ファミリーテーブルの階層は、単一のレベルに制限されていません。インスタンスを選択し、そのインスタンスの新規テーブルを作成して、インスタンスのインスタンスを作成することも可能です。それには、「ファミリーテーブル」(Family Table) > メニューバーで「挿入」(Insert)「インスタンスレベルテーブル」(Instance-Level Table) の順にクリックします。インスタンスのインスタンスを作成する必要があるかどうかは、ファミリーテーブルで使用するモデルによって決まります。Pro/ENGINEER の Basic Library 自体も複数レベルのテーブルから構成されています。

新規フィーチャーまたは構成部品を直接インスタンスに追加できます。これによって、複数レベルのファミリーテーブル (サブファミリーのあるファミリー、またはインスタンスを含むインスタンス) の構築が容易になります。新しいフィーチャーまたは構成部品は、追加されるインスタンスと、そのインスタンスに続くすべてのインスタンスに表示されます。このフィーチャーまたは構成部品は、同じレベルのテーブルのほかのインスタンスや、それより上位レベルのジェネリック部品では抑制されます。

Creo Parametric がファミリーインスタンスを作成する場合は、トップレベルのジェネリックから直接作成されたフィーチャーだけが存在できます。つまり、テーブルのほかの (並列の) サブファミリーに類似のフィーチャーがあっても、インスタンスが認識しないので、一部のフィーチャーを再作成する必要が生じます。

並列なサブファミリーに属するフィーチャーは、特定のインスタンス内で一時的にレジュームして、たとえば、類似のフィーチャーをスケッチする基準として使用できます。しかし、再生の際、ファミリーテーブルはレジュームされたフィーチャーを再び抑制します。同様に、フィーチャーの抑制はファミリーテーブルがレジュームされる以下の再生までしか継続しません。

別のインスタンスで使用する、レジュームされたフィーチャーのジオメトリを参照するフィーチャーを作成すると、その新しいフィーチャーは別のインスタンスに属します。ファミリーの別の分岐に共通なフィーチャーの断面をスケッチャーモードで作成し、後で使用するためにこの断面を保存します。

インスタンスに追加したフィーチャーは再定義できません。寸法の修正により希望の形状が得られないときは、フィーチャーを削除し、再作成する必要があります。フィーチャーを修正、削除すると、どのインスタンスからフィーチャーが修正、または削除されたかにかかわらず、このすべての子インスタンスに影響します。