被覆ディレクトリファイル

被覆ディレクトリファイルは Pro/TABLE (ASCII) ファイルであり、パイピングプロジェクトのすべての被覆データが保存されます。被覆ディレクトリファイルを作成するには、「パイプ仕様を定義」(Define Piping Specification) ダイアログボックスで以下の被覆データを割り当てることにより、被覆レコードを定義します。

• 被覆コード - パイピングプロジェクトに割り当てられたすべての被覆コード。これらのコードは被覆ディレクトリファイルから取得され、被覆のモデル作成とレポートのプロセス中、各被覆タイプの識別に使用されます。各コードを被覆マスターカタログ (MCAT) ファイルに割り当てます。

• 被覆 MCAT ファイル名 - パイピング MCAT ディレクトリファイルに保存されているすべての被覆ファイル名。これらのファイル名は被覆 MCAT ファイルを参照しています。これらのファイルからパイプと継ぎ手の被覆データが取得されます。

• 被覆カラー - キルトで表現された被覆ごとのカラー名。被覆コードごとに 1 つのカラーの割り当てが可能です。カラーはパイピング外観マップ (MCAT) ファイルから取得されます。

被覆ディレクトリファイルの作成後、「パイピング仕様を定義」(Define Piping Specification) ダイアログボックス (「被覆コード」(Insulation Code) ボックス) でプロジェクト仕様レコード (仕様ディレクトリファイル) ごとに被覆コードを割り当てることができます。

パイプライン作成のための仕様を選択すると、被覆コードを含む仕様データが仕様ディレクトリファイルから取得されます。この被覆コードは仕様駆動パイピングに (被覆ディレクトリファイル内の) 適切な被覆レコードの場所を示し、仕様駆動パイピングは被覆カラーと被覆 MCAT ファイル名をそこから取得します。

被覆ファイル名は、最初は仕様駆動パイピングにパイピング MCAT ディレクトリファイルの場所を示し、次に被覆 MCAT ファイルの場所を示します。被覆データはその両方のファイルから取得されます。被覆のモデル作成とレポートに使用する被覆フィーチャーにその被覆データがコピーされます。

以下の表では、被覆ディレクトリファイルの形式について説明します。

フィールド名	説明
INS_CODE	被覆コード。仕様駆動パイピングでは、これらのコードを利用して、被覆のモデル作成とレポートのプロセス中に各被覆タイプが識別されます。
INS_FILE	被覆 MCAT ファイルの名前
COLOR	キルトで表現された被覆ごとのカラー名

注記被覆ディレクトリファイルの名前を定義するには、コンフィギュレーションオプション piping_insulation_dir_file を設定します。

1. パイピングアセンブリを作成または開きます。

2. 「アプリケーション」(Applications) >

「パイピング」(Piping) の順にクリックします。「パイピング」(Piping) タブが開きます。

「仕様データベース」(Spec DB) をクリックします。「パイプ仕様を定義」(Define Piping Specification) ダイアログボックスが開きます。

をクリックして新しいファイルを作成します。「新規ファイル」(New File) ダイアログボックスが開きます。

5. 「タイプ」(Type) で「被覆ディレクトリファイル」(Insulation directory file) を選択し、ファイル名を入力します。このファイルには、パイピングプロジェクト全体の被覆データが保存されます。ファイル名には分かりやすい名前、たとえば project_name_insulation_dir.ptd のような名前を使用してください。

6. 「OK」をクリックしてファイルを開きます。「被覆ディレクトリファイル」(Insulation Directory File) の横の領域にファイル名が表示されます。被覆レコードの定義を開始します。

7. 「記録を定義」(Define Record) で、被覆コードを入力します (必須)。「被覆コード」(Insulation Code) ボックスに、カレント被覆ディレクトリファイル内にある被覆レコードに割り当てられた被覆コードがすべて表示されます。

8. 被覆マスターカタログ (MCAT) ファイルを選択します (必須)。このステップにより、被覆ファイルが被覆コードに割り当てられます。「被覆ファイル」(Insulation File) ボックスに、パイピング MCAT ディレクトリファイルで定義されている被覆ファイルがすべて表示されます。すべての被覆データが両方の MCAT ファイルから取得されます。

9. ソリッドで表現された被覆のカラーを選択します (必須)。「被覆色」(Insulation Color) ボックスに、パイピング外観マップ (MCAT) ファイルに保存されている仕様駆動パイピングのすべてのカラーが表示されます。ここでは、カラーを新しく定義することもできます。

10.

をクリックして、新規被覆レコードを被覆ディレクトリファイルに追加します。「記録選択」(Select Record) にそのレコードが表示されます。

11.

をクリックして、被覆ディレクトリファイルを保存します。カレントディレクトリは、コンフィギュレーションオプション piping_project_data_dir でディレクトリパスが指定されたディレクトリです。

12. 「ファイル」(File) > 「終了」(Exit) の順にクリックします。

注記被覆レコードをプロジェクト仕様に割り当てるには、仕様ディレクトリファイルで仕様を定義するときに被覆コードを選択します。

INS_CODE	INS_FILE	COLOR
ES	insulation/general_fitting	Aqua (水色)
EH	insulation/exhaust	Violet (薄紫色)
EN	insulation/general_fitting	Wheat (小麦色)
EK	insulation/general_fitting	Wheat (小麦色)
EC	insulation/sweat	Cyan (シアン色)