結果
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説明
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成形性
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成形性の結果は、従来の射出成形条件下でのキャビティ内のある領域におけるプラスチック溶融物の充填しやすさを示します。
高 - 溶融物によってその領域が完全に充填されます。充填温度は固化温度よりもかなり高くなっています。
中 - その領域を充填するのは困難な場合があり、部品の品質に問題が生じることがあります。充填温度は固化温度よりも少し高くなっています。
低 - その領域を充填するのは困難であり、部品の品質に問題が生じることがあります。充填温度は固化温度とほぼ同じです。
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充填時間
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充填時間の結果は、充填プロセス中の時間を基準にした流動パターンを示します。
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気泡
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気泡の結果は、気泡が生じる可能性がある場所を示します。小さな空気の泡が混入した充填が集中することによって気泡が形成されます。キャビティ内の複数の場所で生じる可能性があります。
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ウェルドライン
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ウェルドラインの結果は、構造が弱くなる可能性がある位置を示します。ウェルドラインが濃くなるほど、構造が弱くなります。
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ひけ
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ひけは、モールド部品の表面上のくぼみです。ひけは部品の強度や機能には影響しませんが、重大な品質上の不具合と見なされます。ひけは、冷却プロセスにおける内圧減少によって、内側のプラスチックが縮んでソリッド化された表面層が歪んだ場合に生じます。
ひけの結果は、キャビティ表面全体におけるひけによるずれを示します。値が大きいほどひけの度合いが高くなります。充填時間を短くしてプラスチックの収縮を打ち消すことによってひけをなくすことができます。
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圧力
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圧力の結果は、充填終了時のプラスチックの圧力分布を示します。
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温度
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温度の結果は、充填終了時のプラスチックの温度分布を示します。
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最大せん断率
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この結果は、充填プロセス中に記録された各要素のせん断率のピーク値を示します。
せん断率は樹脂加工中の材料のせん断変形率です。せん断率分布は速度勾配と分子配向に関連します。せん断率が高い場合、分子鎖が大きく変形する傾向にあります。これによって部品が壊れたり強度が低下することもあります。高いせん断率によって生じる粘性加熱に注意する必要があります。
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最大せん断応力
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この結果は、充填プロセス中に記録された各要素のせん断応力のピーク値を示します。
この結果に基づいて、完成部品の最大せん断応力が最大許容せん断応力を超えていないかどうかを判断できます。
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固化層比率
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固化層比率の結果は、充填終了時の部品の厚みを基準にした固化プラスチックの容積の割合を示します。
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最大冷却時間
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この結果は、部品の厚み方向における最大冷却時間を示します。これは充填結果に基づいた概算値です。これはモールド設計の冷却チャンネルレイアウトの方向を示します。
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速度ベクトル
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速度ベクトルの結果は、充填終了時のプラスチック溶融物の速度ベクトルを示します。
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容積収縮
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容積収縮の結果は、充填終了時に部品が高温および高圧から周囲温度および周囲圧力に冷却される際の部品容積の変化割合の分布を示します。
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ゲート寄与度
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ゲート寄与度の結果は、充填終了時の各ゲートの射出プラスチック溶融物からの容積寄与度を示します。結果の値はパーセントとして示されます。最適な結果を得るためには、ゲート寄与度のバランスがとれている必要があります。
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繊維方向
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繊維方向の結果は、プラスチック溶融物内の方向分布を示します。
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材料軸方向
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材料軸方向の結果は、プラスチック溶融物の方向ベクトル分布を示します。
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スプルー力プロット
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スプルー力プロットは、スプルー力と充填時間の関係をグラフに表したものです。
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型締力プロット
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型締力プロットは、型締力と充填時間の関係をグラフに表したものです。
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流速プロット
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流速プロットは、すべてのゲートの流速の合計と充填時間の関係をグラフに表したものです。
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