例: 2 軸の軌道ミリング
この例では、最終工具軌道としてエッジチェーンを使用します。加工参照としてモデルのエッジを直接選択できます。ただし、この例では、これらのエッジに基づいたスケッチカーブが非同期に作成されています。NC シーケンスを作成する前に、このようなカーブフィーチャーを定義することもできます。いずれの場合でも、後でエッジのジオメトリが変わると、それに従ってカーブフィーチャーのジオメトリと工具の軌道が変わります。
NC シーケンスの複数のカットパスを定義するため、NC シーケンスのパラメータも設定します。
以下の図に製造モデルを示します。右側のスロットを加工します。
1. 2 軸軌道ミリング NC シーケンスを作成します。
2. カッター直径がスロットの幅と等しいフラットエンドミルを選択します。次のように製造パラメータを設定します。
最後の仕上げパス数 2
NUMBER_FIRST_FINPASSES 1
LAST_FINPASS_OFFSET 0.1
FIRST_FINPASS_OFFSET 0.5
最終の仕上げカット数 1
最初の仕上げカット数 0
3. 軌道カーブを非同期に定義するには、
「カーブ軌道」(Curve Trajectory) タブで、
「データム」(Datum) >
の順にクリックします。
「スケッチ」(Sketch) ダイアログボックスが開きます。
4. スケッチ平面としてスロットの底面を選択します。「スケッチャー」(Sketcher) タブが開きます。
5. 「使用」(Use) をクリックし、次の図で黄色で示されている 3 本のエッジを選択します。
をクリックしてスケッチャーを終了します。
6. 「軌道カーブ」(Trajectory Curve) タブで
をクリックし、軌道ミリングシーケンスの作成プロセスをレジュームします。
7. 「参照」(References) タブで、「選択」(Select) をクリックし、「加工参照」(Machining Reference) として作成したカーブ (次の図で赤色で表示) を選択します。「終了」(Done) をクリックします。
8. 「オフセットカット」(Offset Cut) チェックボックスをオンにし、カットモーションのオフセットを指定します。
9. 「除去する材料」(Material To Remove) をクリックして、材料除去側を参照カーブまたはスケッチの一方の側から反対側に反転します。
次の図に完成したツールパスを示します。
10. 変更を保存するには
をクリックします。