wt.properties ファイル
Windchill を使用するには、以下のプロパティを wt.properties ファイルで設定する必要があります (これは通常、インストール時に実行されます)。wt.properties ファイルのパス名を指定するには、2 つの円記号 (バックスラッシュ) を使用してください。文字列は Java プログラムによって読み取られるので、この処理が必要です。
• wt.home - Windchill をインストールするクラスディレクトリ構造の最上位を指定します。デフォルト値は c:\\windchill.
• wt.server.codebase で、クライアントアプリケーションによって使用されます。このプロパティでは、クライアントアプリケーションがプロパティファイルなどのサーバーリソースをダウンロードできる URL を指定します。サーバーアプリケーションは、動的に生成された HTML をクライアントブラウザに戻すように書き込むときに、このプロパティを使う場合があります。これは、サーバーの codebase ディレクトリにあるイメージや HTML ファイルなどの静的リソースの URL を構築するために使用されます。
• java.rmi.server.hostname - サーバーホストを識別するために使用されるホスト名を指定します。これは、クライアントがサーバーの IP アドレスを照合するときに、Java RMI ランタイムによって使用されます。これは、完全修飾インターネットドメインネームなどのシンボル名として、または数値をドットで区切った表記法 (127.0.0.1 など) で指定できます。ホスト名が指定されていなければ、RMI ランタイムは、InetAddress.getLocalHost() メソッドから返される名前を使用します。このメソッドはリモートクライアントで認識されない名前を返す場合があります。このプロパティは、サーバーホストの完全修飾インターネットドメインネームに設定してください。
以下のプロパティの設定も必要な場合があります。
• wt.access.enforce
このプロパティはアクセス制御を施行します。デフォルトでは、true に設定されています。ただし、現在デバッグ中で、アクセス制御を一時的に使用しない場合は、false に設定できます。
• wt.logs.enabled
このプロパティは、Windchill サーバーマネージャやメソッドサーバーアプリケーションなど、ログをサポートしているアプリケーションでのログを有効または無効にできます。デフォルトでは、false に設定されています。デバッグメッセージをログファイルに書き込むには、このプロパティを true に設定します。
• wt.method.verboseClient および wt.method.verboseServer
これらのプロパティを使用すると、メソッドサーバーリモートインタフェースのクライアント側とサーバー側のそれぞれからトレースメッセージをプリントできます。デフォルトでは、false に設定されています。これらのプロパティを true に設定すると、デバッグを目的としてトレース情報がログに書き込まれます。
サーバーマネージャでは wt.manager.verboseClient および wt.manager.verboseServer という同様のプロパティを使用できます。
プロパティを調べると、さまざまなサービス名の後に verbose という語が続いているのが確認できます (wt.access.verboseExecution や wt.access.verbosePolicy など)。通常、これらのプロパティを使用すると、デバッグトレースを起動できます。