレーピングされた 1 つ以上のプライのフラットパターンをエクスポートするには、プライを選択し、右クリックして 「フラットパターンをエクスポート」(Export Flat Pattern) を選択します。
積層オブジェクトのフラットパターンをエクスポートする方法については、フラットパターンのエクスポートを参照してください。
質量特性の計算
積層オブジェクトの質量特性を計算するには、積層オブジェクトを選択し、右クリックして 「質量特性の設定」(Mass Properties Settings) を選択します。
積層オブジェクトまたは積層全体の質量特性を計算する方法については、材料の質量特性のレポートを参照してください。
ドレーピングサマリーのエクスポート
ドレーピングサマリーをエクスポートする前に、プライのドレーピングシミュレーションが正常に完了し、ドレーピングシミュレーションフィーチャーが存在し、積層ツリーがドレーピングマネージャモードで表示されていることを確認してください。ドレーピングマネージャモードで積層ツリーを表示するには、積層ツリーで 「ドレーピングマネージャ」(Draping Manager) を選択します。
プライを選択し、右クリックして 「ドレーピングサマリーをエクスポート」(Export Draping Summary) を選択します。
ドレーピング結果のサマリーレポートをエクスポートする方法については、ドレーピングサマリーのエクスポートを参照してください。
埋め込み Web ブラウザでの情報の表示
埋め込み Web ブラウザに積層オブジェクトの情報を表示する前に、コンフィギュレーションオプション info_output_format の値が html に設定されていることを確認してください。
積層オブジェクトを右クリックし、 「情報」(Information) > 「プライ情報」(Ply Information) の順に選択します。
積層オブジェクトのプロパティ
積層ツリーで、積層オブジェクトを選択して、その共通プロパティを編集できます。
積層オブジェクトのプロパティを編集するには、次の手順に従います。
1. 1 つ以上の積層オブジェクトを選択します。
* 
消費された積層オブジェクトは選択しないでください。消費された積層オブジェクトのプロパティの編集はサポートされていません。
2. 右クリックして「プロパティ」(Properties) を選択します。「積層オブジェクトのプロパティ」(Laminate Objects Properties) ダイアログボックスが開きます。
3. 次の積層プロパティを編集します。
積層オブジェクトのプロパティ
プロパティを変更する手順
材料
「材料」(Material) リストで、材料を選択します。
方向
「方向」(Orientation) ボックスで、ロゼットの X 軸を基準にしたオブジェクトの方向を指定します。
ドロップオフ
「ドロップオフ」(Drop-off) ボックスで、ドロップオフ値を指定します。
名前
a. 「名前変更」(Change name) オプションを選択します。
b. 「接頭辞」(Prefix) ボックスで、文字と数字を組み合わせて、選択したオブジェクトの新しい名前の接頭辞を指定します。
c. 「開始」(Start) ボックスで、最初のオブジェクトの開始インデックスを指定します。
d. 「ステップ」(Step) ボックスで、連続オブジェクトのインデックス間のステップを指定します。
e. 選択したオブジェクトの名前を変更し、新しい名前が既存の名前と競合するオブジェクトの名前変更をスキップするには、「競合をスキップ」(Skip conflicts) チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにしなかった場合に名前の競合が発生すると、いずれのオブジェクトの名前も変更されません。
f. 「名前を検証」(Verify Names) をクリックして、既存のプライと競合する名前がないかチェックします。
シーケンス
a. 「シーケンスを変更」(Change sequence) オプションを選択します。
b. 「接頭辞」(Prefix) ボックスで、文字と数字を組み合わせて、選択したオブジェクトの新しいシーケンスの接頭辞を指定します。
c. 「開始」(Start) ボックスで、最初のオブジェクトの開始インデックスを指定します。
d. 「ステップ」(Step) ボックスで、連続オブジェクトのインデックス間のステップを指定します。「開始」(Start) ボックスで指定したものと同じインデックスを適用するには、0 と入力するか、ボックスを空のままにします。
4. 「OK」をクリックします。
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