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直径公差の指定
Creo Elements/Direct Annotation 3D で指定された穴の円柱面の直径または半径寸法は、公差として CAM システムに転送されます。
Creo Elements/Direct Annotation 3D は現在、次の 3 タイプの公差をサポートしています。
最大/最小
上/下
+/-
ユーザが入力した数値は、上下公差付き直径値としてエクスポートされます。半径を指定している場合は、値が 2 倍になります。
Creo Elements/Direct Modeling は、データ構造の要素として ISO 公差をサポートしていません。ただし、寸法の接尾記号テキストを用いて ISO 公差を指定すれば、この制約を回避することができます。
Creo Elements/Direct Machining は、次のような ISO 公差品質の全範囲を認識します。
"01", "0", "1", "2", "3", "4", "5", "6", "7", "8", "9", "10", "11", "12", "13", "14",
"15", "16", "17", "18"
また、次のような公差領域の全範囲を認識します。
"A", "B", "C", "CD", "D", "E", "EF", "F", "FG", "G", "H", "J", "JS",
"K", "M", "N", "P", "R", "S", "T", "U", "V", "W", "X", "Y", "Z",
"ZA", "ZB", "ZC",
"a", "b", "c", "cd", "d", "e", "ef", "f", "fg", "g", "h", "j", "js",
"k", "m", "n", "p", "r", "s", "t", "u", "v", "w", "x", "y", "z",
"za", "zb", "zc"
半径寸法が指定されている場合、ISO 公差は直径にも適用されます。ただし、ISO 公差は等比数列で求めるため、この場合の公差は異なる数値となります (たとえば、10H7 は 10.000~10.018 を意味しますが、20H7 は 20.000~20.021 になります)。
技術的な理由により、ISO 公差は量的ではなく質的な情報伝達に使用することをお勧めします。ISO 公差は、幾何縮尺には不適な場合があります。
このため、直径公差を指定することは、円柱面に直径または半径寸法を追加することに似ています。