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編集不可フラグ
編集不可フラグは、ロード中にパーツとアセンブリ間の参照が失われることで付加されます。データの損失を防ぐには、書き込み保護を設定します。編集不可フラグは構造一覧のパーツまたはアセンブリの隣にある南京錠と黒と赤の矢印で表されます。編集不可オブジェクトは Creo Elements/Direct Modeling と Creo Elements/Direct Model Manager または Design Data Management が連携して生成されますが、ファイルシステムから直接ロードされた場合には連携しません。ファイルシステムからロードした場合、編集不可のメカニズムを獲得することはできません。
参照には次の 2 つのタイプがあります。
1. パーツ内の要素への参照
参照はパーツ内の要素を参照するので、パーツを再ロードすると編集不可になります。たとえば、GD&T、ユーザ定義、およびカスタム集合体、リレーション、3D 文書の参照があります。
2. ほかのパーツへの参照
参照のオーナを部分ロードまたは再ロードすると編集不可になります。このような参照の例には、Creo Elements/Direct Annotation ビューのパーツグループの集合体やコンポーネントリストなどがあります。
いずれの場合も、参照のオーナは読み取り専用になり、データベースへの保存は無効になります。
次の場合に参照を失うことがあります
部分ロード中で、参照されたパーツ (3D 寸法、リレーション、またはビュー コンポーネント リストによって参照されたパーツなど) が現在ロードされていない場合。
アセンブリ構造体の編集 (サブアセンブリから参照されたパーツを削除する場合など) が有効な場合。この場合、オーナが現在ロードされていないときは、参照を更新できません。これは、参照されたパーツを含まないサブアセンブリのバージョンをロードする場合と同様です。
参照されたパーツを含まないアセンブリのバージョンをロード (再ロード) する場合。
参照されたパーツの一般的な再ロードが行われた場合。
サブアセンブリは部分的にロードされ、上位アセンブリにはサブアセンブリのパーツ内の要素への参照が含まれます (パーツ間のリレーションなど)。参照のオーナ (パーツまたはアセンブリ) は編集不可になります。
部分的にロードされたコンテナを含むアセンブリをユーザがロードした場合で、このコンテナのパーツがビューセットのコンポーネントの場合、コンポーネントリスト内の参照は部分ロード中に失われます。
集合体のオーナが上位アセンブリの場合、集合体の参照 (3D 寸法など) がサブアセンブリ内の要素を参照すると、サブアセンブリの再ロードによって編集不可になる可能性があります。
データベースからパーツまたはアセンブリのバージョンをロード (再ロード) すると、編集不可になる可能性があります。サブアセンブリがロード (再ロード) され、外部 (上位アセンブリまたはオーナ) から参照されるパーツが含まれていない場合、オーナには編集不可のマークが付きます。
編集不可フラグを受け取るオブジェクト
編集不可フラグは常に参照のオーナに割り当てられます。
コンポーネントリストでの編集不可
ビューセットのオーナに対して編集不可フラグが割り当てられます。
選別インスタンス
選別インスタンスの定義コンテキストが編集不可フラグを受け取ります。
集合体での編集不可
集合体定義に応じて、オブジェクトのインスタンスかコンテンツのいずれかに編集不可フラグが割り当てられます。
3D Documentation での編集不可
この場合、ユーザが 3D 上のオーナを認識できないため、編集不可フラグの割り当ては必ずしも予測できません。編集不可フラグは、寸法を含むオブジェクトのインスタンスかコンテンツに割り当てられます。
サブアセンブリの場合、一般的に、インスタンスに割り当てられているフラグが上位アセンブリのコンテンツに渡されます。
通常、Creo Elements/Direct Modeling では、開いた参照を維持することにより、部分ロードおよび再ロード中のデータ損失を防ぐことができます。編集不可になっても、ほとんどの場合、編集不可フラグを含むオブジェクトをデータベースから再ロードすることで、編集不可フラグは十分に削除できます。