データ管理 > ワークスペース > ワークスペースにおけるオブジェクト操作 > 単位の交換 > パラメータと属性単位の双方向変換について
  
パラメータと属性単位の双方向変換について
Creo モデルを Windchill にアップロードする際に、モデルパラメータの単位を対応する Windchill 属性の単位に適用し、マッピングできます。これを行うと、Windchill の「CAD ドキュメントプロパティ」(CAD Document Property) (CDPP) ページと「プロパティの編集」(Edit Properties) ページの「属性」(Attributes) セクションに単位を表示でき、関連する単位系がある場合はそれも表示できます。また、CAD モデルを Windchill サーバーからダウンロードし、Creo アプリケーションに読み込む際に、変換した単位を元の Creo アプリケーションに適用することもできます。Windchill 属性の単位は、対応する Creo の指定パラメータの単位に暗黙的マッピングされます。
Creo アプリケーションと Windchill との間の測定単位の双方向マッピングは、パラメータまたは属性とその値をどちらかのシステムで編集して更新しても、正確性を維持します。マッピングは明示的に行われるか、パラメータ名、その値、単位が属性名および単位付きの値と一致する場合には暗黙的に行われます。モデルの属性として保存されていなくても、モデルの単位系のみを保存することができます。このマッピングにより、サーバー上で CAD モデルをサーチ可能になります。単位情報によって、サーバー上の CAD データを正確に分類することも可能です。
Creo モデルには独自の単位系があります。MKS、CGS、FPS など、システム定義された Creo アプリケーションの単位系によって、ユーザー設定可能なプリファレンスによるカスタム単位と単位系が定義されます。ただし、単位の適用とマッピングには CreoWindchill のデフォルトの単位系が使用されます。Creo のデフォルトの単位系は Inch lbm Second (Creo Parametric Default) です。Windchill の測定単位は SI です。
Creo アプリケーションでモデルにパラメータを追加すると、real number タイプのパラメータに単位が割り当てられます。指定した単位付き real number パラメータを、対応する floating number with units タイプの属性と単位にマッピングできます。Windchill では floating number with units タイプの属性のみが単位を持ち、この属性タイプの変更ができないからです。たとえば、サーバーに、指定値 254 cm が real number パラメータに割り当てられているモデルをアップロードし、チェックインすると、このパラメータ値 254 cm が Windchillfloating number with units タイプの属性では値 100.0 に変換されます。
この値を Windchill で 150.0 に編集し、ダウンロードしてチェックアウトし、モデルを Creo アプリケーションに読み込むと、値 150.0 はこの指定パラメータでは値 381.00000 cm に変換されます。モデルを読み込むときに、属性タイプの変更によりパラメータに単位がない場合は、Creo アプリケーションでそれらのパラメータに単位を割り当てることができます。ただし、単位のないパラメータ値に自動的に単位が割り当てられるときは、Creo アプリケーションのファイルが修正されるため、ユーザーに通知されます。
Pro/INTRALINK については、単位付きの属性タイプはありません。しかし、単位付きのパラメータを Pro/INTRALINK の単位のない属性に指定できます。このため、単位がないパラメータを単位ベースの定義に更新できます。この変換は Creo モデル単位に基づきます。