Creo Elements/Direct Annotation の多くの操作では、図面要素の追加時にオーナを指定する必要があります。オーナは「オーナ」ボックスで指定します。デフォルトオーナがまだ設定されていない場合、ダイアログボックスが自動的に表示されます。あるコンテキストに対して指定されたオーナは、ユーザが変更するまでデフォルトのままです。

別のデフォルトオーナを設定するには、「オーナ」をクリックします。

Creo Elements/Direct Annotation 図面を構成する要素は、シートやビューなどのトップ要素によって直接、または中間オーナを介して所有されています。たとえば、あるスケッチを別のスケッチが所有し、そのスケッチをビューが所有することができます。この場合、最初のスケッチは、ビューに所有されていることにもなります。そのため、ビューに対して特定の操作 (削除など) を実行すると、両方のスケッチに影響があります。

手動で作成した要素は、3D モデルと関連付けられていません。そのような要素の例としては、下書き図形、図形、テキスト、シンボル (3D から転送されたのではないもの) などがあります。

拡大縮小、回転、削除などの操作では特に、オーナの指定が重要です。たとえば、シートに所有されている図形は、ビューを拡大縮小しても拡大縮小されません。また、ビューに所有されている図形は、ビューを回転すると回転します。

以下の 5 つのコンテキストは、それぞれ別個のオーナ設定を保持します。

それぞれが異なるデフォルトオーナを持つことができます。デフォルトオーナは、最初に要素を追加する前に宣言する必要があります。(そのタイプの要素の) 現在のオーナに含まれないシート上の場所に要素を追加しようとすると、Creo Elements/Direct Annotation で操作の確認を要求されます。これにより、正しくないオーナに属する要素を間違って作成しないよう、防ぐことができます。

一部または全部のコンテキストが同じデフォルトオーナ設定を共有できるよう、オーナシップコンテキストをバインドすることができます。そうすることにより、いつも下書き図形と通常の図形を同じオーナに追加する場合など、時間を節約できます。もちろん、デフォルト設定に関係なく、オーナはいつでも再変更することができます。デフォルトでは、次のコマンドを実行することにより、すべてのオーナシップコンテキストが 1 つの共通オーナ設定を共有します。

am_customize ファイルなどのカスタマイズファイルに上記の行を追加することもできます。

現在バインドされているオーナ設定を判断する必要がある場合は、ユーザ入力ラインに (display (docu-set-common-owner)) と入力します。Creo Elements/Direct Annotation バインドされているオーナのグループをリストした出力表示が開きます。

別のデフォルトオーナを設定するには、関連する作成ダイアログボックスの「オーナ」ボタンをクリックしますFly-by ハイライトを使用することにより、ビュー、スケッチ、または枠を確認し、クリックして選択することが容易になります。アクティブシートをオーナとして選択するには、ハイライト表示された領域の外側をクリックします。

既存のシンボルのオーナを変更するには、右クリックのコンテキストメニューで「オーナのハイライト」を選択します。 「オーナハイライト」ダイアログボックスが開きます。以下のようにオーナを設定します。

スケッチのオーナは図面一覧で確認できます。スケッチのオーナを変更することもできます。 スケッチの移動とオーナ変更を参照してください。