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角度曲げの削除
既存の角度曲げは、板金パーツから簡単に削除できます。角度曲げに対する切断面のように、角度曲げがどのように削除されるか、また曲げ割れ止めやコーナ割れ止めがどのように扱われるかを制御できます。
角度曲げを指定し、その上に面を指定することで角度曲げを削除します。この面からは、シートの最上面または最下面が削除されます。Creo Elements/Direct Sheet Metal はこの面を使用して、曲げとパーツのより広い側を選択します。基準面はこの面に続きます。ただし、必要な場合は手動で基準面を常に選択することができ、曲げの他の側面を削除できます。切断面の方向は、曲げと基準面によって常に定義されます。
角度曲げがパーツから切断される平面は、以下のいずれかです。
外側: 曲げの両方向にある、角度曲げ面の外側の線の交差での平面。
内側: 曲げの両方向にある、角度曲げ面の内側の線の交差での平面。
例として以下の図を参照してください。
曲げ開始: 角度曲げの曲げが開始される平面。
ユーザ定義:: 3D 座標を手動で選択して、切断面を配置することもできます。
隣接面: 曲げ割れ止めが存在する場合、切断面を、曲げ割れ止めに隣接する面に配置することもできます (この位置は、左と右の隣接面が同一平面上にある場合のみ有効です)。
モデル上のビジュアル フィードバックは、切断面を表示しています。以下の図は、90° 以下または 90° 以上で角度曲げに適用された「外側」「内側」「曲げ開始」切断面を示しています。
角度曲げの削除 (<90°)
角度曲げの削除 (>90°)
パーツに曲げ割れ止めが含まれている場合、角度曲げの削除後に保持することも削除することもできます。削除された場合は、側面が整列されます。同様に、コーナ割れ止めの場合は、保持、削除ならびに新規角度曲げに適合するように調整できます。アクション間の相違点は以下のとおりです。
保持: 割れ止めの図形は保持されますが、割れ止め集合体は削除されます。
削除: 割れ止めの図形は閉じられ、割れ止め集合体は削除されます。
原点位置: このオプションは、コーナ割れ止めに対してのみ、また 3 つ以上の曲げが複数の割れ止めに集合している場合、つまり 2 つの曲げが残っていて、既存のコーナ割れ止めが新しい状況に調整される必要がある場合のみ使用可能です。複数の曲げが残っている割れ止めに対して、既存の割れ止めが同じタイプの新しい割れ止めに置き換えられることを除けば、動作は「削除」と同じです (パーツによって図形が変更される場合とされない場合があります)。
角度曲げとともにコーナ割れ止めを削除する場合、角度曲げを追加する前のパーツの状態には完全にリストアできないことに注意してください。Creo Elements/Direct Sheet Metal では、それぞれの状況に応じて適宜既存のコーナ割れ止めを削除したり置き換えようとしたりします。
角度曲げを削除するには
1. 「Sheet Metal」をクリックしてから「シート編集」グループで 「角度曲げ」の隣の矢印をクリックします。
2. 「削除」をクリックします。「角度曲げ削除」ダイアログボックスが開きます。
3. 「角度曲げ」をクリックして削除します。基準面は、システムによって自動的に選択されます。
4. 必要に応じて、角度曲げに対して別の基準面を指定します。
5. 「同一」チェックボックスと「単独」チェックボックスは、角度曲げが分岐している場合、つまり角度曲げが複数の分割曲げでできている場合にアクティブとなります。
「同一」を選択すると、単独の集合体が角度曲げのすべての曲げに関連付けられ、角度曲げの全パーツが削除されます。
「単独」を選択すると、曲げ集合体が角度曲げの選択したパーツの曲げに複写され、他のパーツはそれ自体の独立した曲げ集合体を受け取ります。この場合、角度曲げの選択したパーツだけが削除されます。
6. 上で説明したように、「範囲」ボックスで、選択した角度曲げの「平面切取り」を指定します。「ユーザ定義」を選択した場合、平面を定義するビューポートで位置をクリックする必要もあります。
7. 必要に応じて、上で説明したように曲げ割れ止めを扱うための「方法」を選択します。
8. 必要に応じて、上で説明したようにコーナ割れ止めを扱うための「方法」を選択します。
9. 「プレビュー」をクリックして、現在の選択に応じて削除がどのように行われるかを確認します。
10. 現在の削除を完了してメニューをアクティブのままにするには「次」をクリックし、操作を完了するには をクリックします。