開いた参照
開いた参照とは、対象オブジェクトが現在使用できないために解決できない参照です。オブジェクトが失われる例として、データベースからの部分的なロードや簡略化があります。
オーナに開いた参照がある場合、オーナ (パーツまたはアセンブリ) の隣に () アイコンが表示されます。開いた参照を処理しない場合、オーナには 編集不可のマークが付きます。
通常、開いた参照の持続期間は部分ロードから次の再ロードまでの間です。ただし、Creo Elements/Direct Modeling はできるだけ長く開いた参照を維持するように試みます。この場合、失われたオブジェクトが表示される (再ロードにより) まで開いた参照が保持されます。これによって、参照そのものが解決できます。開いた参照による動作は、失われたオブジェクトによって、ロード後の参照が削除され、影響を受けたパーツに "編集不可" のマークが付けられる現在の動作とは異なります。
開いた参照処理の利点
• 特定の場合を除いて、ロード時に参照が失われても、パーツおよびアセンブリは "編集不可" にはならなくなりました。
• 参照されたすべてのエンティティが再ロードされると、自動的にラベルが再びポップアップします。
• 開いた参照のデータは保持され、再ロード時に復元されます。言い換えれば、開いた参照を保存する場合に元の参照データは失われません。
• 参照されたエンティティが表示された場合は自動接続されます。
開いた参照の制限事項
従来は、オーナが参照を失うと "編集不可" のマークが付けられ、パーツやアセンブリをそれ以上操作できないようになっていました。開いた参照をサポートすることで、こうした場合でもパーツやアセンブリを使用した作業を継続できます。Creo Elements/Direct Modeling はできるだけ長く開いた参照を維持するように試みます。ただし、特定のモデリング操作では、開いた参照が壊れる場合があります。