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図面要素の移動、収集、およびコピー
Creo Elements/Direct Annotation には、図面要素の移動/コピー、オーナの変更などを行うための汎用的な図面管理用コマンドが用意されています。移動コマンドは、ビュー図形 を含めあらゆる図面要素に適用できるきわめて強力なツールです。
「移動」ツールを開くには、次の手順に従います。「Annotation」タブ、「図形」タブ、「挿入」タブのいずれかをクリックしてから「ユーティリティ」グループで (「要素移動」) をクリックします。「要素移動」ダイアログボックスが開きます。
例えば、移動コマンドにより次の操作を行うことができます。
共通のオーナのもとで一連の要素を収集することができます。
1回の操作で関連するテキストとシンボルをまとめて移動/コピーできます。参照線は、新しい位置に調整されます。
テキスト、シンボル、スケッチを別のオーナに転送して、かつもとの位置を必要に応じて復元します。
ビュー図形をコピーして、ビューと関連性のないコピーやビューの 一部を作成できます。
要素は、ビューの移動と同じような方法で移動できます。要素を別のシートに移動する場合は、単に新しいオーナ (ターゲットシートにあるビューなどの新しいオーナを指定します) としてターゲットシートを指定します。これらの移動オプションは、要素をコピーする場合にも使用できます。この場合、繰り返し係数により、1回の操作で選択した 要素の複数のコピーを作成できます。
「移動」コマンドオプションは、次のとおりです。
手動:
手作業で追加した要素を選択できるように指定します (デフォルトではオンになります)。
SD 要素
Creo Elements/Direct で計算したビュー図形を選択できるように指定します (デフォルトではオフになります)。このスイッチをオンにすると、選択された要素がすべて、移動ではなくコピーされます。コピースイッチがオンになり、グレー表示されます。
要素
移動、収集、またはコピーする図面要素を指定します。要素のクリック、選択ボックスの描画、選択ツールの使用などが可能です。
オーナ変更
新しいオーナに転送、または収集する選択要素を 指定します。このオプションをオンにすると、メニューにはシートビュースケッチの4つのフィールドが表示されます。必要なオーナのタイプのボタンをクリックした後、該当する名前をクリック、または該当するボックスにフルパスと名前を入力、または図面一覧 から選択して、新しいオーナを指定します。
オーナ変更 + 位置キープ
選択した要素のオーナの転送を完了し、位置を「フリーズ」するときに、これをクリックします。これは「次」ボタンとしても使用できます。新たに移動する要素を選択できるようになります。
選択した要素は、次の 4 つの方法で移動できます。
2 点
2つの点を指定 (クリックするか、座標を使用) して、要素を移動するときの距離と方向を定義します。
連続
要素がカーソルに付加されます。要素の移動先を指定(クリック、または座標を使用)します。これは、デフォルトのオプションです。
水平
ユーザ入力行に水平オフセットを入力するか、2つの点を指定 (クリックするか、座標を使用) して要素を移動する 水平の距離と方向を定義します。
鉛直
ユーザ入力行に鉛直オフセットを入力するか、2つの点を指定 (クリックするか、座標を使用) して 要素を移動する鉛直距離と方向を定義します。
選択した要素をコピーするには
コピー
複写する選択要素を指定します。別のオーナに移動、または設定した場合も、複写した要素に適用 されます。オリジナルの要素は影響を受けません。なお、コピーは、SD 要素をオンにすると自動的に選択されます (グレー表示されます)。
繰り返し
選択した要素を複写する部数を指定します。このオプションは、コピーがオンになっているとときは、いつでも使用できます。
移動の操作には、次の制限が適用されます。
ハッチングを移動するときは必ず、ハッチの境界全体を移動します。
対称線とオブジェクトは、定義する要素の一方、または両方を 選択することによってのみ移動できます。定義する要素のいずれかを 移動すると、対称型オブジェクトは、対称型を保持するように調整されます。
中心線は、定義する円形要素を使用する場合に限り、移動されます。
ビューラベルは、別のオーナには転送できません。