メッシュ条件の作成
作成中のモデルには、解析結果の精度に重要な影響を与える位置が存在することがあります。この場合、シミュレートされた動作条件下における、これらの重要な点での解析結果を改善するために、メッシュ処理を開始する前にモデルに特定のメッシュ条件を適用する必要があります。
Creo Elements/Direct Finite Element Analysis のメッシュ条件の設定方法はすべて、結果をノードで計算するという原則に基づいています。このため、モデルの重要領域により多くのノードが集中するほど、あるいは個々のノードをより正確に位置付けできるほど、そのノードから計算される結果が正確になります。
Creo Elements/Direct Finite Element Analysis では、次の 3 つの方法でメッシュの生成条件を設定します。
薄壁のパーツを作成する際には、Creo Elements/Direct Modeling で有効なメッシュを得られるように、多数の拘束条件を指定しなくてはいけない場合があります。「自動作成」を使用すると、Creo Elements/Direct Modeling で簡単に拘束条件を作成できます。
コマンドを使用すると、以下についてメッシュ サイズの拘束条件を作成できます。
• 鋭く曲がった面 (半径がメッシュ サイズの 2 倍よりも小さい円柱)
• 湾曲がきつい稜線 (局所半径がメッシュ サイズの 2 倍よりも小さい)
• まっすぐな稜線 (必要に応じて)
|
このコマンドは Creo Elements/Direct Sheet Metal の材質属性が付加されているパーツにかぎり機能します。
|
メッシュ条件を自動作成するには
1. 「編集」をクリックしてから「メッシュ」グループの「条件」の隣の矢印をクリックします。
2. 「自動作成」をクリックします。「シェル自動拘束」ダイアログボックスが開き、「解析条件」ボックスに現在の解析条件 (あれば) が自動的に表示されます。現行の解析条件がないか、他の解析条件を選択する場合は、解析条件ボックスで解析条件の名前を指定します。
3. 必要なサブオプションを選択します。次のサブオプションが使用できます。
◦ グローバル要素サイズ: メッシュを生成するために使用する要素のサイズを指定できます。サイズを指定しない場合は、ボックスを空欄にします。Creo Elements/Direct Finite Element Analysis で、図形の寸法に基づいて、パーツをメッシュにする際に使う平均のデフォルト要素サイズが計算されます。この値は、「グローバル要素サイズ」ボックスに表示されます。この値をそのまま用いるか、「グローバル要素サイズ」ボックスに新規の要素サイズを入力します。
◦ 要素次数を使うと、以下の要素を選択できます。
▪ 線形: 要素の頂点にだけノードと共に要素が作成されます。線形要素は、構造についての最初の印象を確認する場合にのみ使用します。より正確に結果を確認するには、必ず二次要素を使用してください。
▪ 二次: 要素あたりのノード数が増加します。要素頂点を結ぶ直線の中点に、ノードが追加されます。ほとんどの場合、二次要素次数を使用した方が結果の精度は上がりますが、より多くの CPU 時間が必要となります (これはデフォルトのオプションです)。
▪ P 要素: 要素内の関数の近似値を求める多項式の次数が増加します。
◦ 要素形状を使うと、メッシュの生成に使われる有限要素の形状が選択できます。選択肢は次のとおりです (要素内の関数)。
▪ ソリッド: 四面体メッシュ (デフォルト) - ソリッド四面体要素。4 つの三角形面を持った通常のボディから構成されるソリッドメッシュ。
▪ 面: 三角形 - 三角形面要素。三角形から構成される面メッシュ。使用する面要素形状が明確ではない場合は、面: 三角形を選択します。
▪ 面: 四角形 - 四角形面要素。四角形要素から構成される面メッシュ。
4. 直線稜線を拘束する場合、「拘束直線」チェックボックスをオンにします。
5. をクリックして、操作を完了します。