固化層比率の結果
固化層比率は、部品の厚みに対するキャビティ側とコア側の固化層の厚みの比率です。固化層比率の結果は、充填終了時の部品の厚みを基準にした固化プラスチックの容積の割合を示します。部品がソリッド化するに従いこの値が段階的に 100 になります。
固化層は冷却によって生じるソリッド化によってキャビティサーフェス付近に形成されます。固化プラスチックの厚みが増すと流入経路方向の 2 次元断面が小さくなり、流動抵抗とスプルー力が大きくなります。
固化層が厚くなるほどひけが形成される可能性は低下しますが、ソリッド化されたプラスチックは変形に対する抵抗が大きくなるため、真空ボイドが形成される可能性が高くなります。固化層比率は残留応力および流動配向にも影響します。