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ドックプレーンの操作
ドックプレーンは Annotation を位置決めするのに使用する表示平面です。これは、3D 寸法の計測方向を示すのにも使用されます。Annotation を作成する際は、ドックプレーンにラベルを添付することができますが、このオプションを使用しない場合は「フリー」のままにもできます。
ドックプレーンのコンセプトはワークプレーンとよく似ています。
ドックプレーンは 3D 空間における仮想平面です。
どの時点でも 1 度にアクティブにできるドックプレーンは 1 つのみで、ドックプレーンを含むすべての Annotation アクションの対象となります。また、ドックプレーンとワークプレーンのいずれかをアクティブにすることはできますが、両方を同時にアクティブにすることはできません。
しかし、ドックプレーンとワークプレーンには重要な違いがあります。
ワークプレーンが独立して存在することもワークプレーンセット内で存在することもできるのに対し、ドックプレーンは「ドックプレーンセット」に属さなければならない点です。これは、関連ドックプレーンとともに一覧にリストされています。
ドックプレーンは個別に保管することはできません。所有するパーツまたはアセンブリとともに保管します。
ドックプレーンに Annotation を添付するには、Annotation 参照とドックプレーンに共通の最終オーナが存在していなければなりません。さらに寸法については、ドックプレーンは寸法の計測方向に平行であるという点において有効な表示平面でなければなりません。これらの条件が満たされていれば、ドックプレーンの位置を指定する自由度が獲得されます。
ドックプレーンまたは Annotation 参照の位置または方向が変更された場合 (ドックプレーンが有効な表示平面でなくなった場合など)、Annotation はドックプレーンから分離してフリーになります。
ドックプレーンに添付された Annotation には次のような特性があります。
寸法線を参照に接続する補助ラインを除き、全体がその平面に位置します。
これらの寸法線は暗く表示されます。
寸法線は、ドックプレーンが線画リストにないときは表示されません。
ドックプレーンの縮尺情報により、Annotation のテキストサイズは次のように調整されます。
表示テキストサイズ = 実際のテキストサイズ / 尺度
Annotation はドックプレーンのどちら側からでも表示できます。ラベルはビューが回転すると反転するため、判読することができます。
アクティブドックプレーンで図形を作成する際、通常の 2D 図形作成コマンドを使用できることに注意してください。また、アクティブドックプレーンに対して、またはアクティブドックプレーンからプロファイル (MI) をロードまたは保管できます。この機能は、たとえば図面枠を作成するのに役立ちます。ただし、Creo Elements/Direct のマシニングコマンドはドックプレーンの図形には使用できません。
Annotation の作成中、システムにより「最高」の対象ドックプレーンが自動選択されます。チェックは、まずアクティブドックプレーン、次に選択された参照とオーナが同じであるその他のドックプレーンの順序で行われます。どの時点でも異なるドックプレーンを選択することができ、またはドックプレーンに Annotation を添付せず代わりにフリー Annotation を作成することもできます。
ドックプレーンを作成または編集する際、「回転角度」または「上方向」を指定することによりビューを修正できます。この 2 つの設定は相互に依存しています。「回転角度」を設定すると、Creo Elements/Direct Modeling により「上方向」が再計算され、「上方向」を調整すると、Creo Elements/Direct Modeling により「回転角度」が再計算されます。指定した方向設定は、Creo Elements/Direct Annotation モジュールの 2D 図面に転送されます。
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該当するドックプレーン左クリックし、次に右クリックしてコマンドメニューを表示するだけで、ドックプレーンを事前に選択することができます。