上級ユーザ向け Creo Elements/Direct Annotation カスタマイズ
このページでは、Creo Elements/Direct Annotation のカスタマイズファイルに関する次の基本情報を説明します。
概要
このマニュアルでは、am_customize ファイルおよび am_plot_customize ファイルにあるカスタマイズ関数の構造を説明します。特殊文字やフレーム登録関数など、カスタマイズファイルに含まれ、Creo Elements/Direct Annotation にロードされるその他の関数についても説明します。
カスタマイズ関数は Creo Elements/Direct Annotation の起動時に自動的にロードされる am_customize ファイルに含めることも、別のファイルに含めることもできます。Creo Elements/Direct Annotation にファイルをロードするには、ユーザ入力ラインで (load "path / filename") と入力します。path / filename は有効なカスタマイズ関数を含むファイルおよびそのパスです。
優先単位の指定
工場出荷時設定では、am_customize は 1 mm および 1 degree コードを使用して指定されています。これらの単位設定はファイルの先頭で定義され、必要に応じて変更できます。ただし、am_customize ファイルで単位のとる値はすべてこれらの初期定義を使用して解釈されます。am_customize ファイルの最後では、以降の Creo Elements/Direct Annotation セッションで使用される優先単位の単位定義を別に指定できます。したがって、am_customize データそのものにはどの単位でも使用でき、それとは別に Creo Elements/Direct Annotation 起動時の初期値にもあらゆる単位が使用できます。
Creo Elements/Direct Annotation にカスタマイズファイルがロードされる順序
起動時に (am_customize ファイルなどの) 構成ファイルをロードすることで、Creo Elements/Direct Annotation をさまざまなレベルでカスタマイズできます。ロードシーケンスの各ファイルは既存の Creo Elements/Direct Annotation 定義に上書きまたは追加されます。
Creo Elements/Direct Annotation は企業、サイト、ユーザの 3 レベルにカスタマイズできます。企業カスタマイズは Creo Elements/Direct Annotation のデフォルトのカスタマイズをすべて上書きします。サイト管理者は、企業カスタマイズにサイト固有のカスタマイズを追加することも、企業設定を上書きまたは省略することもできます。ユーザはサイトカスタマイズおよび企業カスタマイズを使用でき、個人プリファレンスを追加することもできます。ユーザはサイトカスタマイズや企業カスタマイズの定義を修正または省略することもできます。
起動中に Creo Elements/Direct Annotation は am_customize、am_mm_customize、および am_plot_customize の各ファイルのロケーションを検索し、これらを次の順序でロードします。
1. $SDDIR 環境変数で設定されたディレクトリ:
$SDDIR/personality/sd_customize/ANNOTATION または
$SDDIR/personality/<language>/sd_customize/ANNOTATION
$SDDIR が設定されていない場合、Creo Elements/Direct Modeling によって起動ディレクトリから読み込まれます。デフォルトでは次のとおりです。
2. Corporate ディレクトリ ($SDCORPCUSTOMIZEDIR で設定)。
3. Site ディレクトリ ($SDSITECUSTOMIZEDIR で設定)。
4. User ディレクトリ ($SDUSERCUSTOMIZEDIR で設定)。
上記で見つかった am_customize ファイルのすべてのインスタンスがロードされ、したがって先に設定されたバージョンの優先順位はすべて最新バージョンのものに変わります。
デフォルトのエンドユーザ用 Creo Elements/Direct Annotation 設定を無効にするには、管理者が会社レベルまたはサイトレベルのカスタマイズファイルにある sd-set-setting-modifiable-flag 関数を使用することを推奨します。
Creo Elements/Direct Modeling および Creo Elements/Direct Annotation でのカスタマイズファイルのロード方法の詳細については、Integration Kit のマニュアルを参照してください。
内容
このマニュアルに記載されている、比較的重要な関数のリストを以下に示します。リンクをクリックすると、その関数を説明するページが表示されます。表示されている関数およびその他の関数を検索するには、左枠内の一般カテゴリーを使用してブラウズするか、索引を使用してください。
シート枠関数 は、シート枠を登録して
Creo Elements/Direct Annotation で使用できるようにします。
テキスト関数は、テキスト参照グループとタイプを登録します。
REGISTER-VIEW はアイソメトリックビューモードを定義します。
テキスト関数:
Creo Elements/Direct Annotation テキストに含める特殊文字を登録します。
オーナ関数: 別のオーナシップコンテキストに、共通のデフォルトオーナをバインドします。
BOM 関数: BOM のテーブルレイアウトや属性、その他の BOM 特性をカスタマイズします。
Creo Elements/Direct Annotation のユーザ入力ラインでこれらの関数の設定を変更できます。しかし、それを避けるべき場合もあります。構文および制約事項が各セクションで説明されています。