継ぎ手の重複チェック

仕様駆動パイピングでは、継ぎ手や自動フランジ/ガスケットの挿入、継ぎ手の再定義、または継ぎ手の置換の際に継ぎ手の重複チェックが自動的に実行されます。重複チェックでは必ず次の点が確認されます。

• ２つの隣接する継ぎ手の間のパイプセグメントの長さを、次のコンフィギュレーションオプションのいずれかで指定した値と比較します。

◦ そのパイプセグメントが２つのフランジ継ぎ手の間、またはフランジ継ぎ手と非フランジ継ぎ手の間にある場合は、コンフィギュレーションオプション pipeline_min_bolt_clearance

◦ そのパイプセグメントが２つの非フランジ継ぎ手の間にある場合、コンフィギュレーションオプション pipeline_min_segment_length

パイプセグメントの長さがこれらのコンフィギュレーションオプションに指定した値よりも短い場合、メッセージが表示され、上記の条件を満たさないパイプセグメントがハイライトされます。

• 継ぎ手が所定の挿入位置で別の継ぎ手と重複することを確認し、重複を避けるために継ぎ手の移動を試行します。その継ぎ手を移動できない場合、メッセージが表示され、重複している既存の継ぎ手がハイライトされます。この場合、継ぎ手は挿入されません。

• スリップオンフランジやソケット溶接継ぎ手の場合、ポートの外側にある継ぎ手部品の自動重複チェックは実行されません。これは、ポートが継ぎ手の外部サーフェス上に位置していないためです。スリップオンフランジやソケット溶接継ぎ手の場合に継ぎ手重複チェックを有効にするには、OFFSET パラメータを使用して、ポートと外部サーフェス間の追加距離を指定して、必要なポートにパラメータを添付します。継ぎ手ポート位置からの追加距離について、重複チェックが実行されます。

• さまざまなパイプモデル操作の実行中に、非分割継ぎ手の重複チェックは実行されません。