モデルからの図面の作成 (Creo Elements/Direct Annotation) > Creo Elements/Direct Annotation ツール > オーナシップ > オーナのハイライト表示
  
オーナのハイライト表示
ある図面の中に、作成した図形、テキスト、シンボル、ハッチング、およびスケッチに対して、個別のオーナをいくつでも設定することができます。ビュー、シート、フレーム、およびスケッチはすべて独自の要素を所有できますが、オーナと各要素の関係は、シート上では確認しにくくなります。Creo Elements/Direct Annotation に用意された「オーナハイライト」ツールを使用して、オーナと要素の状態をグラフ形式で明確に表すことができます。
「オーナハイライト」ツールは、アクティブオーナをハイライト表示する方法、特定のオーナに属する要素をすべてハイライト表示する方法、指定の要素のオーナを特定する方法の 3 とおりで使用することができます。
アクティブオーナのハイライト
「表示」ダイアログボックスで「Act オーナ」をオンにすると、アクティブオーナに属する図面要素を除き、アクティブシートでは図面要素がすべて暗く表示されます。通常の色で表示された要素は、画面下部にある 「オーナハイライト」ボックスで指定されたオーナに属します。このモードをオフにすると、この状態を示すため、「オーナハイライト」ボックスに、非アクティブと表示されます。
このモードは、シート上に別の要素を位置付けながら、オーナに対する要素の隣接状態を明確に表示させる場合に利用できます。オーナが所有する操作が実行中の場合は、アクティブオーナがアクティブシートに転送されます。
* 
「Act オーナ」モードをオンにすると、オーナチェックメッセージ ("クリックされた点は指定されたオーナ内にありません") が抑制されます。Act オーナをオフにすると、警告が再開されます。
このモードでは、図面要素はすべて選択可能になります (要素が暗く表示されるのは、単に画像上の問題です)。アクティブオーナモードは、「表示」ダイアログボックスで「Act オーナ」をオフにするまで保持されます。
要素をハイライトしてオーナを決定
画面下部にある「オーナハイライト」ツールを開くと、4 つの所有関係のエンティティを示すメニューが表示されます。「アクティブシート」をオンにすると、アクティブシートが所有する要素がすべて、シート上でハイライト表示されます。
「オーナハイライト」ツールを開くには、オーナハイライトフィールドをダブルクリックするか (起動時の表示は非アクティブ)、フィールド上で右クリックし、コンテキストメニューで「オーナハイライト」を選択します。ツールを閉じるには、この操作を繰り返します。
ここで、次のいずれか 1 つを実行できます。
「オーナハイライト」ボックスで別のオーナを指定します。
Creo Elements/Direct Annotation は、このオーナに属するアクティブシートの要素をハイライト表示します (オーナは、「オーナ」メニューの場合と同じ形式で指定できます。 図面要素のオーナを参照してください)。
シートの任意の要素をクリックします。
Creo Elements/Direct Annotation で「オーナハイライト」ボックスにこの要素のオーナ名が表示され、アクティブシート上でこのオーナに属するすべての要素がハイライト表示されます。さらに、クリックした要素の種類 (テキスト、図形、ハッチなど) が、画面下部にある「オーナハイライト」ボックスに表示されます。ビュー図形については、その要素を所有している Creo Elements/Direct Modeling パーツ名も示されます。
たとえば、/p1 パーツの Front という名前のビュー内のビュー図形をクリックすると、次のようになります。
ビューポート内で、そのパーツに所有されるビューおよびすべての内容がハイライト表示されます。
「オーナハイライト」ボックスにより「ビュー」ボックスがアクティブになり、名前 Front が表示されます。
画面下部にあるフィールドに、Geo in p1 というメッセージが表示されます。
必要に応じて、メニュー中でオーナの指定を続け、シートの要素をクリックすることができます。ハイライトモードを終了するには、「オーナハイライト」ダイアログボックスで または「キャンセル」をクリックします。
フィッティングモード
シート上でハイライト表示された要素を見やすくするため、Creo Elements/Direct Annotation には 2 つのズームボタンが用意されています。「オーナハイライト」ダイアログボックスの「フィットオーナ」をクリック すると、現在のオーナに属する全要素が収まるように、ビューポートが再描画されます。ビューポートの全内容が収まるようにするには、「フィットグローバル」をクリックします。この2つのボタンは、ビューポートの内容を効果的に切り替えることができるので、複雑な図形に用いると便利です。
オーナハイライトのセッションを終了したとき、ビューポートは、そのときのフィットモードを保ちます。