ジョブマネージャについて
ツールパス計算には、特に XY ピッチが小さく、公差が厳しい場合、かなりの時間がかかります。ジョブマネージャを使用すると、別の NC シーケンスまたは別の Creo モデルでの作業中に、処理外で NC シーケンスのツールパスをリモートまたは同一マシンで計算できます。ジョブマネージャを有効にするには、コンフィギュレーションオプション nc_jobman_visible を yes に設定します。
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注記 また、実行ファイル bnfsd.exe の位置を指すように、環境変数 BNFS_START を設定する必要があります。このためには、次の内容を入力します。
注記 setenv BNFS_START <creo>/<machine_type>/nms/bnfsd.exe
注記 ここで、
注記 <creo> - Creo Parametric のインストールロードポイント。
注記 <machine_type> - マシンタイプ ( sun4_solaris や i486_nt など)。
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ジョブマネージャにツールパスを提出すると、次のようになります。
• アクティブセッションからのジョブを受け入れます。
• サーバープロセスがビジー状態の場合は、キューに入れます。
• 計算のためにサーバープロセスに渡します。
• 計算が完了すると、報告します。
ツールパスの計算が完了したら、モデルツリー内のステップのショートカットメニューの「パス再現」(Play Path) コマンドを使用して検証します。これによって、計算されたツールパスが製造モデルの .tph ファイルに組み込まれます。
ツールパスを後で計算するように指定することもできます。ジョブマネージャは指定時間までジョブをキューに保留してから、リモートホストに提出して計算します。
ジョブがキューにある間、次のことができます。
• 「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスの「中止」(Abort) ボタンをクリックしてリモート計算を中止します。中止できるのは、リモートマシンで実際にツールパスが計算中 (ジョブステータスが「開始済み」(started) のとき) の場合のみです。ツールパス計算を中止すると、ジョブステータスは「失敗」(failed) に変化します。
• 「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスの「削除」(Delete) をクリックしてキューからジョブを削除 (ステータスに関係なく) します。
• ジョブが後刻にスケジュールされている場合 (ジョブステータスが「待機中」(waiting) のとき)、「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスの右上隅の時計の横のテキストボックスを使用して開始時間を変更できます。
プロセス中、ジョブマネージャは、プログラム制御しているすべてのジョブについて報告します。上部ツールバーの「ジョブマネージャ」アイコンのカラーによって、ジョブの総合ステータスが視覚化情報として表示されます。「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスを開くと、そこには各ジョブのカレントステータスについての情報があります。
ジョブマネージャは、それを開始した Creo Parametric セッションに関連付けられています。ジョブの計算が完了する前に Creo Parametric セッションを中止すると、そのジョブが削除されます。