図面に幾何公差を追加するには
1. 「アノテーション」(Annotate) タブで、
「幾何公差」(Geometric Tolerance) をクリックします。接続されていない幾何公差フレームのダイナミックプレビューが表示されます。
| 注記 デフォルトでは、プレビューされている幾何公差フレームには、現在の図面内に最後に配置された幾何公差のデータが表示されています。ただし、図面の 1 つ目の幾何公差の場合、幾何公差フレームのプレビューでは値が 0.001 の 「位置」(Position) 幾何公差特性になっています。 |
2. 幾何公差のオーナーを定義します。
プレビューされている幾何公差フレームを右クリックし、幾何公差の「指定先」(Destination) を設定します。デフォルトでは、図面が指定先として設定されています。モデルに属するデータムとのアソシエティビティを確立する場合、幾何公差の指定先をモデルに変更できます。
| 注記 Creo Parametric 3.0 以前のリリースでは、図面に挿入された幾何公差のデフォルトのオーナーはそのモデルでした。データムと幾何公差はモデルに属していたので、幾何公差とモデルデータムとの間の完全なアソシエティビティを確立するためにこれが行われました。モデル環境でデータムに対して行われた変更はすべて、図面環境下の幾何公差に反映されました。 注記 図面に挿入された幾何公差のオーナーとして、カレント図面を選択することもできましたが、その場合、図面やモデルに属するデータムを幾何公差は認識しませんでした。 |
3. 幾何公差の参照選択と配置のモードを定義します。プレビュー表示されている幾何公差フレームを右クリックします。次のいずれかのモードを選択できます。
◦ 自動 - これはデフォルトのモードであり、次の接続タイプの幾何公差を作成できます。
▪ フリーの (接続していない) 幾何公差。グラフィック領域内でクリックすることで幾何公差を配置できます。
▪ エッジ、寸法補助線、座標系、軸心、軸線、カーブ、サーフェス点、頂点、2 次元断面エンティティ、ドラフトエンティティなどのモデルジオメトリに引出線によって接続されている幾何公差。
▪ 寸法または寸法エルボウに接続されている幾何公差。
| 注記 右クリックしてショートカットメニューの 「寸法エルボウ」(Dimension Elbow) コマンドを選択することで、幾何公差を寸法エルボウに接続できます。 |
▪ 注記のエルボウに接続されている幾何公差
▪ 別の幾何公差に接続されている幾何公差
▪ 別のデータムタグに接続されている幾何公差
◦ 寸法作成 - このモードでは、寸法線を作成し、そこに幾何公差フレームを接続できます。
◦ オフセット - このモードでは、次の図面オブジェクトからオフセットした位置に幾何公差フレームを配置できます。
▪ 寸法
▪ 寸法矢印
▪ 幾何公差
▪ 注記
▪ シンボル
| 注記 幾何公差を配置する前に、Esc キーを押して幾何公差の作成プロセスを終了できます。 |
4. 幾何公差フレームを配置するには、中マウスボタンをクリックします。幾何公差フレームをドラッグして幾何公差を再配置できます。
「幾何公差」(Geometric Tolerance) リボンタブが開きます。
5. 「幾何公差」(Geometric Tolerance) リボンタブで、配置されている幾何公差について次のプロパティを定義できます。
◦ 幾何公差の幾何公差特性を次のように指定します。
- 真直度 | - 平面度 | - 真円度 |
- 円筒度 | - 線の輪郭度 | - 面の輪郭度 |
- 傾斜度 | - 直角度 | - 平行度 |
- 位置度 | - 同軸度 | - 対称度 |
- 振れ公差 | - 全振れ | |
◦ 幾何公差を追加するモデルと参照エンティティを指定し、図面に幾何公差を配置します。
◦ 幾何公差のデータム参照と実体状態や、複合公差の値とデータム参照を指定します。
◦ 公差値と実体状態を指定します。
◦ 幾何公差のシンボル、修正子、突出公差域を指定します。
◦ 幾何公差の作成時または編集時に関連付ける追加テキストを指定します。
6. グラフィック領域内でクリックして、指定した位置に幾何公差を挿入します。