収集された情報の詳細
以下のトピックでは、収集された情報をローカルに保存するよう選択した場合、および収集した情報をシステム設定コレクターを使用して送信する場合に、ファイルが保存されるローカルの場所についての詳細を説明します。また、システム設定コレクターが収集する情報のタイプについても説明します。
保存された情報のローカルディレクトリ構造
Windchill はシステム設定コレクターから収集された情報を、最上位のディレクトリ構造以下に保存します。静的なファイルパスは以下のとおりです。
<Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/saved/
<Windchill> は Windchill インストールディレクトリのパスです。
テクニカルサポートコールごと、またはサイト情報を収集するときに指定したディレクトリごとに、以下の構造でサブディレクトリが作成されます。
<最上位パス>/<コールまたはディレクトリ>/<タイプ>/<日付と時刻>
ここで
<最上位パス> は、あらかじめ定義した静的なパスです。この最上位パスは変更できません。
<コールまたはディレクトリ> は、以下のいずれかです。
コール番号 (問い合わせを開始したときに PTC テクニカルサポートから割り当てられた番号) を入力した場合は、C の後に番号を続けたディレクトリが作成されます。たとえば、テクニカルサポートコールに割り当てられたコール番号が 1234567 である場合、作成されるディレクトリは C1234567 です。
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保存された情報用に作成されるコールディレクトリは、ディレクトリに保存されたファイルがパッケージ化されて PTC テクニカルサポートに送信されるまでの間のみ使用されます。ファイルが送信されると、コールディレクトリとその内容は削除されます。
コール番号の代わりにディレクトリ名を入力した場合は、入力した名前のディレクトリ以下に収集された情報が保存されます。
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このディレクトリは、システム情報を収集する最初のアクティビティが完了した後も保持されます。収集された情報の内容を確認して、情報が送信される前に機密データを除去できます。情報が送信された後、ディレクトリは削除されます。
<タイプ> は、コレクターが維持する情報のタイプのいずれかです。#SysConfigCollectorGatherDetails/SysCfigCollectorSaveTypes参照してください。
<日付と時刻> は、情報が保存された日付と時刻です。このディレクトリ名は yyMMddHHmmss の形式になります。たとえば、情報が 2010 年 7 月 10 日 2:35:05 PM に作成された場合、ディレクトリ名は 100710143505 になります。
送信された情報のローカルディレクトリ構造
システム情報を収集するときに「収集、保存、および送信」オプションを選択した場合、または「保存したシステム情報を送信」タブの「PTC テクニカルサポートへ送信」ボタンをクリックした場合は、PTC テクニカルサポートに送信された ZIP ファイルのセットがデフォルトでローカルにも保存されます。このデフォルトの動作を使用する場合、Windchill は最上位ディレクトリ以下に、システム設定コレクターの実行時に送信された情報をローカルに保存します。デフォルトの最上位ディレクトリパスは以下のとおりです。
<Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/sent/
<Windchill> は Windchill インストールディレクトリのパスです。
収集されたサイト情報を送信するときに指定したテクニカルサポートコールごとに、以下の構造でサブディレクトリが作成されます。
<最上位パス>/C<コール>
ここで
<最上位パス> は、前述の最上位パスです。
<コール> は、コール番号 (問い合わせを開始したときに、PTC テクニカルサポートから割り当てられた番号) です。C の後にコール番号を続けた名前で、ディレクトリが作成されます。たとえば、テクニカルサポートコールに割り当てられたコール番号が 1333777 である場合、作成されるディレクトリは C1333777 です。
システム情報の送信先に関するオプションで説明している Windchill プロパティを設定することで、ZIP ファイルをローカルに保存するかどうか、および ZIP ファイルを保存する最上位ディレクトリパスを変更できます。
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ZIP ファイルが送信され、ZIP ファイルのコピーが送信済みディレクトリに保存された後、各ファイルが元々保存されていたローカルのディレクトリ構造は削除されます。
