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リレーションのタイプ
リレーションタイプには、「パラメトリック」リレーションセットでのみ使用可能なものと、「アセンブリ」リレーションセットを作成するときにのみ使用可能なものがあります。以下の説明では、どちらのリレーションセットのリレーションタイプかをパラメトリックリレーションアイコン とアセンブリリレーションアイコン で示します。
値リレーションは、空間の関係を定義するために使用し、位置の値と方向情報を指定します。
指定する値には、個別の値か、if-then-else 文を含む数式を使用できます。値リレーションの数式には、別の値リレーションの名前を変数として含めることができます。この方法は特に、相互に接続して動く複数のパーツを扱う場合に便利です。
距離リレーションと角度リレーション (valueリレーション) には値が必要です。値は、変数、数値、数式のいずれかで指定できます。数式に既存のリレーションの名前を指定して、複数のリレーションをリンクすることもできます。
アニメーション機能を使用すると、初期値として指定した値から、値リレーションの値を変化させることができます。結果を順にグラフィック表示すると、値の変化に伴って関連パーツが動くアニメーションが生成されます。
距離: 2 つの参照要素間の変数または計測距離。
角度: 2 つの参照要素間の変数または計測角度。
半径: 円柱/球体/円環体オブジェクトの半径 (モデリングモードのリレーションセットでのみ有効)。
直径: 円柱/球体/円環体オブジェクトの直径 (モデリングモードのリレーションセットでのみ有効)。
論理リレーションは、空間の関係を定義するために使用し、方向情報は必要ですが、位置の値は不要です。
一致: 2 つの円柱軸など、参照要素の軸合わせをします。
垂直: 2 つの平面など、互いに垂直な参照要素を設定します。
平行: 2 つの稜線など、互いに平行な参照要素を設定します。
接線: 円柱 (サーフェイス) と平面など、互いに接する参照要素を設定します。
対称: パーツと面を対称平面に対して対称に設定します (モデリングモードのリレーションセットでのみ有効)。
位置リレーションは、3D コンポーネント (オブジェクト、面、稜線、頂点) の位置情報を指定するために使用します。有効な位置リレーションは次のとおりです。
固定: 3D オブジェクト/要素をグローバル空間に固定します。
一体: 複数の 3D オブジェクト/要素をリンクしてグループ化するために使用します。1 つのオブジェクト/要素を移動すると、グループ内のほかのオブジェクト/要素もともに移動します。
結合リレーションは、2 つのパーツ間の現実的な動きをシミュレートするために使用します。
ギア: 2 つの放射状の要素が、ユーザ定義のトランスミッション率で回転します。
ラック: 放射状の要素が、ユーザ定義の率で線形要素に沿って回転します。
カム: 放射状、球形または円環面が、接線でつながった一連の面に沿って移動します。
スクリュー:放射状の要素が自身の軸を中心にして回転し、その回転を、自身または別のパーツへの直線移動に変換します。
物理解析リレーションは、連続位置決めを使用するとき、またはアニメーションを作成するときに、オブジェクトを干渉チェックまたは物理シミュレーションの対象または対象外にするために使用します。
除外: パーツまたはアセンブリを干渉検出または物理シミュレーションの対象にしません。
包含: 面 (複数可) を干渉検出および物理シミュレーションの対象としますが、パーツの残りは解析しません。