IDX フォーマットについて
IDX (Incremental Design Exchange) フォーマットは、XML ベースのメッセージングフォーマットです。これは、MCAD ツールと ECAD ツールとの間の PCB レイアウト変更の増分交換のための ProSTEP EDMD (ECAD Design and MCAD Design) オープンスキーマに基づいています。このフォーマットでは、Creo ECAD-MCAD Collaboration で MCAD ユーザーと ECAD ユーザーによって行われた設計変更の提案が取り込まれて追跡されます。ECAD と MCAD との間で設計変更が伝達されます。
次の場合、IDX ファイルは Creo Parametric のワーキングディレクトリに自動的に生成されます。
• ECAD アセンブリ設計を比較することで、Creo Parametric 側から増分変更を提案する場合。
• Creo View ECAD Validate または Creo View ECAD Compare と Creo Parametric、または Creo Parametric の 2 つのセッション間で ECAD アセンブリ設計オブジェクトのクロスハイライトを行う場合。
ECAD アセンブリ設計の比較後に生成される IDX ファイルには、進行中の設計のコンテキストでの次のようなデータの変更点が含まれます。
• 基板外形および ECAD アセンブリ構成部品のパラメトリック変更。
• 次のオブジェクトの追加、削除、移動、修正を行うことができます。
◦ 基板外形
◦ 電気構成部品と機械構成部品
◦ 穴
◦ 適用領域と除外領域
IDF ファイルでサポートされているオブジェクトのうち、テキスト注記など IDX ファイルではサポートされていないオブジェクトがあります。
IDX ファイル内の変更された設計データは、トランザクションおよびコラボレーションのためのオブジェクトです。変更データを検証し、Creo Parametric と Creo View ECAD との間のワークフローで IDX ファイルを使用して設計変更を提案できます。
IDX フォーマットには、次の状態の変更オブジェクトについての情報も含まれます。
• 進行中の状態
• 基準の状態
IDX フォーマットは次のツールおよびアプリケーションで使用されます。
• Creo View ECAD Compare - ECAD アセンブリの 2 つの設計イテレーション間の相違を示します。
• Creo View ECAD Validate - 設計変更を提案およびレビューする場合に、変更を提案し、メッセージを受信します。
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注記 正しいソフトウェアバージョンを確実に使用するため、ソフトウェア互換性マトリックスを必ず確認してください。
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