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LDAP ディレクトリ情報の指定
Web サービス、Windchill JCA アプリケーション、その他のフェデレーションアプリケーションなど、一部の Info*Engine ベースのアプリケーションでは LDAP ディレクトリのエントリが必要な場合があります。このような情報は LDIF ファイルを使用して提供できますが、LDIF ファイルは非常に複雑になることがあり、アプリケーションの拡張または変更に対応できるように管理および更新する必要があります。
パッケージを使用すると、いくつかの基本的なプロパティを直接タスクソースから、または .delegateInfo プロパティファイル内から指定することで、LDAP 情報を提供できます。
プロパティの定義
以下のプロパティは、.delegateInfo プロパティファイルまたはタスク内で指定できます。それぞれの方法の仕様フォーマットの詳細については、以下の該当セクションを参照してください。
repositoryType
タイプ識別子および代理を作成するリポジトリタイプを指定します。アプリケーションが com.ptc.windchill 以外のリポジトリタイプを定義している製品に属していない場合、このプロパティは指定しません。インストールツールにより、パッケージがインストールされるリポジトリに基づいて適切なリポジトリタイプが特定されます。通常は、インストール時に com.ptc.windchill リポジトリタイプが指定されます。
typeId
代理を作成するタイプ識別子を指定します。このプロパティが指定されていない場合、インストールツールでは、タスクディレクトリ階層によってタイプ識別子が特定されます。たとえば、org/myOrg/Person ディレクトリ内にあるタスクは、org.myOrg.Person というタイプ識別子を持つと見なされます。
delegateName
タスク代理の名前を指定します。このプロパティは、タスクファイル名 (.xml 拡張子を含まない) が作成中のコマンド委任の名前と異なる場合にのみ、タスクに指定します。
installDelegate
LDAP ディレクトリに 1 つの代理をインストールするか、または代理グループをインストールするかを指定します。このプロパティの値はブールです。このプロパティは、アプリケーションから直接呼び出されることがなく、LDAP ディレクトリに代理エントリが必要ないユーティリティタスクに役立ちます。外部から呼び出されることのないタスクの代理の作成中にディレクトリ構造が干渉されることはありません。また、そのような代理の作成を避けることにより、LDAP ディレクトリのコンテンツをクリーンな状態に保つことができます。FALSE を指定すると、委任は作成されません。このプロパティのデフォルト値は TRUE です。
プロパティファイル内のプロパティ定義
プロパティは、.delegateInfo という専用の Java プロパティファイルで定義できます。.delegateInfo ファイルで指定したプロパティは、ディレクトリツリーの下位レベルにあるすべてのエントリに継承されます。また、サブディレクトリでも専用の .delegateInfo ファイルでプロパティを指定でき、そのプロパティは、上位レベルのディレクトリで指定したプロパティよりも優先されます。
標準の Java プロパティファイルと同様に .delegateInfo ファイルでプロパティを指定できます。例:
typeId=WCTYPE|wt.part.WTPart
タスク内のプロパティ定義
タスク内で定義されているプロパティは、プロパティファイルで指定されているプロパティよりも優先されます。このような定義プロパティを含むタスクは、自己記述タスクとも呼ばれます。
Info*Engine タスクは Java プロパティファイルではないので、以下に示す別の方法でプロパティを指定する必要があります。
Info*Engine タスクのプロパティは、com.infoengine.delegate.def 識別子で始まる特別なコメントセクションで指定する必要があります。この識別子は、プロパティが指定されていることをパッケージマネージャとインストールツールに通知します。
各プロパティ定義の先頭には、アットマーク (@) が必要です。先頭にアットマーク (@) がないコメントセクションの行は、コメントとして登録され、インストールされる委任の説明として使用されます。
プロパティ名と値の間は、1 つのスペースで区切ります。以下は、自己記述タスクのコメントセクションの例です。
<!--com.infoengine.delegate.def
this is the delegate description
@delegateName get-name
-->