クラスタでの情報の収集
システムが Windchill クラスタである場合、一部のプラグインは自動的に関連情報をクラスタ内のすべてのノードから収集します。たとえば、Windchill ログプラグインは、各ノードの logs ディレクトリに保存されているログファイルを収集します。ほかのプラグインは、クラスタ内の 1 つのノードだけを使用して情報を収集します。たとえば、データベース情報プラグインは 1 つのノードのみから実行され、データベースに関する情報を収集します。対応するファイルは情報を収集したノードに保存されます。
どこで実行するかはプラグインが決定します。ユーザーは各プラグインを実行するノードを選択しません。収集操作が完了した後、各ノードに保存されたディレクトリを確認して、どのファイルが保存されたかを判断します。また、「収集ステータス」ウィンドウに表示されるメッセージで、各プラグインが実行されているノードが示されます。プラグインが複数のノードで実行される場合は、「収集ステータス」ウィンドウに複数のメッセージが表示されます。
クラスタ上のファイルを保存するときに使用されるディレクトリ構造は、このトピックですでに説明した構造と同じです。たとえば 2 つのノードがあり、これらのノードで 2010 年 7 月 10 日 2:35:05 PM にデータが issue15 サブディレクトリに収集されている場合を考えます。収集したログファイルを検索するには、各ノードで <Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/saved/issue15 以下の 100710143505 サブディレクトリを検索します。
収集される情報のタイプ
収集される情報のタイプは、実行されるプラグインによって決まります。プラグインは以下のサブディレクトリから情報を収集できます。各サブディレクトリは情報のタイプを表しています。
PTC_Logs
収集されるすべての Windchill ログファイルを保持します。
PTC_Properties
収集されるすべての Windchill プロパティファイルを保持します。
Utilities
プラグインからユーティリティが実行されたときに収集されるファイルを保持します。既成のプラグインによって呼び出されるユーティリティの例として、以下のものがあります。
Windchill の MBean ダンプを収集するユーティリティ
Windchill Directory Server の MBean ダンプを収集するユーティリティ
データベース情報を収集するユーティリティ
Third_Party
プラグインがサードパーティ製品から収集するファイルを保持します。
既成のプラグインによってサードパーティ製品から収集されるファイルの例として、以下のものがあります。
Apache の conf および log ディレクトリのファイル
WinDU
WinDU プラグインから収集される出力ファイルを保持します。
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WinDU ログファイルは PTC_Logs 以下に保存され、このディレクトリには保存されません。
Miscellaneous
収集されるファイルのうち、ほかのタイプに分類されないものを保持します。
このディレクトリに保存されるファイルの例として、以下のものがあります。
アップグレードファイル
移行関連ファイル
カスタマイズに関するファイル
新しいプラグインを作成するときに、ほかに適切なタイプがない場合はこのタイプを指定できます。新しいプラグインの作成方法については、システム設定コレクターのプラグインの作成を参照してください。
プラグインからの出力が多数のファイルを収集する場合や、ファイル構造が重要なファイルを収集する場合、プラグインは ZIP ファイルを作成してすべてのファイルを保持してから、ZIP ファイルを保存します。
多くのコレクターカテゴリには、利用可能なタイプのサブセットのみの情報を収集するプラグインがあります。特定のテクニカルサポートコールまたは調査している問題に関して保存されたファイルをすべて表示するには、システム設定コレクターの最上位パスに移動して、ファイルの保存用に作成されたディレクトリを選択します。
クラスタ化された環境で作業している場合は、クラスタ内の各ノードでファイルを検索する必要があります。JVM ID およびホスト名は、各プラグインを実行するときに、システム設定コレクターの「収集ステータス」ウィンドウに「<プロセス ID>@<ホスト名> を使用して Windchill プロパティプラグインが実行されました」というメッセージで表示されます。
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