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ロードタイプ
ロードタイプとは、Creo Elements/Direct Modeling にロードするデータの種類です。
非常に大きいアセンブリを扱う場合、ロード時間を短縮し、Creo Elements/Direct Modeling のパフォーマンスを向上させるには、編集するモデルにかぎり、完全モデルファイルをロードします。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 では、次のような各種のモデルデータを保存できます。
ジオメトリ付きの 3D モデル全体。
軽量モデル。図形なしで 3D モデルをグラフィカルに表したものです。軽量モデルは、完全モデルほどメモリを消費しないため、短時間でロードできます。
モデルに関する情報。メタデータとも呼ばれます。Creo Elements/Direct Manager Server データベースに格納されます。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 は、以下の 3 つのロードタイプを提供します。
「全体」 - 完全なモデルとメタデータをロードします。モデルの表示と編集を行うことができます。図形全体は、メモリの消費量が最大となります。
モデルを編集する場合、またはデザインの簡略化を使用する場合は、「全て」を選択します。
「部分」 - 構造およびメタデータのみをロードします。モデルは Creo Elements/Direct Modeling の構造一覧に表示されますが、ビューポートにモデルを表示することはできません。部分ロードは、メモリの消費量が最小となります。
モデルを Creo Elements/Direct Modeling ビューポートで参照する必要がない場合に、「部分」を選択します。
「軽量表示モデル」 - 軽量モデルとメタデータのみをロードします。デザインの簡略化は軽量表示モデルを含んでいません。
アセンブリ内の他のモデルで作業を行っており、このモデルをビューポート内で表示したい場合に、軽量モデルを選択します。最初に軽量モデルとしてロードしたパーツを後で修正することにした場合、Creo Elements/Direct Modeling は Creo Elements/Direct 「Model Manager」 からパーツ図形全体を自動で再ロードします。これにより、通常どおりにパーツを修正できます。
Creo Elements/Direct Modeling の設定によっては、より高速かつメモリ使用量を抑えて軽量モデルをロードできます。Creo Elements/Direct Modeling で、「ファイル」 > 「設定」 > 「3D オブジェクト」の順にクリックします。「3D オブジェクト設定」ダイアログボックスが開きます。「パーツロード」ペインで、「稜線なし」チェックボックスおよび「頂点およびラベルなし」チェックボックスのいずれかまたは両方をオンにします。
3D ボックス - 参照モデルに隣接するモデルのロードタイプを変更します。隣接モデルには、参照モデルを囲むユーザ定義の 3D ボックスに隣接するすべてのモデルが含まれます。参照モデルのロードタイプを変更することもできます。参照モデルおよび隣接モデルを Creo Elements/Direct Modeling セッションでロードする必要があります。
Creo Elements/Direct Modeling バージョン 17.0 以上からデータベースに保管されたモデルの場合、3D ボックスの位置とボリュームに関する情報もデータベースに保管されます。したがって、部分ロードされたモデルまたは軽量モデルをデータベースから容易に再ロードできます。
バージョン 17.0 より前の Creo Elements/Direct Modeling からデータベースに保管されたモデルの場合、3D ボックスに関する情報がデータベースにありません。そのようなモデルの 3D ボックス情報をデータベースに追加するには、Creo Elements/Direct Modeling で「ファイル」 > 「Model Manager」 > 「追加」 > 「境界ボックス」の順にクリックします。
モデルを再ロードするか、または、Creo Elements/Direct Modeling の構造一覧で「ロードタイプ変更」コマンドを使用して別のロードタイプを選択します。「ロードタイプの変更」コマンドは、単一のパーツに対して使用することを前提としているため、複数項目の再ロードや更新よりも時間がかかります。
ユーザ環境設定で、デフォルトのロードタイプを設定できます。
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