拡張モジュール > 3D Documentation > GD&T データムと公差ラベルの作成 > 機能集合体と集合体点
  
機能集合体と集合体点
必要な参照構造が複雑すぎて、Creo Elements/Direct Modeling が自動的に認識できない場合、ユーザ独自の機能集合体または機能集合体点を作成しなくてはならないこともあります。明示的な機能集合体および機能集合体点を使用して、より複雑な GD&T 呼び出し構造を作成できます。
一連の要素を新しい構造にグループ化する必要がある場合、明示的な機能集合体によって各面を定義し、1 回 GD&T 表記でグループ化できます。各面を明示的な機能集合体として名前を付けることによって、GD&T 要素として集合体に含めるために、別々にまたはまとめて選択できます。このため、別の GD&T 表記にパターンのパーツだけが必要な場合には、後で個々の集合体を選択できます。
データムおよび公差のように、機能集合体および機能集合体点は、1 つのパーツまたは 1 つのアセンブリによって所有できます。面は、指定したオーナの複数の機能集合体に属することはできません。集合体ラベルは、他の GD&T ラベルと同様に色付けされます。パーツ所有の集合体の場合はシアンに、アセンブリ所有の集合体の場合はマゼンタに色付けされます。
機能集合体の定義
機能集合体を定義するには
1. 「3D Documentation」をクリックしてから「注釈」グループの「その他」の隣の矢印をクリックします。
2. 「機能集合体」をクリックします。「機能集合体」ダイアログボックスが開きます。
3. 明示的な機能集合体を定義するには、または集合体を使用する 2 つの異なる方法があります。
これまでにデータムや公差で使用されたことがない面に機能集合体を作成する場合、「面」オプションを使用して必要な集合体を選択する必要があります。
集合体
既存のデータムや公差のメンバーである面に機能集合体を作成する場合、「集合体」オプションを使用して選択する必要があります。
4. 「名前」ボックスで集合体の名前を指定します。
5. 必要に応じて、「説明」ボックスで説明を指定します。
6. 「オーナ」ボックスで集合体のオーナを指定します。
7. をクリックして操作を終了します。
集合体点の定義
集合体点を定義するには
1. 「3D Documentation」をクリックしてから「注釈」グループの「その他」の隣の矢印をクリックします。
2. 「集合体の点」をクリックします。「集合体の点」ダイアログボックスが開きます。
3. 「方法」ボックスで、参照を選択します。次のように参照数を基準にして集合体点を定義できます。
面上
面上の集合体点を定義します。
頂点
頂点を基準に集合体点を定義します。点の位置を選択すると、Creo Elements/Direct Modeling によって最も近い頂点が参照として自動的に指定され、選択した点からの X、Y、Z のオフセットが通知されます。必要に応じてこのオフセットを変更できます。
参照平面
参照平面を基準に集合体点を定義します。点の U、V オフセットを変更し、その法線と U 軸の方向に平面を指定できます。
2 稜線
2 つの稜線を基準にして集合体点を定義します。2 つの選択した稜線からのオフセットを指定できます。
中心点
要素の中心点を基準にして集合体点を定義します。
3 サーフェイス
3 つの平面 (面またはワークプレーン) の交点に集合体点を定義します。
4. 「オーナ」ボックスで集合体のオーナを指定します。
5. 「参照面」をクリックし、ビューポートで参照面を選択します。
* 
Creo Elements/Direct Modeling で参照面を選択した場合、元の稜線からオフセットした集合体点が作成され、その参照は Creo Parametric での図形変更には関連付けられません。この場合、実際の稜線参照の代わりにデータム点が参照されます。
6. 「名前」ボックスで集合体点の名前を指定します。
7. 必要に応じて、「説明」ボックスで説明を指定します。
8. をクリックして操作を終了します。
これ以外は、明示的な機能集合体および機能集合体点は、他のカスタムプロセス集合体と同様に作成されます。
集合体点を Creo Parametric にエクスポートする場合、
集合体点はデータム点としてエクスポートされます。詳細については、 集合体点と参照のエクスポートを参照してください。
次の表に示すように、一部のタイプの集合体点は Creo Parametric での図形変更に関連付けられていません。
Creo Elements/Direct Modeling での集合体点のタイプ
コメント
Creo Parametric でのタイプ
面上
Creo Parametric で参照は関連付けられません。
データム点
頂点
Creo Parametric で参照は関連付けられません。
データム点
参照平面
Creo Parametric で参照は関連付けられません。
データム点
オフセットがゼロの 2 稜線
2 本の稜線の交点に寸法参照が関連付けられます。
直線寸法参照 (データム点は参照されません)
オフセットがゼロでない 2 稜線
Creo Parametric で参照は関連付けられません。
データム点
中心点
Creo Parametric で任意の 3D 稜線の中間点を基準にした寸法が関連付けられます。
直線寸法参照 (データム点は参照されません)
3 サーフェイス
Creo Parametric で参照は関連付けられません。
データム点
集合体点は、Creo Elements/Direct Modeling の「表示」メニューを使って隠すことができます。