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設計の簡略化
Creo Elements/Direct Modeling での「簡略化」とは、パーツやアセンブリを簡略化して表現したものです。簡略化が特に有効となるのは、企業が設計データを社外 (下請け企業や機器カタログなど) に送信する際に、内部モデルの詳細を伏せることによって、知的財産権を保護する場合や、大規模なアセンブリを簡略化した表現で操作する際 (デジタルモックアップの生成、アセンブリ レイアウトの作成、干渉試験の実施時など) に、システムのパフォーマンスを向上させるような場合です。
簡略化の定義とは、簡略化を実行するために必要なパラメータを持つ秘訣のようなものと考えることができます。Creo Elements/Direct Modeling はモデルの一部として簡略化の定義を保存します。
同一モデルに対し、複数の簡略化を適用することができます。企業によっては、簡略化名に命名規則を設けているところもあります。たとえば、ある企業では、低レベルの干渉試験にレベル 1 簡略化を定義し、モールド ビルダーへの送信にレベル 2 簡略化を、カタログにレベル 3 簡略化を定義しています。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の「ロード」ダイアログでは、データベース内のすべての簡略化名の中から 1 つを選択できます。選択した簡略化名は、すべてのパーツに使用されます。パーツが選択した簡略化名を持たない場合は、元のパーツがロードされます。
Creo Elements/Direct Manager Server は、元のモデルの一部として簡略化定義を保存し、元のモデルに関連付けられた個別ファイルとして簡略化幾何モデルを保存します。
モデルと同時に簡略化の定義を保存してから、簡略化を実行してください。モデルを保存せずに簡略化を実行しようとすると、Creo Elements/Direct Modeling はエラーメッセージを表示します。また、簡略化を実行した後は、簡略化した幾何のモデルも保存してください。
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