解析フィーチャーのパラメータの監視について
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスで、解析フィーチャーによって作成されるパラメータを監視できます。「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) は非同期のモードレスダイアログボックスであり、解析フィーチャーのパラメータの値を監視したり、それらのパラメータが満たすべき制約を指定したり、それらの制約が満たされているかどうかを確認したりすることができます。このダイアログボックス内の監視テーブルの以下の列で、監視するパラメータに関連する情報を指定できます。
• パラメータの監視 - パラメータを監視するかどうかを指定します。この列のチェックボックスを使用して、特定のパラメータの監視の有無を切り替えることができます。パラメータを監視しない場合、そのステータスは更新されません。
• 「モデル」(Model) - 監視するパラメータが属するモデルの名前が表示されます。
• 「フィーチャー」(Feature) - パラメータを計算する解析フィーチャーの名前が表示されます。
• 「パラメータ」(Parameter) - 監視するパラメータが表示されます。
• 「値」(Value) - パラメータのカレント値とその単位が表示されます。
• 「条件」(Condition) - パラメータが満たすべき制約の算術演算子 (<、=、>、>=、<=) が表示されます。
• 「参照」(Reference) - 監視するパラメータを比較するときの基準となる、指定した値または選択した参照パラメータが表示されます。選択した参照パラメータは、監視するパラメータと同じタイプの単位であるものと見なされます。たとえば、監視するパラメータの単位がメートルである場合に、参照パラメータの単位としてインチを使用できます。Creo Parametric で参照値の単位が自動的に表示されます。
• 「公差」(Tolerance) - 許容誤差を示します。参照値からの逸脱がこの誤差内に収まっていれば、制約は満たされていると判定されます。公差は絶対値または参照値のパーセントとして指定できます。公差をパーセントで指定するには、% シンボルを追加します。% シンボルが追加されていない場合、入力した公差値は、監視するパラメータと同じタイプの単位であるものと見なされます。Creo Parametric で公差値の単位が自動的に表示されます。
• 「ステータス」(Status) - 制約の現在のステータスが表示されます。このステータスは、パラメータが必要な制約を満たしているかどうか、または更新されているかどうかを示します。次の 5 つのステータスがあります。
◦ - 緑色の点は、制約が満たされていることを示します。
◦ - 黄色の点は、指定されている公差値の範囲内で制約が満たされていることを示します。
◦ - 赤色の点は、制約が満たされていないことを示します。
◦ - 白色の点は、制約が更新されていないことを示します。次の条件に該当する場合にこのステータスが表示されます。
▪ 制約が監視されていない。
▪ パラメータを計算する解析フィーチャーが読み取り専用であるか、設計検討の実行中にのみ再生される。
▪ 解析フィーチャーが再生に失敗した。
▪ 前のフィーチャーの再生が失敗したために解析フィーチャーが再生されていない。
◦ - 黒色の点は制約が有効でないことを示します。そのパラメータまたは参照パラメータが欠落している場合、制約は無効であるものと見なされます。
• 「警告」(Warn) - 制約が更新されたときに、制約が公差の範囲内であるか、満たされていないか、有効でない場合に、警告を表示するかどうかを指定します。この列のチェックボックスを使用して、警告の表示の有無を切り替えることができます。
上記の各列に表示されている 3 段階ボタンを使用して、その列の下にあるすべての行を特定の順序で並べ替えて表示できます。デフォルトでは、各列の下の行は特定の順序に並んでいません。各列を次のように並べ替えることができます。
• - その列の下の行を降順に並べ替えます。列名に
が表示されます。
• - その列の下の行を昇順に並べ替えます。列名に
が表示されます。
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスの「自動更新」(Auto-Update) を使用して、モデルが再生されたりパラメータが修正されたりした場合に制約のステータスを自動的に更新できます。「自動更新」(Auto-Update) が選択されていない場合、「更新」(Update) を使用して制約の評価とステータスの更新を行えます。
アセンブリモードでは、アセンブリ内のすべてのレベル (トップレベルアセンブリ、サブアセンブリ、部品) でパラメータを監視できます。複数のモデルを同時に監視できます。ただし、アクティブなモデルに対応する
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスのみが表示されます。モデルの監視中に別のモデルをアクティブ化した場合、最初のモデルの
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスは全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
に最小化されます。
「自動更新」(Auto-Update) を選択した場合にのみパラメータが監視されますが、アクティブでないモデルについての警告は表示されません。
全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
は、監視されているすべてのパラメータの全体のステータスを示します。このインジケータは
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスの右上隅に表示されます。全体のステータスは次の 3 つのアイテムからなります。
• 有効な更新された制約のステータス。制約がすべて満たされている場合、全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
は緑色になります。いずれかの制約が公差の範囲内である場合、インジケータは黄色になります。拘束が満たされていない場合、インジケータは赤色になります。
• 更新されていない制約の有無。
• 無効な制約の有無。
「閉じる」(Close) をクリックすると、
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスが
Creo Parametric ステータス領域の全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
に最小化されます。このダイアログボックスを最小化する前に
「自動更新」(Auto-Update) を選択している場合、監視が続行され、監視されているすべてのパラメータの最新のステータスが全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
によって示されます。全体的なパフォーマンスのステータスインジケータ
を 2 回クリックすると、
「パフォーマンスモニタ」(Performance Monitor) ダイアログボックスが再び開きます。
選択したパラメータに定義されている設定とその制約をモデルとともに保存できます。保存した設定は、「設定リスト」(Setup List) ダイアログボックスで簡単に読み込んだり削除したりすることができます。