ファミリーテーブルは、サイズやフィーチャーの詳細が少し異なっているが、基本的に同一種の部品 (アセンブリまたはフィーチャー) の集合です。

たとえば、木ねじにはさまざまなサイズが用意されていますが、機能はすべて同じで、外観も変わりません。このような部品群を部品ファミリーとして扱います。ファミリーテーブルの部品はテーブル駆動部品にもなります。

以下の図はボルトのファミリーを表示します。ジェネリックは図の最上部にあり、そのインスタンスが下に置かれます。ジェネリックは親にあたります。

ファミリーテーブルを使用して、以下の操作を実行できます。

ファミリーテーブルを使用すると、標準部品が使用しやすくなります。ユーザーが実際に保存する部品表を Creo Parametric で表示できます。さらに、ファミリーを作ることでアセンブリにおける部品やサブアセンブリの交換が容易になります。これは同一ファミリーのインスタンスが相互に自動的に交換されるためです。

ファミリーテーブルは、行と列からなるスプレッドシートです。ファミリーテーブルは、次の 3 つの構成部品から成ります。

行には、部品のインスタンスとそれに対応する値、列にはアイテムが表示されます。

列の最上部には、インスタンス名、すべての寸法名、パラメータ、フィーチャー、テーブルに選択されたメンバーとグループが表示されます。寸法は、名前 (たとえば、d9) で、その下 (たとえば、depth) の行に関連するシンボル名がある場合は、それも一緒にリストされます。パラメータは、名前 (dim symbol) でリストされます。フィーチャーは、関連するフィーチャータイプ ([cut] など) またはその下の行に示すフィーチャー名とともに、フィーチャー番号 (F107 など) ごとに一覧表示されます。

ジェネリックモデルは、テーブルの最初の行にあります。ジェネリックに属するテーブルエントリは、実際の部品を修正するか、フィーチャーを抑制、またはレジュームすることでのみ変更できます。ファミリーテーブルでそのエントリを編集しても、ジェネリックモデルは変更できません。

各インスタンスは、そのインスタンスで使用されるフィーチャー、パラメータ、またはアセンブリ名が、インスタンスに存在するかどうか (Y または N) を示すか、または数値 (寸法の場合) を入力して、定義できます。ジェネリックの値を使用するには、寸法セルには必ず、数字またはアスタリスク (*) のいずれかの値を入力する必要があります。

ファミリーテーブルに取り込まれないジェネリックモデルのすべてのアスぺクトは、各インスタンスで自動的に生じます。たとえば、ジェネリックモデルに Material というパラメータで値が Steel に設定されている場合は、すべてのインスタンスのパラメータと値は同じになります。

ファミリーテーブルを横方向にスクロールすると、追加情報が表示されます。「インスタンス名」(Instance Name) の列は、スクロールしてもそのまま表示されます。

ファミリーテーブル機能は、Creo Parametric モジュールのライセンスによって異なります。