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ビューセットについて
Creo Elements/Direct Annotation では、ビューセットを使用して、3D モデルと 2D ビュー間のリンクを定義します。ビューセットは、所有するパーツやアセンブリ、およびビューの空間内の方向を決定します。Creo Elements/Direct Annotation はビューセットを自動的に作成し、可能な場合は再利用します。
Creo Elements/Direct Annotation で、正射影 (正面、上面、右側面、背面、下面、左側面) およびアイソメトリックビューは、正面方向パラメータと上方向パラメータに基づいて作成されます。
例 1
図に、Creo Elements/Direct Modeling モデルを示します。Sheet1 に示された 3 つのビュー (上面、正面、および右側面) は、ビューセット vs1 によるものです。Sheet2 に示された 3 つのビューは、ビューセット vs2 によるものです。
これは、同じパーツに対する2つの異なるビュー方向の定義の結果を簡単に説明した例です。次の例では、複雑なパーツやアセンブリを使って作業するときに、同じシート上で複数のビュー方向を混用することによって、ビューセットが特に有効な理由を示します。
例 2
アセンブリに、パーツごとのビューセットを定義できます。下図に、3つのパーツを含む単純なアセンブリを示します。上の図 (1) は、アセンブリ全体が所有するビューセット vs1 から作成された正面ビューを示します。下の図 (2) には、各パーツが異なるビューセットに割り当てられた結果を示します。ここで、パーツ p1 はビューセット vs1 (p1 が所有) によって表され、パーツ p2 はビューセット vs2 (p2 が所有) によって表されます。複数のビューセットを使用する利点は、パーツ p3 ではっきりとします。なぜなら、p3 が所有するビューセットの定義により、投影された形状ではなく傾いた面の実際の形状が表示されるからです。
複数のビューセットの使用は、たとえば、アセンブリとパーツまたはパーツとパーツの位置関係を示す分解図を表示する場合に特に有効です。