DITA 参照の更新
Arbortext Editor を使用して、DITA 文書内のすべての参照を更新できます。参照更新を実行すると、以下の処理が行われます。
• ほかの文書を参照する DITA エレメントの属性をチェックし、(必要であれば) それらを更新して最新の状態にする。
対象となるのは、href、type、format、scope、navtitle の各属性です。この機能では keyref または conkeyref 属性は更新されません。
• 現在のベース URI、DITA 文書ディレクトリ、および DITA 参照パスとグラフィックパスに含まれるフォルダに基づいて、(可能であれば) 絶対ファイルパスを相対パスに変更する。
• リンクプレビューテキストを更新する。
> メニューオプションを使用して、DITA トピックまたはマップの参照を更新できます。DITA トピックまたはマップの一部を選択し、その部分に対してのみ参照更新処理を実行できます。その場合は、 > メニューオプションを使用します。DITA トピックまたはマップ内にある特定のエレメントの参照だけを更新する場合は、目的のエレメントを右クリックして、「編集」ウィンドウのショートカットメニューで「参照を更新」を選択します。
DITA トピックの場合、参照更新処理はそのトピックに対してのみ実行されます。DITA マップの場合は、そのマップだけでなく、そのマップが参照しているその他すべての DITA マップやトピックに対しても参照更新処理が実行されます。さらに、元のマップの参照先である DITA マップが参照している DITA コンテンツも、参照更新処理の実行対象となります。
参照更新処理を開始すると、Arbortext Editor ウィンドウ下部のメッセージ領域に、「参照を更新しています。<文書> を確認しています。<n> 個のエレメントを確認しました。」というメッセージが表示され、参照更新処理の状況が表示されます。更新が完了すると、「<文書> の更新が完了しました。<n> 個のエレメントの <n> 個の文書で変更はありませんでした。」というメッセージ、または「<文書> の更新が完了しました。<n> 個のエレメントの <n> 個の文書で <n> 個の変更が確認されました。」というメッセージが表示されます。後者の場合、「参照更新のメッセージ」ウィンドウが開き、この処理によって行われた変更内容が一覧表示されます。さらに、処理中に警告やエラーが検出された場合は、それらも表示されます。各メッセージの後にリンクが追加されます。このリンクをダブルクリックすると、そのメッセージに関連する文書内の該当箇所にカーソルが移動します。DITA マップの参照先文書に関するメッセージの場合は、新しい Arbortext Editor ウィンドウに参照先文書が表示されます。
「参照更新のメッセージ」ウィンドウには、2 つのメニューと 1 つのショートカットメニューがあります。
「ファイル」メニューには以下のオプションがあります。
• 「保存」 - 「メッセージ」ウィンドウのコンテンツを .xml ファイルに保存します。ウィンドウが表示されてから初めて保存を行う場合、出力ファイル名を選択するように求められます。
• 「名前を付けて保存」 - 違う名前でコンテンツを出力に保存します。
• 「HTML 形式で保存」 - コンテンツを .htm ファイルに保存します。
• 「印刷」 - 「メッセージ」ウィンドウの発行バージョンを印刷します。この印刷出力には、現在「表示」メニューを選択すると表示される情報が出力されます。
• 「前の項目をクリア」 - 最後に実行した参照更新処理のコンテンツのみを残し、メッセージウィンドウ内のすべてのコンテンツを削除します。
• 「すべてクリア」 - 「メッセージ」ウィンドウ内のコンテンツすべてを削除します。
• 「閉じる」 - 「メッセージ」ウィンドウを閉じます。
「表示」メニューには以下のオプションがあります。
• 「コードコンテキスト」 - チェックされている場合、問題が発生した場所付近のコードに関するコンテキスト情報 (Java Stack Trace など) が「メッセージ」ウィンドウに表示されます。
• 「タイムスタンプ」 - チェックされている場合、タイムスタンプ情報が「メッセージ」ウィンドウ内に表示されます。
• 「メッセージ ID」 - このオプションをオンにすると、「メッセージ」のエントリに関連付けられたメッセージ ID (ある場合) が表示されます。メッセージ ID の例は、A123456 のようになります。
• 「表示」 - 「メッセージ」ウィンドウに表示するコンテンツの種類を指定します。
◦ 「メッセージ」 - すべての情報 (メッセージ、警告、エラー) を表示します。
◦ 「警告」 - 警告とエラーのみ表示します。これはデフォルト設定です。
◦ 「エラー」 - エラーのみ表示します。
• 「フォントサイズ」 - 「メッセージ」ウィンドウ内のフォントサイズを変更するための 2 つのオプションを備えています。
◦ 「拡大」 - 表示フォントサイズを拡大します。
◦ 「縮小」 - 表示フォントサイズを縮小します。
ショートカットメニューは、「メッセージ」ウィンドウ内でマウスの右ボタンをクリックすると表示されます。以下のオプションがあります。
• 「コピー」 - 選択範囲をクリップボードにコピーします。このオプションは、選択範囲内でクリックした場合にのみ利用できます。
• 「リンク先」 - 「コンポーザログ」ウィンドウ内のリンク上で右クリックしてこのオプションを選択すると、リンクした文書が表示され、ソース文書内の該当する場所にカーソルが置かれます。このオプションは、「メッセージ」ウィンドウ内にリンクがない場合は効果がありません。
• 「非表示」 - 現在のメッセージを非表示にします。非表示に設定したメッセージを表示するには、 > > を選択します。
• 「折りたたみ/展開」 - 現在のエントリを折りたたみおよび展開します。